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相棒の魔法使いと、○○しないと出られないダンジョンに閉じ込められて・・・
written by USIQUI
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  • 少女
公開日2023年03月08日 02:26 更新日2023年03月08日 02:26
文字数
3179文字(約 10分36秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
相棒
視聴者役柄
『お主』
場所
森、トラップダンジョン
あらすじ
あなたと魔法使いは、2人だけで冒険をしてきた仲間同士。
一見高慢に見える態度のせいか、どこにも所属できなかった魔法使いをあなたがスカウトした。
最初のうちは喧嘩も多かったが、次第にお互いを信頼し始め、いつしか背中を任せられる仲になっていた。
そんな2人に、協会から人探しの依頼が来て・・・
本編
(魔物との戦闘中)

ふふふっ・・・悪しき者よ、ここで我と対峙したのが運の尽きであったな。

貴様如きに魔力を使うのは少々気が引けるが・・・
練習も必要なのでなっ!!

ドゴォォン!!!

うむ、今日もいい感じだ。
さぁ、脅威も排除できたことだし前進するとしよう。

(しばらくして)

目的地はこの森だな。
入る前に依頼内容を整理するぞ。

数日前、ここへ立ち入った冒険者2人組が突然失踪した。
彼らを送り出した協会と連絡が取れなくなったことで、これが発覚したらしい。

今回は原因の調査と、その2人の救出が目的だ。

簡単な依頼に聞こえるかもしれないが、一筋縄では行かなさそうだぞ。

さっき森の奥へ偵察用の鳥を飛ばしたのだが・・・
魔物はおろか、動物すら見つからなかった。

こんな状況は初めてだ。
いつも以上に気を付けて進むとしよう。

(森を歩きながら)

ザッザッ・・・

ふぁぁ・・・1時間近く歩き回ったが、何も変化がないな。
同じような木、同じような花・・・

そろそろ頭が痛くなってきたぞ・・・
少し休憩しないか・・・?

ほら、あそこの木陰が気持ちよさそうだぞ。
日も当たって暖かそうな・・・

・・・は?下?
下に何が・・・
ぁ。

うわぁぁぁっ・・・!!!

(落とし穴に落ちる)

ドサッ!

いたたた・・・
まさか落とし穴があったなんて・・・

ドサッ!

はっ・・・お主も落ちてきたのか・・・
わざわざ追いかけなくても良かったというのに・・・

何?突然何も無かったところに穴が出来たと?
それによってここに”落とされた”ということか?
では、あれは落とし穴などではなく、転移魔法のようなものだと・・・

はぁ・・・
なんてことだ・・・
人探しに来たはずが、こちらが探される側になってしまった・・・

仕方ない。
ひとまず、慎重に辺りを探索しよう。


(しばらくして)


歩き回ってわかったが、そこまで広くはないな。
とりあえず、我の気になった点を話そう。

まずひとつ、何故かここには生活に必要なものが揃っている。

ベッドに食卓、服が入ったクローゼット・・・
シャワールームまで全てな。

次に2つ目だが・・・
我の魔力が一向に減らない点だ。

今ここを照らしている光は魔法で作ったものだが、長い時間これを使用すると魔力が消費されてしまうはず・・・

それなのに、体から魔力が失われる感覚が一切ない。

ただその代わりか、特大魔法は1つも発動できなかった。
ここを自力で突破することは難しいだろうな。

・・・私の収穫はこれくらいだ。
お主は何か見つけたか?

(ある石版を渡す)

ん、この石版・・・我の知っている言語では書かれていないな。
少し待て、解析魔法を使ってみる。

・・・
・・・?

こっ、これはっ!?
でかしたなお主っ!
この場所がなんなのか分かったぞ!

ここはどうやら、『素直にならないと出られないダンジョン』らしい。

・・・いやだから、素直にならないと出られない・・・

む・・・ふざけてなどいない。
本当にそう書かれているんだ。

こんな名前のダンジョンは聞いたことがない・・・
なにより、ここを出る条件が『素直になること』なのが気になる。

これでは我らが何かを隠しているみたいではないか。

・・・まぁ、今は余計な詮索はよそう。
とりあえず、無駄な体力を使わないよう注意するんだぞ。


(1週間後)


はぁ・・・
ここへ来てもう1週間・・・
これといった進展もないとは・・・

しかし、こうも長い時間居座り続けていると警戒心も薄れてくるな。

お主もすっかりくつろいでいるし、我も気が緩んでしまった。

よい・・・しょ。
隣、失礼するぞ。

チクチク・・・

・・・ん、これか?
これは編み物だ。
手先は器用な方でな。

チクチク・・・

・・・なんだ、そんなに気になるのか?
ふふっ、そうかそうか。
見て減るものでは無いし、好きに眺めているといい。

ん?編み物を始めた経緯・・・か。

実はな、このやり方は我のおばばから教わったんだ。

我のおばばはすごいぞ?
我が習得している魔法の八割はおばばから伝授してもらったものだし・・・
嫁に行っても困らないようにと、様々なことを教えてくれた。

嫁入りなど、いつ出来るかわかったものでは無いが・・・

・・・一生を共にしたい人、か。
いない・・・訳でもない。

ただ、我は少し臆病でな。
そういった経験のなさ故か、自分から1歩を進める勇気が湧かんのだ。

・・・っと。
そんな話をしていたら、もう出来上がってしまった。

おいお主、これをやろう。
今編んだばかりの靴下だ。

夜になるとここも冷えるだろう?
これがあるのと無いのとでは大分変わるぞ。

さて、我は体を洗ってくる。
お主は寝る準備をしておけ。

(しばらくして)

ん〜・・・!
はぁっ・・・
体もあったまったし、後は寝るだけだな。

お主は・・・
また床で寝る気か・・・

・・・な、なぁ。
今日は、その・・・我と一緒に寝てみないか?

ほらっ、毎日その状態だと体を痛めるかもしれないだろう?
そんな姿は見ていられないからなっ、我からの情けだっ。

・・・ダメか?

っ・・・!そ、そうか!
ならばこっちに来てくれ・・・

ギシッ・・・

えへへっ・・・2人だとすぐに暖かくなるな。

ガサッ・・・

ん、んんっ・・・
お主、思いの外身体が大きいな。
ベッドから落ちてしまいそうだ。

ギュッ・・・

こうしてくっつけば、少しはマシになるか・・・?

・・・・・・

・・・
おい・・・なぜそんなに鼓動が早い・・・
我にも分かるほど大きく、早く・・・脈打っている・・・
それに、心なしか体温も高いような気がするぞ・・・

まさか、この状況に胸が高鳴っているのか・・・?
我のことを、意識・・・しているのか・・・

(あなたが振り向こうとする)

・・・!
ま、まてっ・・・!
こっちは向かないでくれ・・・

このまま・・・後ろを向いたままでいてほしい・・・
正直に言うと、我も心臓が破裂しそうなんだ・・・

ほっ、ホントだぞ。
ほら・・・

ピトッ・・・

(あなたの背に密着して)

ど、どうだ・・・我の鼓動、背中越しに伝わるか・・・?

・・・ここに閉じ込められてから、我が素直になれない理由をずっと考えていた。

思い当たる節がなかった訳では無い。
ただ、もしそれが原因でここから出られないのだとしたら・・・
いつかお主に、それを打ち明けないとならない時が来るだろう・・・?

だから、見て見ぬふりをしていたんだ・・・
我にはその勇気がなかったから・・・

・・・
だが今日は、今日こそは・・・
お主に本当の気持ちを打ち明けようと思う・・・

ぎゅっ・・・

我は・・・お主のことが好きだ・・・
ずっと、ずっと前から・・・

・・・
ははっ・・・やっとだ・・・
やっと、伝えられた・・・

あぁっ、返事はしなくてもいい。
・・・ただ、これから言うことはずっと忘れないでいてくれ。

・・・こんな我の相棒になってくれて、ありがとうな。

ひひっ・・・

ガサッ・・・!

わっ・・・!
おっ、おいっ・・・!
こっちを向くなとあれほど・・・!

〜・・・///!
顔は見るなぁ・・・!

へっ・・・?かわ、いい・・・?
な、なな何だ急に・・・!?
意味が分からないぞ・・・!?

一体どういうつもrんむっ・・・

チュッ・・・

ガチャッ・・・

ぷはっ・・・

・・・
答えを聞かなくとも、この部屋が教えてくれたな・・・

そう、か。
お主も我と同じ気持ちだったとは・・・
ひひっ、なんだか変な感じだ。

・・・ん。
おぉっ、我の伝達魔法が機能したみたいだ。

どうやら、我らが探していた冒険者は無事救助されたらしい。
何事も無かったかのように帰ってきたんだと。
それも以前より仲睦まじい様子で、な。

そ、それで?
心配事はなくなったし、ここからはもう出られるが・・・お主はどうしたい・・・?

ぎゅっ・・・

このハグは、もう少しいたいという合図か?
ふっ、我も同じ気持ちだ。

お互いが素直になれた今なら、前よりもっと強くなれる気がする。
これからも、我の隣にいてくれるか?

・・・
ひひっ、それでこそ我が相棒・・・いや、我が伴侶だな。

明日も明後日も・・・
これから先、いつまでも・・・
ず〜っと一緒にいような、ダンナ様・・・♡
にひっ・・・
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
相棒の魔法使いと、○○しないと出られないダンジョンに閉じ込められて・・・
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
USIQUI
ライター情報
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