0
お隣さんは(性格が終わってる)吸血鬼
written by 霜月鷹
  • 吸血鬼
  • 女性優位
  • クズ
  • サディスト
  • インモラル
公開日2022年11月13日 17:30 更新日2022年11月13日 17:30
文字数
2315文字(約 7分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お隣さん(吸血鬼)
視聴者役柄
失踪事件を追っている青年
場所
お隣さんの自宅
本編
(インターホンの音)

(ドアの開く音)

えっと、こんばんは……こんな時間にどうしたんですか?
聞きたい事がある、ですか……私に答えられる事があれば良いですけど、それって明日じゃダメ……ですよね。
良いですよ、どうせ今夜は暇ですし。
君が仲の良いお隣さんだって事に免じて、突然の訪問も気にしない事にします。
とりあえず外は寒いので上がってください、お茶くらいは出せるんで。

(足音)

それで、聞きたい事って言うのは何ですか?
失踪事件……あぁ、最近多いですよね。
この辺りも人通りが少なくなって、なんだか街全体がピリピリした感じが──って、それと私に何の関係が?

はぁ……私、疑われてるんですか。

一応ですけど、理由を教えてもらえませんか?
流石に根拠もなく疑われてるってなると、今後は君との付き合い方を考えなきゃいけなくなるので。
なるほど、行方不明になった人達が私と一緒に居た……まぁ、確かに全員顔見しりではありますけど。
だとしたら、今度は私が狙われるって考えるのが自然じゃないですか?
それに君の言ってる事が確かなら、今頃私は警察の取り調べを受けてる頃だと思うんですけど……へぇ、警察の人も行方不明になってるんですね。
だから私の事、そんなに疑ってるんだ──

はぁ……本当、こういう怠い事はしないでほしいな。

好奇心は何とやらってことわざ、君もしかして知らない?
世の中には知らない方が良い事がいっぱいあって、君が知っちゃったのも「知らない方が良い事」の一つ。
私、このまま人間としての暮らしに馴染めると思ったんだけどなぁ……残念。
おっと、逃げちゃダメ……正体バレたのに、わざわざ逃がしてあげると思う?
このまましばらくぎゅ~ってしてるけど、抵抗したら君、大変な事になっちゃうよ?
分かったら返事……よく出来たね。
それじゃあ単刀直入に……私が犯人だって事、黙っててもらえないかな?
私は今の暮らしが気に入ってるし、これからもこの暮らしを続けていきたい。
だからね、私の正体を知ってる君は邪魔でしかないの。
でも私、出来れば人殺しなんてしたくないからさ……君が黙っててくれるなら、命は取らないであげる。
今日の事を忘れて、今まで通りに接してくれるなら、全部うまくいくの。
「失踪した人達はどこに行ったのか」……えぇ、まだその話するの?
大丈夫、私が捕まえた人達は一人残らず生きてるし、命の保証も出来るよ……まぁ、人間らしい扱いはしてないけどね♪

どうしてって言われても……私、吸血鬼だからね。

生きてく為には人間の血を飲まなきゃやってられないし、吸血鬼にだって味の好みはあるの。
だから気に入った味の人間を監禁して、好きな血をいつでも楽しめるようにしたってわけ♪
ふふ、嘘なんかじゃないよ……その証拠にほら、私の口の中をよく見て。
人間よりもずっと鋭い牙、これで噛みついた人間から血を頂くの……もし良ければ、君も試してみる?
ちょうど小腹が空いてたし、私が本物の吸血鬼だって事を証明してあげる♪

(吸血)

ふぅ、ごちそうさま……君の血、けっこう美味しかったよ。
これで私が本物だって事、証明出来たでしょ♪
ん、なんだか怒ってるみたいだけど……ひょっとして、何か気に入らない事でもあった?
そんな青ざめた顔で睨まれても、ちっとも怖くないよ?
ま、君が怒ってる理由くらい聞かなくても分かるよ……私が食糧にしてる人間の一人、確か君の彼女さんだよね。
君が必死に私の事を嗅ぎまわってたのも、彼女さんを取り戻す為……違う?
うんうん、感動的だね~でも、もしそうなら君は手遅れだったかもね。
ほら、この動画なんだけどね……これが今の彼女さん、私の自信作なんだ♪
眷属にする時に頭を色々と弄ってね、もう自我なんて残ってないの。
今は私の命令を遂行するロボット兼食糧……つまり、とっても従順な私の眷属ってわけ♪
ふふふ、残念だったね~
もうちょっと早く私に辿り着けてたら、目の前で彼女さんが眷属になるところを見れたのに。
彼女、ず~っと君の名前を呼んでたよ……最期まで君が助けに来てくれるって、ずっと期待してたみたいだね。
でもすっごいうるさくて耳障りだったから舌引っこ抜いちゃって、最期には叫ぶ事も出来なくなっちゃったけどね♪
そうだ……せっかくだし会わせてあげるよ、呼べばすぐに来てくれるから。

(ドアの開閉音)

って、呼ぶ前に来ちゃった……自我は消えても、君の事は何となく覚えてるのかな?
本当にさぁ、事あるごとに私を苛々させる女だよねぇコイツ……そうだ!
私の命令を無視してここに来ちゃったんだし、言う事の聞けない眷属にはお仕置きしなきゃ♪
え……止めて欲しいの?なんで?
言っとくけど、この子はもう痛覚とか無いから、痛い事されたって何にも感じないんだよ?
あっそ、やっぱり人間の感性ってよく分かんないかも。
それならさ、私はあの子に手を出さないって約束するから……君、私の眷属になってくれない?
正直あの子はやり過ぎちゃって、廃棄処分にした方が良いかな~って思ってたところなの。
彼女さんが傷付くところを見たくないなら……分かるよね?
ふふ、契約成立♪
それじゃあ今日から宜しくね、私の新しい眷属さん♪


さてと、新しい眷属は手に入ったし──そこの失敗作、アンタは用済みだからさっさと消えちゃって。
うん、やっぱりゴミは早めに処分するに限るよ~なんか部屋の空気も良くなった気がするし。
あらら……そんなに絶望しちゃってどうしたの?
私は新しい眷属が手に入ったから、不良品を処分しただけなんだけど……話が違う?
いやいや、私は手を出したりなんてしてないよ?
ただ「消えて」って言っただけ、勝手に塵になったのは君の彼女さんじゃん!
全く、言いがかりは止めて欲しいよね……とにかく、これからは私の優秀な下僕として宜しくね。


せいぜい私からの評価ポイントいっぱい稼いで、彼女さんみたいに消されないよう……死ぬ気で努力してね♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
お隣さんは(性格が終わってる)吸血鬼
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
有償販売利用の条件
有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
利用実績(最大10件)
霜月鷹 の投稿台本(最大10件)