- ファンタジー
- 監禁
- ヤンデレ
- 魔女
- 少女
- 異世界転生
- 不老不死
公開日2022年06月05日 15:54
更新日2022年06月05日 15:54
文字数
2975文字(約 9分55秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔女
視聴者役柄
異世界転生した一般人
場所
異世界の森
本編
(魔女の声は、少女らしい幼さの残る声音に、大人らしい落ち着いた口調をミックスしたような感じでお願いいたします)
SE:小鳥の囀ずる声
…む?
ようやく、お目覚めか...。
気分はどうだ?
空腹であれば、食事でも用意するが...。
SE:主人公が慌てて飛び起き、掛け布団が捲れあがる音
おっと...そんなに、警戒しないでくれ。
実は、先ほど、森に薬草を採取しに出かけたら、大怪我を負って倒れていたキミを発見してしまってね...。
だから、私の家まで運んで、こうして看護してあげているというわけなんだ。
まぁ、看護といっても、調合した魔法薬で既に治療は済ませてあるから、心配はいらないがな...。
…ん?
ここは、どこか...だと?
#呆れ気味に
はぁ...やれやれ。
そんなことも知らずに、この地に足を踏み入れたのか。
ここは、『エリュシオンの森』と呼ばれる、秘境の深林だ。
かつては、数多くの探訪者がここにやって来たが、その全てが帰らぬ身となってしまったため、禁足地に指定されている。
しかし、それすらも把握せず、この森に迷い込んだとなると、何やらきな臭いものを感じてしまうな...。
うぅむ...よし。
ならば、ここは一つ、キミの身の上話でも、聞かせてもらうとしようか。
それも、出来るだけ詳しく、ね...。
(少し間を空ける)
...ふむふむ…なるほど。
そもそも、キミはこの世界とは全く別の世界...つまり、異世界の住人であり...。
しかも、他人を助けた拍子に、トラックとやらに跳ねられてしまい、意識を失っていたんだな。
だが、そのまま死ぬはずが、何故かこの世界に転生してしまい、結果、私に救われた...というわけか。
いやはや...なんとも、奇妙な話だな...。
永い時を過ごしてきた私ですら、このような事例には遭遇したことがない。
無論、キミの要望通り、元の世界に帰してあげたいところではあるんだが、如何せん、その手立てが見つからない以上はな...。
まぁ、とりあえず、当分の間は、私の家に居候するといい。
どうせ、キミも、他に頼るつてなどないだろうしな。
…む?
どうした?
もしや、私の迷惑になると考えて、慮 っているのか?
ふっ...なに、そう心配せずともいい。
むしろ、キミには、頼って欲しいのだよ。
なぜなら、それこそが、私の望みなのだから、な...。
(間を空ける)
SE:ドアの開閉音
ふぅ...ただいま。
遅くなって、すまないな。
今日は、ちょっと遠出をしていてね...。
そのお詫びといってはなんなんだが、お土産を持ってきたんだ。
SE:机の上に何かをゴトリと置く音
見れば分かると思うが、収穫したばかりの果実だな。
キミの世界で例えるとするなら、ザクロのような見た目や味をしていてね...。
特に、その種子には、色んな効能が含まれているんだ。
キミも、試しに、何粒か食べてみてはどうだ?
…ん?
キミが話したこともないザクロの存在を、どうして知っているのか、だと?
#少し間を空けた後、意味深な笑みを浮かべながら
…ふっ。
さて、どうしてだろうな...。
まぁ、そんなことより、まずは、これを口にしてみてくれ。
SE:衣服が擦れる音
…どうだ?
美味しいだろう?
…ふふっ、それはよかった。
それはそうと、話は変わるのだが...。
キミは、疑問に思ったことはないか?
なぜ、私が、こんな場所に居を構えているのかどうかを...。
実を言うと、私もかつては、人の子だったのだが、その有り余る才能と好奇心故に、とある禁忌に触れてしまったんだ。
それは、キミの世界の住人も含めて、誰しもが望むであろう、究極の夢...。
そう...不老不死だ。
私は、それを成就させてしまったがために、あらゆる人間や種族の非難を受けると同時に、畏怖もされた。
だから、私は、何人 も接触することができない、この『エリュシオンの森』に住まうようになったというわけだ。
何十年...いや、何百年もの間、この少女の姿を変えることなく、ずっと一人で、ね...。
…しかし、ある日、転機が訪れた。
それは、転移魔法の改良を行おうと、一人で研究に取り組んでいた時のことだ。
転移魔法は、通常、離れた場所同士を異次元空間で繋げることによって、対象を移動させるものなのだが、どういうわけか、その日は見当違いな空間に通じてしまったのだよ。
しかも、そこは、私が見たことのない、未知の世界だったんだ。
まぁ、もっとも、最初は、空間の裂け目から眺めることしか出来なかったがな。
だが、これをきっかけに、私が、異世界という存在を知覚したことは事実だ。
そして、いつしか、一人の青年に目を奪われるようになり、その青年をこの世界に転移させようと画策するようになったのだが...。
SE:主人公が椅子から慌てて立ち上がる音
…おや?
一体、どうしたんだ?
まだ、話の途中なのに、いきなり席を立った上、後退りまでし始めるなんて...。
まぁ、とはいえ、これ以上語ることなど、不要ではあるがな...。
…ふふっ、そんなに、怯えないでくれ。
私の目的は、既に果たされている。
だから、キミは、安心して元の世界に帰るといい。
さっきも言ったように、そのための手段は確立されているからな。
SE:ドアノブを回す音
SE:ドアがゆっくり開く音
今開けた、玄関のドアをくぐれば、キミがいた世界に戻れるはずだ。
尤も、最初は、病院のベッドの上で、目を覚ますだろうがな。
...さぁ、早く行け。
キミの帰りを心待ちにしている人達がいるからな。
…む?
何か、言い残したことでもあるのか?
…これは、夢なのか現実なのか、か...。
ふふっ...その答えは、キミ自身の目で確かめるといい。
なに、案ずるな。
いずれ、また、巡り会う日が来るはずだ。
#涙を堪えつつ、悲しげな笑みを浮かべながら
…だから、今だけは...。
…さようなら。
SE:ドアがゆっくり閉まる音
(間を空ける)
SE:小鳥の囀ずる声
…む?
ようやく、お目覚めか...。
気分はどうだ?
空腹であれば、食事でも用意するが...。
SE:主人公が慌てて飛び起き、掛け布団が捲れあがる音
ふふっ...その反応、私とキミが初めて会った時とそっくりだな。
まるで、昨日のことのように、思い出してしまう...。
...だが、前回と決定的に違うのは...。
キミが、私と同じ、不老不死の身となったことだな...。
キミと別れる前に、私が、ザクロに似た果物を振る舞っただろう?
実は、あれこそが、食した者に不老不死の力を与える、禁断の果実だったんだ。
だから、キミは、元いた世界に帰った後、老いることも、死ぬことも出来ずに、現世をさ迷い続けることとなった。
そして、それに耐え切れなくなったキミは、私と同じように、隠棲の地を探し求め...。
さらに、その道中、知らず知らずの内に、私が開いた次元の扉をくぐって、『エリュシオンの森』に辿り着き、そこで行き倒れたというわけだ。
#ヤンデレっぽく笑いながら
ふふっ、ふふふ...あははは...!
長かったが、ようやく、キミを手に入れることが出来たな...。
これで、もう、死すら二人を分かつことなく、永遠に暮らせるんだ...。
キミも、素晴らしいと思わないか?
…ふふっ。
やはり、キミも、私と同じ思いを抱いていたんだな...。
そう...不老不死者の苦しみと孤独感というのは、誰にも解決出来ないし、理解されることすらないんだ。
それが、不老不死となった者だけが得る、呪いであるが故にな...。
ふふっ...だが、もう不安になる必要はない...。
なぜなら...。
(魔女が主人公を抱き締める)
SE:衣服が擦れる音
#吐息、正面から左耳、至近距離に移動しながら
んっ...はぁ...。
#左耳、至近距離、囁き
ふふっ...これからは、同じ不老不死の私が、キミの側にいるのだからな...。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずーっと、な...。
ふふふ...ふふふふ...!
SE:小鳥の囀ずる声
…む?
ようやく、お目覚めか...。
気分はどうだ?
空腹であれば、食事でも用意するが...。
SE:主人公が慌てて飛び起き、掛け布団が捲れあがる音
おっと...そんなに、警戒しないでくれ。
実は、先ほど、森に薬草を採取しに出かけたら、大怪我を負って倒れていたキミを発見してしまってね...。
だから、私の家まで運んで、こうして看護してあげているというわけなんだ。
まぁ、看護といっても、調合した魔法薬で既に治療は済ませてあるから、心配はいらないがな...。
…ん?
ここは、どこか...だと?
#呆れ気味に
はぁ...やれやれ。
そんなことも知らずに、この地に足を踏み入れたのか。
ここは、『エリュシオンの森』と呼ばれる、秘境の深林だ。
かつては、数多くの探訪者がここにやって来たが、その全てが帰らぬ身となってしまったため、禁足地に指定されている。
しかし、それすらも把握せず、この森に迷い込んだとなると、何やらきな臭いものを感じてしまうな...。
うぅむ...よし。
ならば、ここは一つ、キミの身の上話でも、聞かせてもらうとしようか。
それも、出来るだけ詳しく、ね...。
(少し間を空ける)
...ふむふむ…なるほど。
そもそも、キミはこの世界とは全く別の世界...つまり、異世界の住人であり...。
しかも、他人を助けた拍子に、トラックとやらに跳ねられてしまい、意識を失っていたんだな。
だが、そのまま死ぬはずが、何故かこの世界に転生してしまい、結果、私に救われた...というわけか。
いやはや...なんとも、奇妙な話だな...。
永い時を過ごしてきた私ですら、このような事例には遭遇したことがない。
無論、キミの要望通り、元の世界に帰してあげたいところではあるんだが、如何せん、その手立てが見つからない以上はな...。
まぁ、とりあえず、当分の間は、私の家に居候するといい。
どうせ、キミも、他に頼るつてなどないだろうしな。
…む?
どうした?
もしや、私の迷惑になると考えて、
ふっ...なに、そう心配せずともいい。
むしろ、キミには、頼って欲しいのだよ。
なぜなら、それこそが、私の望みなのだから、な...。
(間を空ける)
SE:ドアの開閉音
ふぅ...ただいま。
遅くなって、すまないな。
今日は、ちょっと遠出をしていてね...。
そのお詫びといってはなんなんだが、お土産を持ってきたんだ。
SE:机の上に何かをゴトリと置く音
見れば分かると思うが、収穫したばかりの果実だな。
キミの世界で例えるとするなら、ザクロのような見た目や味をしていてね...。
特に、その種子には、色んな効能が含まれているんだ。
キミも、試しに、何粒か食べてみてはどうだ?
…ん?
キミが話したこともないザクロの存在を、どうして知っているのか、だと?
#少し間を空けた後、意味深な笑みを浮かべながら
…ふっ。
さて、どうしてだろうな...。
まぁ、そんなことより、まずは、これを口にしてみてくれ。
SE:衣服が擦れる音
…どうだ?
美味しいだろう?
…ふふっ、それはよかった。
それはそうと、話は変わるのだが...。
キミは、疑問に思ったことはないか?
なぜ、私が、こんな場所に居を構えているのかどうかを...。
実を言うと、私もかつては、人の子だったのだが、その有り余る才能と好奇心故に、とある禁忌に触れてしまったんだ。
それは、キミの世界の住人も含めて、誰しもが望むであろう、究極の夢...。
そう...不老不死だ。
私は、それを成就させてしまったがために、あらゆる人間や種族の非難を受けると同時に、畏怖もされた。
だから、私は、
何十年...いや、何百年もの間、この少女の姿を変えることなく、ずっと一人で、ね...。
…しかし、ある日、転機が訪れた。
それは、転移魔法の改良を行おうと、一人で研究に取り組んでいた時のことだ。
転移魔法は、通常、離れた場所同士を異次元空間で繋げることによって、対象を移動させるものなのだが、どういうわけか、その日は見当違いな空間に通じてしまったのだよ。
しかも、そこは、私が見たことのない、未知の世界だったんだ。
まぁ、もっとも、最初は、空間の裂け目から眺めることしか出来なかったがな。
だが、これをきっかけに、私が、異世界という存在を知覚したことは事実だ。
そして、いつしか、一人の青年に目を奪われるようになり、その青年をこの世界に転移させようと画策するようになったのだが...。
SE:主人公が椅子から慌てて立ち上がる音
…おや?
一体、どうしたんだ?
まだ、話の途中なのに、いきなり席を立った上、後退りまでし始めるなんて...。
まぁ、とはいえ、これ以上語ることなど、不要ではあるがな...。
…ふふっ、そんなに、怯えないでくれ。
私の目的は、既に果たされている。
だから、キミは、安心して元の世界に帰るといい。
さっきも言ったように、そのための手段は確立されているからな。
SE:ドアノブを回す音
SE:ドアがゆっくり開く音
今開けた、玄関のドアをくぐれば、キミがいた世界に戻れるはずだ。
尤も、最初は、病院のベッドの上で、目を覚ますだろうがな。
...さぁ、早く行け。
キミの帰りを心待ちにしている人達がいるからな。
…む?
何か、言い残したことでもあるのか?
…これは、夢なのか現実なのか、か...。
ふふっ...その答えは、キミ自身の目で確かめるといい。
なに、案ずるな。
いずれ、また、巡り会う日が来るはずだ。
#涙を堪えつつ、悲しげな笑みを浮かべながら
…だから、今だけは...。
…さようなら。
SE:ドアがゆっくり閉まる音
(間を空ける)
SE:小鳥の囀ずる声
…む?
ようやく、お目覚めか...。
気分はどうだ?
空腹であれば、食事でも用意するが...。
SE:主人公が慌てて飛び起き、掛け布団が捲れあがる音
ふふっ...その反応、私とキミが初めて会った時とそっくりだな。
まるで、昨日のことのように、思い出してしまう...。
...だが、前回と決定的に違うのは...。
キミが、私と同じ、不老不死の身となったことだな...。
キミと別れる前に、私が、ザクロに似た果物を振る舞っただろう?
実は、あれこそが、食した者に不老不死の力を与える、禁断の果実だったんだ。
だから、キミは、元いた世界に帰った後、老いることも、死ぬことも出来ずに、現世をさ迷い続けることとなった。
そして、それに耐え切れなくなったキミは、私と同じように、隠棲の地を探し求め...。
さらに、その道中、知らず知らずの内に、私が開いた次元の扉をくぐって、『エリュシオンの森』に辿り着き、そこで行き倒れたというわけだ。
#ヤンデレっぽく笑いながら
ふふっ、ふふふ...あははは...!
長かったが、ようやく、キミを手に入れることが出来たな...。
これで、もう、死すら二人を分かつことなく、永遠に暮らせるんだ...。
キミも、素晴らしいと思わないか?
…ふふっ。
やはり、キミも、私と同じ思いを抱いていたんだな...。
そう...不老不死者の苦しみと孤独感というのは、誰にも解決出来ないし、理解されることすらないんだ。
それが、不老不死となった者だけが得る、呪いであるが故にな...。
ふふっ...だが、もう不安になる必要はない...。
なぜなら...。
(魔女が主人公を抱き締める)
SE:衣服が擦れる音
#吐息、正面から左耳、至近距離に移動しながら
んっ...はぁ...。
#左耳、至近距離、囁き
ふふっ...これからは、同じ不老不死の私が、キミの側にいるのだからな...。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずーっと、な...。
ふふふ...ふふふふ...!
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
平 朝臣 の投稿台本(最大10件)