いきなり呼び止めてきたと思ったら
怒鳴りだして。
少し静かにしてくれないかな
そもそもキミ誰？

よくも彼女を奪ったなって？
あ〜、もしかして図書委員の子のこと？
地味目で背が低い

人聞きの悪いこと言わないでくれよ
別に奪ったりなんてしてないさ
ちょっと気になったから家に誘っただけ

いつもボクが相手にしてる子達って
元気で派手な子が多いからさ
あの子みたいなタイプは初めてだったよ

ん〜でも少し大人しすぎたからね
次はもういいかな

(舌打ち)
うるさいな、そんなに怒るなよ
一回手出しただけだろ
てかそもそも悪いのはキミじゃないの？
どれだけあの子のこと満足させらてなかったんだよ

ボクがこの顔で迫ったらすぐに家まで着いてきたよ
そういう意味では一番悪いのはあの子かな

学校中に言いふらしてやる？
ああ、やりたければどうぞ、ご自由に

キミがそんなこと言ったところで誰が信じるんだい？
ボクに惚れた彼女に振られてしまった可哀想な彼氏の戯言としか思われないよ。
ボクが否定すればみんなボクを信じるし。
だってそうだろ？
成績も部活も愛嬌もボクはキミより上
キミがボクより優れているところってある？
あったら教えて欲しいね

もういいかな、この後女の子と遊ぶ予定があってね
安心してよ。キミの彼女さんじゃないからさ。
じゃあね雑魚彼氏くん
あ、元彼氏か
(笑い声)

(間)

あ、、、キミもボクのこと殴りにきたの？
なんでそんなに傷だらけなのか、、、って？

ボクが今まで遊んで彼氏と別れて来た子達がボクに襲われたって元カレたちに伝えだして...

彼らの怒りの矛先はボクに向いて、
出会うたびに殴られたり蹴られたりしてね
身体中アザだらけだよ(元気なさげ)

キミも彼らと同じでしょ？
殴るなら服で隠せるところにお願い、、、
ひっ、、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
やっぱり殴らないで、もう痛いのヤダぁ

え、、、？
な、なんでボクの頭撫でるの？
ボクはキミの彼女に手を出した上に、キミを馬鹿にしてたんだよ？

反省してるんだからこれ以上は必要ない？
た、確かに反省はしてるけどそれはキミが怒らない理由にはならないよ

俺が守るから明日から一緒に学校に行こう？
な、なんで？
おかしいよ、なんでキミがボクを守るなんて言うの、、、

わっ、、、
だ、抱きしめないでよ、、、
今そんなに優しくされたら、、、
(泣きながら)
ごめんなざいっ、もう調子になんて乗らないからぁ
人の大事なものには手は出さないからぁ
もう一人は嫌だよぉ

(間)
あっ、おはよう...
うん、行こっか

あっ、あの人達だよ
門の前で待ってる

や、やっぱりボクといるとキミも危ないから
先に教室行ってて

彼らが満足するまで殴られたらしばらく手は出されないから、、、

は、早く行かないとあの人達こっちに来るよ！

ま、待って
彼は関係ないから！

キミも早く行って！
なんでっ、キミは関係ないのにっ

やめて、、、
本当に彼は関係ないんだ！
殴らないで！
(間)

だ、大丈夫かって？
ボクは一度も殴られてないよ...
キミが庇ってくれたおかげで

でもキミが傷だらけじゃないか...
や、やっぱりもうやめよう
守ってくれたのは嬉しかったけど、
キミが痛い思いをする必要はないじゃん。
全部ボクのせいなんだから！

みんなの気が済むまで耐える？
そんなのいつになるか分からないよ、、、

授業に遅れるから急ごうって、、、
キミを保健室に連れて行くのが先だよ！

(間)
大丈夫、全然待ってないよ
すごい服似合ってるね、カッコいいよ

惚れ直しちゃうじゃん(小声)

えっ、ボクが可愛いって？
そうでしょ！キミが前似合いそうって言ってくれた服だから嬉しいよ、ふふっ

休日にキミと遊ぶのは久しぶりだからすごく楽しみだったよ
今日はどこに行くか聞いてなかったね

水族館？

水族館デートだね、いつかキミと行ってみたかったんだぁ

じゃあ行こっか、
わわっ、手繋いでくれるの？
ううん、嫌じゃないよ
すごい嬉しい！

(間)
すっごい楽しかったぁ
キミがイルカショーでずぶ濡れになった時は本当に面白かったなぁ

冗談だよ、冗談
そんなに怒らないで
この後どうしようか？

えっ、海沿いのレストラン予約してくれてるの？
今日誕生日でしょって、、、覚えててくれてたの？
嬉しいよぉ、ありがとっ！

(間)
すっごい美味しかったし景色も最高だったよ！

キミの誕生日にはもっと特別な日になるよう頑張るね！

あ、、、あのさ
明日って予定ある？
そう、ないんだ

今日と明日ボクの家誰も居ないんだ
キミに伝えたいことがあるから、ボクの家これから来ない？

(間)
ただいま〜って誰もいないんだけどね

うん、その辺に座ってて
飲み物入れてくるから

お待たせ、いつものコーヒーで良かったよね？
美味しい？
キミの好みは完全に分かってるからね

あのさ、改めてキミにお礼が言いたくて。
キミがボクを守ってくれてから数ヶ月経って、最近はみんな気が済んだのか、襲ってくる人もいなくなったよね。

あの時キミがいてくれなかったらボクは、どうなっていたか自分でも分からない。
ボクを守ってくれて本当にありがとう。

それでね、キミに後一つ伝えたいことがあるんだ。

ふーっ(深呼吸)、よし
ボクはキミが好きだ。
今まで同性の人を好きになったことはなかったけど、キミのことを愛してる。
どうしようもないくらい愛してるんだ。
ボクの恋人になってくれる？

えっ、、、？
なんでそんなに笑ってるの？
付き合うわけないだろって、、、
な、なんで？

やっとここまで来たって、な、なんの話？

ボクが学校中で孤立するように仕向けたのはキミ？
ち、ちょっと待って。
じゃあボクがみんなに嫌われるように、仕組んでたってこと？

今までボクと一緒にいる時に殴らないように耐えるのに疲れた？
ボクがどこにでも着いてくるのにいつもイラついてた？
も、もうやめてっ。
聞きたくないっ。

じ、じゃあキミはボクのことが...ずっと嫌いだったの？

あっ、ま、待って！
行かないで！
嫌いでもいいから、好きな時に殴ってもいいからっ！

(電流音)

あっ、おはよう。
ごめんね、急にスタンガンなんて使っちゃって。

本当は使うつもりはなかったんだけどさ、あのままじゃあキミ家から出て行っちゃったでしょ？

さっきの話だけどさ、嘘だよね？
キミもボクをからかうなんて意地が悪いよ
でもその冗談は二度と言わないで

、、、まだ言うんだ
そういえばボク達今まで喧嘩したことなかったね

いい機会だから、キミがそんな冗談言えなくなるまで調教してあげる
ボクはもうキミがいなきゃ生きていけないから

これからもボクのことを守ってね
大好きだよ

・台本（ゆるボイ！）
彼女を奪った男の娘を孤立させて自分に依存するよう仕向けたら
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ガーナマン