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いつもからかってくる後輩に告白されたから、自分の気持ちを伝えてわからせる
written by ガーナマン
  • からかい
  • 告白
  • 後輩
  • わからせ
公開日2022年05月03日 08:55 更新日2022年05月03日 08:55
文字数
2814文字(約 9分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
せーんぱい、おはようございます。
今日もぼっち姿に磨きがかかってますねえ。
なんですか、そんな嫌そうな顔して。
 華の女子高生がぼっちの先輩にかまってあげているということに、先輩はもっと喜ぶべきです。
しかもこんなにかわいい私がですよ。
べつに頼んでない?
 そんなこと言うんだったらもう話かけたりしてあげないんですからね!
な、なんですか。それでもいいって。
わかりましたよ、もう先輩のことなんて知らないですからっ(早口)

先輩のバカ。
私しか相手にしてくれないのにあんなに意地はっちゃって、、、
 まあ、明日になったら先輩の方から謝ってくるだろうし。
そうしたら仕方ないし許してあげようかな

(翌日)
今日いつもの電車に先輩乗ってなかったな。
風邪でも引いたのかな?
 あんなこと私に言うからバチが当たったんですよ

って、あれは先輩?
なあんだ、もう学校に来てたんだ。
あっ、こっち見た。
 あなたのかわいい後輩が謝られるのを待ってますよ〜。
むっ、無視?
いや、ただ気づかなかっただけに決まってる。
 先輩は私がいなきゃ、話す相手もいないんだから。
(チャイム)
よし、お昼ご飯だ。
先輩謝りにこなかったな。
きっとどうやって謝るか考えてるんだろうし。
 まあ、いつもの場所で一人ぼっちでご飯食べてるだろうから、私から行ってあげようかな。

あっいたいた、、、ってあれ?
 先輩と一緒にご飯食べてるのって、同じクラスの人だよね?
えっ、なんで?おかしいよ。
先輩友達いないはずじゃあ。

あっ、目合っちゃった。
(走り去る)

そっか、先輩友達いたんだ。
 私が話しかける時にいつも1人だったってだけで、
ご飯も友達と食べようと思ったらいつでも食べれてたんだ。
なんでいつも私と食べてだんだろう...
 って、そんなの私のことが好きだからに決まってんじゃん。
心配して損した〜。
 まぁ先輩はオタクだけど、勉強そこそこできるし、身体も意外と男らしいし、顔も私ほどじゃないけど普通よりはマシな方だし、、、。
 先輩の方から告白をしてくれるんなら、結果はどうあれ真面目に聞いてあげないこともないってかんじだし。
 先輩には私に告白する勇気もないだろうし、
私からチャンスをあげようかな。
仕方のない先輩ですね。

 (放課後)
来た、先輩だ!
 門の横に立って、ここなら確実に私に気付くはず
さぁ、私に話しかけるなら今ですよ〜、、、
ってありゃ?行っちゃった。
 この期に及んでまだ照れてるんですか?
たしかにここじゃ他の生徒が多いですもんね
もう少し先にまわっててあげますよ。

よし、ずいぶん人も少なくなったしここなら...
今、私に気づいて道変えたよね?
 もぅ、いくら私が優しいっていってもさすがに怒りますよ!
(走る音)
ちょ、ちょっと先輩!
 照れるのはわかりますけど、そんなに逃げなくたっていいじゃないですか
 そんなことしてても、普通は寄って来ませんよ!
 何の用だって、
せ、先輩の気持ちを伝えられに来たんですよ。
もう私にはバレてるんですからね、
観念してください!
だから何のことだって?
 そっ、そんなの先輩が私に告白する機会を探してることに決まってるじゃないですか!
 いくじなしの先輩の為に私自ら来てあげたんですからね、感謝してください。
 って、先輩どこいくんですか?
わ、私が自分から来てあげたんですよ。
感謝して涙を流すくらいしてくれたって、
(壁を殴る音)
 ひっ、な、なんですか、急に?
 あっ、自分の隠してた気持ちがバレて恥ずかしくなっちゃったって感じですか?
(先輩の怒声)
 きゅ、急にそんな大声出さないでくださいよ。怖いじゃないですか〜。
 わっ、わかりましたよ。私にデリカシーがなかったのは謝りますよ。
、、、えっ?
お前のことなんて好きじゃない?
いつもからかってきてむしろ嫌いだった?

え、、、いやいやいや。
 今日だって何度も目が合ってたじゃないですか
私のこと探してたんですよね?
探してなんてない?
どこにいても目に入って来て、目障りだった?
、、、あっ、え、いや、ちょっと待ってください
 先輩、ほんとに私のこと嫌いなんですか?
 私と登校するのも、ご飯食べるのも、一緒に帰るのも。
 全部苦痛だったってことですか?

 今までからかってたことは本当にごめんなさい。
 反省しています。もう二度と先輩をバカにしたりなんてしませんから、嘘だって言ってください、、、(半泣き)
 俺からお前に近寄ったことがあったかって、そんなの何回も、、、
...いつも、私からだ。

 ごっ、ごめんなさい!
私先輩のことぼっちってからかってましたけど、本当は私なんです。
私に友達がいないんです。
 中学の頃の距離感で、高校に入学したら、クラスで浮いちゃって。
嫌がらせとかはなかったんですけど、グループに入れなくて
 そんな時に私の落とし物を届けてくれたのが先輩なんです。
私すごい嬉しかったんです。

 家族にも心配かけたくなくて、友達ができて毎日楽しいって話してて、そんな時に話しかけてくれたのが先輩だったんです。
 この人ならきっと私を見てくれるって思って、先輩のことを次の日から調べて、
って、気持ち悪いですよね。ごめんなさい。

 そ、そんな話どうでもいい...ですか?
そんなこと言わないでください!
わ、私にとっては大事な思い出なんです!
どうでもいいなんて言わないでください、、、
お願いですからぁ(泣き声)

私先輩のことが好きなんです!
 いつも私に向けてくれてた笑顔が嘘だったとしても、私を見てくれてたのは先輩だけなんですよぉ。
 私、先輩の近くに居させてもらえるならなんでもします、嫌いでもいいですから、ひとりにしないでください。
先輩に捨てられたら私、おかしくなっちゃいますからぁ。(泣き声)

なんでもするって?
はっ、はい。なんでもします。
先輩の命令ならパシリだってします。お金が必要ならバイトもします。
、、、エッチなことも、先輩が望むなら頑張りますから。

 二度と俺に逆らわずに犬のように従順になるか、ですか?
 はいっ、なります。犬でも奴隷にもなります!
 私のことを先輩に見てもらえるなら、、、

(数ヶ月後)

 お邪魔します、ご主人様。
今日のお出かけすごい楽しみにしてました!
 下調べも完璧ですから、きっと楽しんでいただけると思います!
服似合ってる、ですか?
あっ、ありがとうございます!
 ご主人様に選んでいただいた服ですし、似合ってて当然です!

お手洗いですか?
わかりました、ここで待ってますね。

 はぁ〜、やっぱりご主人様の部屋の匂いは落ち着くなぁ。
 あれ?なんだろう、この本。
掃除は昨日完璧にしたはずだけど...
 人の依存のさせ方?
相手に自分しかいないと思わせる、、、
相手を徹底的に屈服させる、、、

これって、もしかして、私?
 多分わざとこんなにわかりやすい場所に置いてたよね、、、 
 これを読んで私がどうするのか見たかったってこと?
 ...そんなの、決まってる。
  私は、、、



(ドア開く)


 外に出る時はいつも通り先輩呼びで、ですよね?
わかりました。

私今すごい幸せなんですよ。

「ご主人様」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
いつもからかってくる後輩に告白されたから、自分の気持ちを伝えてわからせる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ガーナマン
ライター情報
フリー台本を書いているガーナマンです。
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