途中の演技指示みたいなものは著者のイメージに過ぎないので、演りやすいように改変してしまって構いません。

……あ、おはよ。
目が覚めた？

キミお茶してる最中に眠っちゃうんだもん。
すごい疲れてたんだね。

昔はよくこうやって膝枕してあげたりしてたなぁ。
懐かしい。

あ、膝枕されてるの今気がついたの？
そんなに飛び起きようとしなくていいんだよ。
どうせ体もまだうまく動かないでしょ。
いいんだよ好きでやってるんだし。
ゆっくり疲れを癒やしてね。

そうだ。癒やしって言ったら耳かきなんてどうかな。
きっと汚れてるし、キレイにしてあげるね。

それじゃ、まずはウエットティッシュでお耳を軽く拭いていくね。

（耳を拭く音）

……うん、これだけでも結構汚れって取れるんだね。
お耳の縁のあたりとか汚れってたまるみたいだから定期的にキレイにしないとね。

これ位くらいでいいかな。
次はお耳の中の掃除をしていくね。

（耳かき）

……よかった。やっぱり汚れが溜まってたね。
こことか気持ちいいかな？
カリカリ……カリカリ……

なんで喜んでるのかって？
だって、あの女の声を聞いてたお耳キレイにしやすいでしょ。

どうしたの？そんな驚いた顔して。
あの女のこと？
知ってたよー。どこかの委員会の委員長だったっけ？
興味ないからあまり知らないけど。

それでさ？
（ここから無感情な声）
キミと委員長さんはどうして付き合ってるのかな。
なんとなく気になって後をつけていったらさ、
どうして付き合ってるのかなキミたちは。
（無感情な声終了）

ふふっ、大丈夫だよ。わかってる。
キミは騙されてたんだよね。
だからまずは、あの女に騙されてたせいで疲れちゃったキミを癒やして、
あの女に汚されたキミの体もキレイにしてあげるから。

（耳かき終了）

……あれ？もう多少動けるようになったんだ。
初めて使うから分量間違えちゃったかなぁ？
抵抗されても嫌だし、ちょっと縛っちゃうね。
結束バンドっていうんだっけ？
便利だよね。頑丈で。

それにさ、
（梵天開始）
暴れたら間違えてこの棒が奥までズボって入っちゃうかもしれないなぁ。
……うん、大人しくなったね。
それでいいんだよ。
大人しくしてたらもっと気持ちよくしてあげるし、あの女からも開放してあげるから。

（梵天終了）

息吹きかけるね。
ふぅーっ。

はい、こっち終わりね。
お顔反対向けるよ？

（頭回転）

はい、よくできました。
こっちもお耳拭くね。

（耳を拭く音）

うん、こっちもキレイになるね。
これからもお耳掃除だけじゃなく定期的にお耳を拭くのもやってあげるね。

そろそろいいかな
お耳の中の掃除にうつるね。

（耳かき）

こっちも溜まってるね。
大丈夫だよ。
私がキレイにしてあげるからね。

私ね、あの女のことは嫌いだけど、一つだけ感謝してることがあるの。
それはね？
「このままだと、キミを傷つける女どもが寄ってくる」
って気が付かせてくれたこと。

だからね、私決めたんだ。
キミにはずっとこの私の部屋にいてもらおうって。
キミのお世話、なんだってしてあげる。
ご飯も後で作ってあげるね。
あの女に触られた体もちゃんとキレイにしてあげる。
昔から結婚を約束した二人だし、どのみち早かれ遅かれの話だっただろうし。
いい考えだよね。
キミもそう思うでしょ？

ふふっ、そんなに否定しなくて大丈夫だよ。
まだあの女の洗脳が解けてないんだね。
私に後のことは任せて。
君は何も考えず、気持ちよくなってて。

ここ気持ちいいかな。
カリカリ……カリカリ……

（耳かき終了）

はい、次は梵天入れるね。
入るよー。

（梵天）

ふわふわ気持ちいい？
そのまま気持ちいいことだけ考えててね。

（梵天終了）

最後に息を吹きかけるよ。
ふぅーっ。

はい、おしまい。
キレイになったよ。

……おっとまだ抵抗してくるね。
洗脳が解けるまで時間がかかりそうだね。

でも大丈夫だよ。
私がずっと、ずっと、ずっとそばにいるから。
キミを傷つけるものから私が守ってあげるから
安心して私のことだけ見ててね。

・台本（ゆるボイ！）
幼馴染がいつの間にかヤンでて耳かきで懐柔してくる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
魚河岸