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真の魔王となるための新たな戦いが始まった〜ソロモン72柱・グラシャラボラス編〜
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
  • 人外 / モンスター
  • 悪魔
  • 戦闘
  • バトル
  • 悪役
  • 殺人者
公開日2022年03月02日 11:17 更新日2022年03月02日 11:22
文字数
963文字(約 3分13秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔
視聴者役柄
人間
場所
地上
本編
あっははは!もう終わり?

あーあ…人間って脆(もろ)いなぁ…

ちょっと遊んであげただけなのに、すーぐ壊れちゃうんだから…

おーい、起きろー?復活してもいいんだぞー?ツンツン…

ま、起きるわけないかー…

へ?…おや、これは我らが偉大なる主(あるじ)、ソロモン王。

…と、隣にいる男は?

あ、もしかして…ふふふ…

いえ、王もすみに置けないと思いまして。

そのような殿方といつのまにかお付き合いされていたとは。

え?違う?ならお二人はどういう関係で?

へぇ…なるほど、そういうことでしたか…

ふふっ、あはは…!

いえいえ、別におかしくはありません。

ただ、いつかはこんな日が来るのかなーって思っただけです。

王が我々72柱を完全封印する機会をうかがっていたことは知っていましたよ?

…まぁでも、そっちがその気なら遠慮はいらないかー。

隣の男はさしずめ、助っ人といったところ?

ふふっ、やっぱり。

でも人間に助っ人を頼むなんて失敗だったね。

ほら、そこに転がってるのを見れば分かるでしょ?

人間なんてあたしたち悪魔がちょっと小突いたら、すぐ壊れちゃうような、脆くて儚い存在なんだから。

王にはまだ利用価値があるし…

そこの男だけ、この世からご退場願おうかな。

ぷっ、ふふふ…!

人間を甘くみるな、ねぇ…

同じ言葉、そっくりそのまま返してあげる。

悪魔を甘くみるなよ、人間風情が…!

あたしはグラシャラボラス。

人間の殺し方なんて、いくらでも熟知してんだから…!

さぁて、君はどうやって殺してあげようかなぁ…?うふふ…



かはっ…君、ただの人間じゃないね。何者?

あははっ!なにそれ⁉︎

将来、地獄の魔王になる男だって…ふふふ…!

もっとマシな冗談言えないの?

あたし一人倒したくらいで調子乗んな、バーカ。

そうだ…あたしを倒した褒美にいいこと教えてあげる。

あそこにある城、見える?

そ。あれ、あたしの仲間が作った城なんだけどさ…

あそこに軍団の戦力が集中してる。

悪魔全員を封印したいんなら、あそこ攻めればいいんじゃない?

まっ、やれるもんならやってみろーって感じだけどね。あはは!

あっそ…二人ともたいそう立派な志(こころざし)をお持ちのようで…

せいぜい気をつけなよ。

悪魔ってのは、人の弱みにつけこんで破滅に追い込むもんだし。

うっかり油断して心の隙間に入り込まれないようにね…

それから…いくら封印しても人間の本質が悪である限り、あたしたちはよみがえる。

何度でも何度でも、ね……あははははっ!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
真の魔王となるための新たな戦いが始まった〜ソロモン72柱・グラシャラボラス編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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