え、えっと…こういう雰囲気、なんだか緊張しますね…

は、はい…実はわたしも初めてで…

まさか君とこういう関係になるなんて思ってもみませんでした。

はい…わたしたち、もう恋人同士なんですよね…

え？あぁ、その、敬語はついクセで…

あはは…おかしいですよね。わたしの方が年上なのに…

やっぱりタメ語にした方がいいですか？

君が壁を感じるというなら、頑張ってタメ語で話しますけど…

あ、いいんですか？じゃあこのままで…

君も構いませんよ？その…わたしにタメ語で話してもらって。

ふふっ…嬉しいこと言ってくれますね。尊敬する先輩だなんて…

仕事ではむしろわたしの方が君に教えられることが多かったのに…

はい。君からは色んなことを学ばせてもらいました。

わたし、鈍臭くてあんまり仕事を効率よくやれてる自信ありませんでしたから…

それで上司からも怒られたこと、たくさんありますし…

けど君が効率の良いやり方をたくさん教えてくれて…今は昔より仕事を楽にこなせてる感じがします。

えぇ…？わたしの人柄なんてそんな大したものじゃないですよ。

皆さんは鈍臭いわたしに合わせてくれてるだけですよ、きっと。

でも…君にそう言ってもらえるとなんだか救われた気がします。ありがとうございます。

それよりその…もっとそちらに寄ってもいいですか…？

はい…失礼します…

(真隣に座る)

ち、近いとますます緊張してしまいますね…

(手を握られる)

あっ……い、いえ！全然嫌ではないです！はい！

むしろ君の方から手を握ってくれて嬉しいです。

じゃ、じゃあ今度はわたしからいきますね…

(キス)

ど、どうでしょうか…？あんまり上手くできなかったような…

へっ…？な、何か……ひゃっ！

(押し倒される)

あ、あの、その…！これはどういう…！

〜〜〜っっっ！わ、分かりました…！

わたしも君のために頑張りますから…！

ふ、不束者ですが、よろしくお願いします！




んっ…あれ、朝……

あっ、仕事…！じゅ、準備しなきゃ…！

えっ？……あ、おはようございます…

あ、あはは…そうでしたね、今日はお休みでしたね…

昨日からわたし、君に恥ずかしいところばかり見せてますね…

すみません、こんな頼りない彼女で…

え？……ふふっ、君は相変わらず優しいですね。

昨日はお互い不慣れなのに、君が頑張ってリードしてくれて…

は、はい…とっても助かりましたし、その……き、気持ちよかったです…

そ、そうですか…君も満足できたんなら良かったです。

その、次のエッチはわたしがリードしてもいいですか…？

はい…いつまでも君におんぶに抱っこというわけにはいきませんから。

ありがとうございます。次はもっと上手くヤるようにしますね。

え、えぇ〜…それを言うなら君だって…

君が意外と肉食系だなんて思わなかったですよ、わたし。

け、結構ガッツリ攻めてきたじゃないですか…

も、もう！わたし、そこまでふしだらじゃありません！怒りますよ⁉︎

(頭を撫でられる)

そうやって頭を撫でてご機嫌を取れると思ったら、大間違いですからね？

そ、そんなにニヤけてません！たぶん…

う……君はズルいです、卑怯です…

そんなこと言われたらもっと好きになるじゃないですか…

はい…きっとこれからも、もっと好きになると思います。

(抱きしめる)

もっとこうして、わたしから攻めていけるように精進しますから…

わたしのこと、ちゃんと見ていてくださいね？

・台本（ゆるボイ！）
職場の先輩と恋人になったが、間近で見ると可愛すぎて尊死する
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎