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何が何でも天帝の夫にしたい大天使に監禁された〜節制のラファエル編〜
written by 松平蒼太郎
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公開日2022年02月23日 08:39 更新日2022年02月23日 08:39
文字数
2167文字(約 7分14秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
天使
視聴者役柄
人間
場所
天界
本編
大丈夫か?

あぁ、急に起き上がらない方がいい。

まだ病み上がりだからな。じっとしていろ。

ん?そうだよ。君の治療はわたしが行なった。

ひどい火傷だったからな。

少しばかり治療に時間がかかってしまったが、もう大丈夫。

しばらく安静にしていれば、時期に良くなるさ。

それにしても、君もずいぶん無茶をする。

あの破壊の天使に真っ向から喧嘩を売る人間なんて、君くらいのものだぞ。

そう、ウリエルのことだよ。

彼女は天界屈指の武闘派だからね。

悪魔ですら、彼女との正面衝突は避けようとするのに、君ときたら…

え?うん、そうだよ。

今はわたし、ラファエルが君の監視役だ。

しばらくはまともに動けないだろうけど、念のためにね。

今さらだけど、膝枕の位置はこの辺でいいかな?

うん、ならよかった。

今はわたしの膝でゆっくりしていて。

ん?わたしの能力が気になるか?

わたしの主な能力は癒し。

怪我・病気の治療や回復といったものだね。

もちろん、精神の類を癒すこともできるよ。

戦い終わった後の君にはうってつけの天使だろう?

ん、そうだね…

わたしも基本的には他の天使と考えは変わらないよ。

君には、天帝陛下と結婚してもらいたいと思ってる。

陛下はああ見えて繊細だからね。

精神的な面から、君が支えてくれると助かる。

ふふ、わたしかい?

いくら癒しが得意だといっても、わたしはたかが一天使。

そうそう陛下の側近にはなりえないさ。

そう思い悩むな。

君には君にしか出来ない役割というものがある。

陛下をおそばで支えることができるのは、君だけだ。

ん…そうか。他の神々からもモテていたね、君は。

でもその点も心配いらない。

陛下は君に他の妻を持つことを認めておいでだ。

うん。「わたしを愛してくれることに変わりはないから、ほかに女がいても平気」だってさ。

だろう?陛下はとても寛大な方なんだ。

これで少しは気が楽になったか?

陛下の偉大さを知ってもらったところで…そうだな、耳かきでもしようか。

せっかく膝枕もしてることだしね。

ふふ、ラファエルお姉さんに任せておけ。

癒しの大天使の名は伊達じゃないということを、証明してやろう。

(耳かき)

意外と汚れてないんだな。

力加減は…って聞くまでもないか。

君の顔を見てれば分かるよ。

これくらいが丁度いいってね。

なに?上手すぎて昇天しそう?

ははは…君はすでに天に昇っているだろう。

これ以上昇ってどうするんだ?

星の世界にまで行くつもりか?

まぁこの世界には天や星よりも更に上に、もう一つの世界があるという噂はあるが…

なに…単なる噂だし、伝説の域を出ない話だ。気にしなくていい。

さ、そんなことは置いといて、次は梵天をやろう。

ちょっとくすぐったいかもしれないが、動かないように。

(梵天)

実はこれ、天帝陛下…帝釈天様のご友人である梵天様が作られたものなんだ。

だから梵天っていうんだけどね。ふふふ…

そう。ご自分でご自分の名前を付けられたというわけさ。

なかなか面白いだろう?

うん、梵天様は陛下と同じく偉大な十二天のお一人で、天の頂点に立つお方だ。

十二天っていうのは、天を統括する12人の神のことさ。

そう。実はわたしたち天使が天帝陛下とお呼びしている帝釈天様は、その中のお一人なんだ。

つまり、天帝陛下と同格の神が残り11人いるということになる。

まぁ天は広いからね。

会おうと思ってもそうそう会えるものじゃない。

今回の戦争では、万が一のことがあったら、他の十二天も動く準備はしている。

まぁ帝釈天様が出陣なされてる時点で大丈夫だとは思うが…

あれ?そうだよ、帝釈天様はお強いよ。

なんといっても、天界随一の軍神だからね。

数々の敵を打ち砕き、天界の秩序を一手に守ってきたお方だ。

ちなみに帝釈天様の真名(しんめい/まな)は……おっと、お喋りが過ぎたね。

それはご本人から直接聞いてくれ。

まぁ話を戻すと、この梵天はそんな天帝陛下と同格の偉大なる神が作られた、というわけさ。

梵天によるお掃除はこんなものかな?

仕上げに耳に息、吹きかけるね…

(耳ふー)

よし、これで右耳の掃除は完了。

さ、反対を向いてくれ。次は左耳をやるから。

頭の位置はそこでいいか?

よし…それじゃ、始めるぞ。

(耳かき)

うん、こっちもそんなに汚れてなさそうだ。

ふふっ…ああ、いや。可愛い顔をするなと思って。

まぁ、わたしの手にかかれば君をとろけさせるなど、朝飯前だが。

ん?眠くなってきたか?

寝ていいぞ。

君が完全に寝てしまうまで、耳掃除は続けるからな。

ふふっ…さて、なんのことやら。

戦いの疲労で眠くなってるんじゃないのか?

やれやれ…勘が良すぎるのも考えものだよ。

そう。簡単な癒しの術さ。

眠気を必ず誘うように調整しておいた。

まぁ君の様子を見る限り、そんなことする必要もなかったかもしれないが…

さて、耳かきはこれくらいにして、お次は梵天といこうか。

(梵天)

ふふ…可愛い顔をするんだな、君は。

今にも寝てしまいそうだ…よしよし。

寝ていいんだよ。君はずっと頑張ってきたんだから。

あぁ、頑張ってきたさ。

悪魔に人質にされた時も、誘惑されただろう?

その誘惑に屈せず、よく戻ってきてくれた。えらいぞ。

これまで様々な人間を見てきたが、君ほど勇敢な者はいなかった。

その強さは誇っていい。

陛下を始め、わたしの敬愛する神々を救ってくれたのだから。

これはそのほんのお礼だ…

(耳ふー)

ふふっ、寝てしまったか…

戦争が終わるまでゆっくりお休み。

わたしたち天使も、君を守るために力を尽くすからな。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
何が何でも天帝の夫にしたい大天使に監禁された〜節制のラファエル編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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