あら……もうこんな時間なのね。
素敵な時間に限って、気付けばあっという間に過ぎ去ってしまう。
名残惜しいけど今日はこの辺りにして、坊やのお楽しみ……今日も付き合ってくれてありがとうのお礼よ。
えぇ、今日はいつもより長めに付き合ってもらったから、その分も上乗せしてあるわ。
あぁでも……これを渡す前に、坊やにちょっとした質問があるの。

坊や、ここ最近は随分と稼いでいるみたいね？

風の噂で聞いたのだけど、坊やってば随分と色んな人のお相手をしているようじゃない。
手頃な金額でそれ相応の「おもてなし」をしてくれるって、けっこうな評判になってるわよ？
もしかして、今の額じゃ足りなかったのかしら？
それとも……私には言えない事情とか、隠したい事でもあるのかしら。
あら、その顔……うふふ♪
隠し事をするなんて、坊やってば意外と他人行儀なのね。
私には遠慮する必要は無いって言ったのに──

やっぱり、家族絡みの事だとそうもいかないのかしら？

うふふ、驚いた？
こうみえても私、けっこう物知りなのよ♪
坊やの事だって調べようと思えばほら……えぇ、その手帳に書いてあるのはぜ～んぶ坊やの事よ。
住んでる場所、通ってる学校、アルバイトをしているお店、どんな人を相手に「おもてなし」をしているか……一つ残らず書き込んであるわよ。
もちろん、坊やの家庭の事情もね♪
災難だったわね……両親に借金を押し付けられた挙句、当の本人達は蒸発しちゃうなんて。
正直、あの額はどんなに頑張っても完済なんて無理だと思うわ。
出来たとしても、その頃には坊やの人生は悲惨な事になってるでしょうし……だからね、坊やにちょっとした提案があるの。

借金は私がどうにかしてあげるから……これから一生、私の所有物になってくれないかしら？

私ね、坊やの事を本当に気に入ってるの。
気に入ってるからこそ、坊やの事を独占したい……私だけの、私だけが触れる事の出来る宝物にしたいの。
安心して、不自由な思いはさせないって約束するわ。
坊やが望む物はなんでも与えてあげるし、坊やが私を求めてくれればいつだって応えてあげる。
私の傍に居てくれる限り、坊やの幸せは私が保証してあげる。
だから……この提案、坊やは乗ってくれるかしら？
大丈夫、心配する事なんて何もないのよ……私はただ、坊やの事が大好きなだけだから。
うふふ、ありがとう……その言葉、待っていたわよ♪
それじゃあ坊や、私に着いてきてもらっても良いかしら？
怖い事をする訳じゃ無いから安心して、むしろその逆──どこへ行くか気になるの？
それは到着してからのヒ・ミ・ツ……だからほら、早く行きましょう♪





さてと……チェックインも済ませたし、これで準備は万端ね。
いつものホテル、いつもの部屋……今までいっぱい私のお相手をしてくれた坊やなら、これから何をするか分かってくれるわよね？
うふふ、こういう事は暫くの間なしって約束だったけど……私、我慢できなくなっちゃった♪
「それじゃあ、早速はじめましょうか」……って、いつもならそう言ってるところだけど、今日は坊やにプレゼントがあるの。
うふふ……犬用の首輪とリード、今日はこれを付けてからにしましょう♪
何でって言われても──

だって坊やは、今日から私の飼い犬なんだもの。
とってもお利口でご主人様に忠実なペット……私の所有物になるって事はね、こういう事なのよ。

朝は私にいっぱい可愛がられて、夜は私を満たす為に有無を言わさず搾り取られるの。
私の愛情と性欲を毎日ぶつけられて、坊やは身も心もドロドロに溶かされちゃうのよ♪
そこに拒否権なんてないわ……だって、坊やは私のペットなんだもの。
これから坊やがして良い返事は「はい」だけ、「いいえ」って言う権利は坊やには無いの。
でも、それでも問題ないわよね？
だって坊やはそれを受け入れた、そうよね？
うふふ、お利口なワンちゃんね……私、良い子は大好きよ。
大好きだからね──

私以外の事が何も考えられなくなるまで、徹底的に貪ってあげる♪

これからは私に愛される事だけを考えて、素敵な所有物（ペット）として幸せになってね……私の愛しい坊や♪

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレお姉さんに██と引き換えに幸せにしてもらう
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹