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十二星座の愛が重すぎて椅子から腰を上げられない〜射手座のサジタリウス編〜
written by 松平蒼太郎
  • 告白
  • ファンタジー
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  • 監禁
  • 看病
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  • 半神
公開日2022年01月29日 19:42 更新日2022年01月29日 19:42
文字数
1172文字(約 3分55秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
半神
視聴者役柄
人間
場所
星界
本編
気がついたか?

ここはアンタの寝室。

サソリの毒でやられてたからな。

わたしが解毒して寝かせてやった。

ん、どういたしまして。

それにしても…アンタも無茶するな。

星の意志が込められた、あの椅子から立ち上がれるなんて…

あぁ、そうだ。あれはただの椅子じゃない。

あれはアンタを星座の中心に据えると決めた、わたしたちの意志そのものだ。

あぁ、わたしたちは本気だ。

本気でアンタのことを愛し、守ってやりたいと思ってる。

運命…そうだな、そうとも言える。

だが、それに逆らうアンタは…

わたしたちの想像すら遥かに超越した存在、なのかもしれない。

いや、だからといって諦めるつもりはない。

むしろここまでわたしたちを本気にさせてくれたことに感謝してる。

あぁ、誰かを一途に想うことがこんなに満たされるものだとは思わなかったからな。

そうは見えない?よく言われる。

わたしは見ての通り、感情に乏しいからな。

淡々と言葉を紡いで、想いを伝えることしかできない。

え…?あ、あぁ、それは当然のことをしたまでだ。

アンタは不老不死だからな。

あのままサソリの毒を放置しておいたら、地獄の苦しみを永遠に味わう羽目になっていただろう。

愛する人を助けるのは当たり前のことだ。気にするな。

…ッ、そ、そうか…いや、うん…

アンタと一対一で話すのは初めてだが、いやに心を掻き乱されるな…

やはりアンタは特別な存在なのかもな…このわたしにとっても。

ん?あぁ、自己紹介してなかったな。すまない。

わたしはサジタリウス。射手座の星団長だ。

アンタになら真名(しんめい/まな)を教えてもいいか。

真名というのは、わたしの本当の名前だ。

他の何人かから、聞かなかったか?

そう、その別名が真名というやつだ。

それでわたしの真名は…ケイローン、だ…

(変身)

み、見ての通り、下半身が馬でな…

半神半獣というやつで、これがわたしの本当の姿だ…

幻滅したか…?

こんな化け物に介抱されて嫌にならないか…?

そ、そうか…ありがとう。

そんなふうに言われたのは初めてだ…

うん…純粋な人間態の姿の者もいれば、完全に化け物の姿の者もいる。

それは星座によりけり、かな。

ふふっ、そうか。アンタは本当にすごい奴だ。

え?あぁ、笑ったのか…このわたしが…

ふふ、ありがとう。

笑顔を褒めてくれるのは素直に嬉しい。

好きな相手からだと、尚更な。

だが…それはわたしがアンタを逃がす理由にはならない。

残念だったな。それとこれとは別問題だ。

(キス)

…改めて好きだぞ、アンタのこと。

わたしもやはり、アンタに対する気持ちはみんなと一緒らしい。

いや、他のみんなにも負けるつもりはないな。

ふふっ、そういうことだ。

アンタを自由にするという選択肢は、わたしにはない。

では、わたしもそろそろ戦いに行ってくる。

どうやら、戦争も佳境に入ったみたいだからな。

この弓で全ての敵を撃ち抜いてくる。

大丈夫だ、心配するな。全部なるようになるさ。

ここでちゃんとお留守番してるんだぞ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
十二星座の愛が重すぎて椅子から腰を上げられない〜射手座のサジタリウス編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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