ストレスにやられて孤独に耐えきれない日は、ついつい彼女の家に立ち寄ってしまう。
甘えてばかりで申し訳ないと思いながらも、そっとインターホンのボタンを押す……。

いらっしゃい

って、どうしたの、そんなひどい顔して……

とりあえずウチに入ってゆっくりしよっか

ほら、おいで


(間を置く)


温かいお茶かミルクでも飲む？

コーヒーはこんな夜遅くに飲んじゃったら体に良くないかもだし––––

「いらない」？

うん、わかった

飲みたくなったらまた言ってね


……よいしょ、っと

ふぅ……

ねぇ

ウチに来る途中、寒くなかった？

最近は夜になると一気に冷え込んだりするからさ

……そっか

風邪引かないよう気をつけてね

また私が君の看病しなきゃいけなくなるからさ……

まぁ、アレはアレでちょっぴり楽しかったけど

(咳払い)

それで、さ

本題に入ろうと思うんだけど

うん、その前に一回深呼吸しよっか

大きく息を吸って、吐いて……

もういっかい

大きく息を吸って、吐いて……

どう？　ちょっとはリラックスできたかな

うん、なら良かった

……今日は、どうだった？

……

大丈夫、落ち着いて

私はここにいるよ

うん、そう、ゆっくり、ゆっくりでいいからね……

ほら、おいで

だっこしてあげるからさ

……

遠慮しなくていいんだよ？

私としては、君からもっと甘えてきてくれると嬉しいんだけどなぁ

最近はなかなか二人きりで過ごす時間作れなかったし

君もなんだか素っ気なくて寂しかったから……

……わっ

えへへ

そうそう、それでいいんだよぉ

彼女に好きなだけ甘えられるのは彼氏の特権なんだからさ

好きなだけ、私を感じてね

//囁き声　優しい声色で　左右どちらか片方の耳

よしよし

今日もがんばったね

えらいえらい

……

もし、さ

まだ誰にも相談していない悩みとか

今の君が「苦しい」とか「辛い」っと思う理由

私にだけ、教えてくれる？

嫌なことを溜め込むのは、体にも心にも良くないからさ

……この部屋にいるのは

君と

私だけ

もちろん、君の言葉は私だけのもの

誰にも教えたりなんかしない

だから

君のこと、私に教えて？

でも、無理に思い出したり言葉にするのは辛いだろうから

……どうするかは、君に任せるね


(この間に聞き手が悩みを打ち明けている or 打ち明けるべきか葛藤しているイメージ)

……

……


よしよし

私の好きな人は何があっても君だからね

いっぱい甘えてもいいんだよー……

……

//


（耳に息を優しく吹きかける）

えへへぇ

どう？　どう？

ビックリした？

君、耳弱いもんね

あっ、いや

驚かせちゃったのは謝るけど

なんというか、ちょっとでも君に笑って欲しかったというか……

えへへ……


……

ねぇ

今日はこの後、どうする？

お泊まり？

//少しだけ寂しそうに
それとも……帰っちゃう？

「泊まってく」！？

やった！

君とのお泊まり、久しぶりだなぁ

あっ、そうだ

君、お腹空いてない？　簡単なものでよければ何か作るよ

……うん、わかった。楽しみにしててね

じゃあ早速準備を……

……

いや、もうちょっとだけこのままでいたいかな

うん

それでね

もっと強く、ぎゅってしてほしい

……

ふふっ

私、今すっごく幸せ

君の好きな人になれて良かった


//囁き声　優しい声色で　左右どちらか片方の耳
だから

明日も君の恋人でいさせてね

……大好きだよ
//

・台本（ゆるボイ！）
どうしても辛い日の夜は恋人に慰めてもらうことにしている
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
羽衣ロロモン