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昔から好きだった同級生に再会して
written by ガーナマン
  • 告白
  • 純愛
  • 同級生
公開日2022年05月05日 14:16 更新日2022年05月05日 14:16
文字数
2011文字(約 6分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
あれ、おかしいな
この道たしか駅への近道だったはずだけど。
小さい頃の記憶ってやっぱりあてにならないわね。

すみません、今お時間大丈夫ですか?
道に迷ってしまって、、、駅に行きたいんですけど。
反対側ですか?
あー、やっぱり記憶違いみたいでした。
私学生の頃この辺りに住んでて、
久しぶりに仕事できたんです。
あなたもここが地元なんですか?
もしかしたらどこかで会ってたかも、、、
って、あれ?君だよね?
久しぶり、変わりすぎてて気づかなかったよ。
そっか、こっちに就職してたんだ。
話したいことはたくさんあるけど、私今から
取引先に行かないといけなくてね。
今日の夜って空いてる?
空いてるの?だったら、ご飯食べに行かない?
これ私の連絡先ね。じゃあまた後で。

乾杯。(グラスの音)
いやーまさか取引先が君の会社とはね。
顔を見た時、笑いを堪えるのに必死だったよ。
君も驚いたって?
久しぶりに君に出会ったと思ったら、仕事でも同じになるなんて、まるで運命みたいだね。
わっ、君顔真っ赤だよ。もう酔っちゃった?

それにしてもこんなオシャレなお店が駅の近くあるなんてね。
食事も美味しくて、お酒が進む。
でも君よくこんなお店知ってたね。
元カノとの思い出の店なのかい?
今の君なら彼女くらいいるよね。
ほんとにあの頃とは見違えたよ。
すごい垢抜けてるんだもん。頑張ったんだね。

でも元カノってことは今は誰とも付き合ってないの?
へぇ、毎回浮気されたり、急に振られちゃうんだ。
なんでだろ?
君の性格は昔から知ってるけど、彼女のことを蔑ろにするような男じゃないでしょ。
ましてや浮気なんてしないよね。
理由が分からなくて悩んでるの?

うーん、
まあ私には思い当たるものがあるけど。
ちょっと、落ち着いて。
そんなにがっつかなくても教えるから。
では、ずばり君が彼女と長続きしない理由は〜




私のことまだ好きでしょ?

ふふっ、顔お猿さんみたいに赤くなってる。
図星だったみたいね。
そんなことはないって?
いや、流石にわかるって。
だって君の髪型とか服装、
付けてるアクセサリー、全部私がタイプだって言ってたのと同じじゃん。
無意識だったの?
ちょっと露骨すぎて、私すぐに気づいたけど。

へー、否定するんだ?
じゃあ私の連絡先ここで消してよ。
なんとも思ってない、ましてや数年間連絡もしてないクラスメイトの連絡先が一つ消えたって、別に問題ないよね?
あれ、できないの?
できないよね。

だって今日連絡先交換した時の顔さ学生の頃、私が君にメアド教えた時と同じ顔だったよ。
嬉しくてたまらない、話したいことがたくさんあるなーって顔。
君昔からすぐ顔に出てたからね。

なんでそんなに覚えてるんだって?
そうだね、
卒業式の後に告白してきた君を振っだ私が君のことをこんなに覚えてるなんておかしいよね。
でもね、私君のこといいなって思ってたんだよ。驚いた?
じゃあなんで振ったんだって?
それはね君がキレイすぎたんだよ。
あの頃の私って結構遊んでて、いい噂なかったでしょ?
いろんな男がそばにいてね。

でもさ、途中で気づいたんだ。
私の周りの男は私の身体に興味があるだけなんだって。
その証拠に卒業してから連絡なんて誰からも来なくなった。

話が逸れたね。
君がキレイだったって話だけどさ、
君って悩んでる人や、困ってる人を放っておけない性格じゃない。
私の周りにはいないタイプの人だったからさ、はじめはよくやるなーって思ってた。
そんな時私が鍵無くしちゃって探してる時に君だけが手伝ってくれた。
あの暗い中何時間もね。
それから君と話すようになって、君が私を好きになってることに気づいたんだ。
私もまんざらじゃなかった。
私の知らないことをたくさん知ってて、世界を広げてくれたから。
君と付き合えたらきっと、幸せなんだろうなって思ってた。
でもね、いざ告白されたら私なんかでいいのかなって思っちゃった。
君の隣には賢くて、清楚な子がふさわしいんじゃないかって。
だからとっさに断っちゃった。
その後すごく後悔した。
君はその時の私を好きになってくれたんだから、そのまま気持ちに正直になればよかったって。
また会えたら君に自信を持って告白しようと思って、大学で勉強すごい頑張った。
でも君に会えないまま時はたって、就職して、その間彼氏も作る気になれなかったよ。
そうして今日君に会えた。
さっきも言ったけど心の底から運命を感じた。
このチャンスを逃したらきっともうダメだって思ってる。

一度振った私が言うのもおかしいけど。
あの時からずっと君のことが好きでした。
私を、、、君の彼女にしてください。

いいの?良かった〜。
嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう。
ちょっと君泣きすぎ。
周りの人にすごい見られてるから。
そろそろお店出よっか。

君って今一人暮らし?
そう、じゃあ今日君の家に泊まるね。
ホテルもうキャンセルしたし。
だって話したいことがたくさんあるし、
今までの彼女達の事忘れさせなきゃだし。
君の人生は私のものだよ。
これまでも、これからもね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
昔から好きだった同級生に再会して
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ガーナマン
ライター情報
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