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女友達を慰めることになったが、なんだかわざとらしい
written by 凜紅結
  • 甘々
  • 慰め
公開日2022年06月13日 19:01 更新日2022年06月13日 19:01
文字数
1354文字(約 4分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
告白が失敗したという女友達に慰めさせられる、というのが実は戦略で……というお話。

//:読み方・効果音の指示
[]:場面

女性(演者役):男性(聞き手役)女友達、軽い性格ではあるが、恋心は純粋。
本編
……おはよ。

ん、あぁ、昨日のこと?

そっか、君には告白するって言ってたもんね。

それがさ……ダメだったわ(笑)

ん? そりゃ、普通に付き合ってくださいって言って、彼も普通にごめんなさいって。

彼、直接は言って来なかったけど、多分タイプじゃないんだと思う。

恋人にするならもっと大人しい子がいいんじゃないかな。

そりゃ、私じゃダメだよなって感じ。

なんか、勘違いしてたなぁ。

最近よく話すし、結構笑顔見せてくるし、勝手にいけるかなって思い上がってたって感じ。

……でも、くよくよしてずっと告白できないまま、手遅れになっちゃいましたー、ってなるよりかはマシか。

……君みたいに。

あはっ、冗談冗談。

もしかすると図星かもしれないけど、私はそういうの知らなーい。

でも、その動揺ぶりはもしかして……?

えー、うるさいって何? 完全に誤魔化そうとしてんじゃん。

ダメだよー?

ちゃんと自分に正直にならなきゃ。

……ん、どうかした?

おかしい? 私が?

自分ではわかんないんだけど、私のどこが変なの?

空元気……?

それって、フラれたから?

そんな、私はそんな弱くないって。

私の動じなさ、ずっと一緒にいればわかるでしょ?

……ずっと……一緒にいるから?

そっか……君はやっぱり、すごいね。

君にはいつも通りを装っても、わかっちゃうんだ。

ごめんね、あんまり心配させたくないからって気持ち作ってたのに、それが逆に心配させちゃったね。

ねえ、君が言ったんだからさ……慰めてよ。

君に私のこと沢山褒めてもらえれば、悲しみも忘れられる気がする。

私、君に……甘えていいかな。

ふふっ、らしくないね。

でも、こういうの、隠さない方がいいんでしょ?

だからさ、君に元気を貰いたいな。

……どした、そのちょっと驚いてる顔。

ふーん、君、私の可愛らしさに気付いてなかったんだな?

気付いてもらえて、ちょっと嬉しい。

……でも、今まで気付いてもらえてなかったことに、ちょっと傷付いた。

だから、お詫びにぎゅーしろ。

あはっ、こういうところが君の責任感なのかな。

顔じゃ、こんなことただの友達としていいの? って躊躇いながらも、無理って言えないよね。

うん、そういうところ、わかってて言ってる。

だって、君に甘えたいんだもん。

優しい君に身体包まれると、なんか安心するね……

ずっと友達だったのに、知らなかった。

こんな究極に落ち着く場所がすぐそこにあったのに、私も君のこと、今まで気付いてなかったみたい。

あ、ダメ、まだ私、君のこと感じてたい。

私がいいよって言うまで、ダメなの。

……何?

そだね、友達にしては、君のこと求めすぎだろうね。

てか、わざとらしいと思わない?

あははっ、意外と君は疑わないタイプか。

気を付けなよ? その感じじゃ、すぐ君、女に騙されると思うから。

だけど、そんな心配、もう必要ないかな。

何? 意味がわかんない?

そうだね……次は君の番、ってことだよ。

私だって、勇気出して言ったんだから、負けたくないよね?

さっきので確信したけど、君、絶対大事な言いたいこと、言えてないでしょ。

胸の奥、モヤモヤして苦しくない?

それさ、言っちゃったら楽になると思わない?

あははっ、これじゃ完全に誘導だね。

そういうの、プライド傷付くタイプ?

だったらごめんね。

私、そろそろ待てないみたいだからさ。

え? 答えは言わないよ。

どうせもうわかってるんだろうけど、君に聞かれなきゃちゃんと答えない。

だからさ、教えて。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
女友達を慰めることになったが、なんだかわざとらしい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
凜紅結
ライター情報
あまいのを中心にお話書いてます。
新参者ですが、どうかよろしくお願いします。
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