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看病しに来た幼馴染に寝てると勘違いされ告白されてしまった
written by 凜紅結
  • 甘々
  • 告白
  • 看病
  • 幼なじみ
公開日2022年06月11日 19:07 更新日2022年06月13日 18:51
文字数
1810文字(約 6分2秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
風邪をひいたあなたを看病しに来た幼馴染に、ふとした事故で告白されてしまうお話。

//:読み方・効果音の指示
[]:場面

女性(演者役):男性(聞き手役)の腐れ縁の幼馴染。実は彼のことが好きで、彼の体調をとても心配している。
本編
//SE:ドア開ける

来たよー、って、相変わらず片付いてないんだねあんたの部屋は……

まあ、病人にあれこれ責め立てても仕方ないから今はいいけど。

それで、どうなの?

そりゃ、身体のことだよ。

ご丁寧に私にLINEで体調悪いって送ってきておいて、何で来たのみたいな顔するのやめてくれる?

私だってあんたのこと気になって、買い物に出かける予定もキャンセルしてここ来てるんだから。

あ、それは気にしないでいいの、誰かとの約束じゃないから。

あんたはとにかく自分の身体を心配しなさい?

それで治るわけじゃないけどさ。

でも、見る限り、死にそうって感じではないからひとまず安心かな。

あんたが思うに風邪って感じの症状?

熱あってだるいってくらい?

うん、そうなら寝てれば治るはず。

だけど、そんなあんたのことを私は放っておけないから、今日はあんたのために看病してあげる。

いいから、見返りは後でたんまりと請求するだけだし。

うーん、服とか買ってくれる?

いやいや、今は大人しくしてなさい。

自分で言うことじゃないけど、私になら何でも気軽にお願いできるでしょ?

あんた人使い荒いし、あんたの看病も今日がはじめてじゃないし。

いいの、私が好きでやってることだから。

……ど、どういたしまして。

なんか、真面目にありがとうって言われるのは恥ずかしいかな。

ていうか、あんたからありがとうなんて言葉が出るの何年振り?

正直言われた記憶ないんだけど。

別に、あんたを親みたいに躾けるつもりはないけどさ、言われなさすぎて驚くんだよね。

まったく、ありがとうは人を驚かせる言葉じゃないぞー?

あー、私あんたと話しに来たんじゃないんだよ。

あんたの額に冷却シート貼ってお粥作んなきゃ。

ちょっと待ってて!

//間

お待たせー、先に冷却シート持ってきたぁ……

ん、寝て、る……?

反応ないし、そうだよね?

うーん、寝てる時に急に冷たいの貼って起こすのも、可哀想だしなぁ……

ふふふっ、すやすや。

あいつなのに、なんで可愛いんだろ。

……好きだよ。

自分勝手で、ガサツで、私のこと振り回すし、酷いヤツだなと思うこともあるけど……

なんでだろう、やっぱり、男らしくカッコいいところもあるし、私のこと気遣ってもくれるし……

だけどそれ以上に、なんか、私がいないとダメなんだろうなって感じがするんだよ。

てか、他の子と一緒にいるところとか、あんまり想像したくないかも。

ふふっ、これも、つまんない幼馴染関係続けちゃった弊害なのかな。

結局、青春もあんたと一緒にいるせいで恋人が出来なかったし、そういうのはまだ無縁なのも、あんたのせいなんじゃないかな。

責任取って、恋人にして欲しいくらいだよ。

……いや、寝てるんだし、正直に言っちゃっていいよね?

私……あんたのこと、結構本気で好きみたい。

そうじゃなかったら、あんたの看病なんて面倒なことしてやんないし、未だに会ったりしないし。

でも、そういうの鈍っ感なあんたじゃ、この気持ちも気付いてないんだろうね……

どうしよ、正直に告白とかしないと伝わらない、よね……?



……えっ?

あ、あれ、お、お、おおっ、起きてた……!?

ま、待って、あんた、いつから起きてたの!?

最初……からぁっ!?

っていうことは、今の話、全部、聞かれてたってこと……!?

寝てると思って言ったら、思いっきり聞かれてたの……!?

あぁぁぁぁっ!

ごめん今ちょっと何にも言わないで!

私頭の処理が追いつかない!!

//以下ひとりごと

……言っちゃったよ!

完全にこれ告白だよ!

えっ、ど、どうすればいいの……?

私、どういう顔してあいつのこと見ればいいの……?

でも、言ったことは、仕方ないよね……

//ひとりごと終

ご、ごめん。

聞いておくけど、あんた、私の言ってたこと、全部聞こえてたんだよね……?

私、あんたが寝てると思っていろいろ言っちゃったけど……

どう思った?

別に、私のこと配慮とかしないでさ、本音で言ってくれればいいから。

私は、さっき言った通り。

……顔、赤いよ?

って、それは元々の熱のせいか。

あ、そうだ、冷却シート貼らなきゃ。

あーあ、起きてるんだったら最初から気にせず貼ればよかった。

はい、おでこ失礼するねー。

……ん、どうかした?

冷却シート貼ると思った?

残念、私のおでこでしたー。

やっぱり、熱いね。

あのさ、さっきの返事、ちゃんとあんたが身体治してからにしてもらっていい?

だって、こんな状態じゃ、いちゃいちゃできないでしょ?

だから、私に言われたこと、覚えててね。

私があんたを、好きだってこと。

よし、じゃ、冷却シート貼るね。

……はいっ、と。

それじゃあ、今からお粥作ってくるから、待ってて。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
看病しに来た幼馴染に寝てると勘違いされ告白されてしまった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
凜紅結
ライター情報
あまいのを中心にお話書いてます。
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