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好きな人の色に染まりたい
written by 藤碕いちる
  • ラブラブ
  • カップル
  • 恋人同士
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1143文字(約 3分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
指定なし
あらすじ
大雨のせいで、デートに遅刻した彼女。お気に入りの喫茶店で待っていて貰うことに。
頑張って彼好みに努力してみたけれど...
好きな人にもっと好かれたい、色々知りたいと思う彼女と彼氏のやりとり。付き合い始めのこう言う時間って幸せを感じませんか?
本編
【場面設定:大雨の中、遅れてきた彼女が彼の待つ喫茶店にやってくる】

お待たせ。

ごめんね。遅くなっちゃった。
まさか電車が止まっちゃうとは思わなくて。


本当にごめん。もうちょっと早く出てくれば良かった...
こういう日に限って、出るのに手間取っちゃって...


あ、いつもの珈琲を一つ、お願いできますか?


バレた?いつもと違うもんね。
これ着るのに、かなり頑張ってた。

どう?似合ってる?


良かった。「こういう感じの服が好きなのかなぁ」って思って、着てみたの。


あははは... やっぱり?

ちょっと無理してる感があるよね。全然似合わないわけじゃないけど...
微妙なライン?


いつものあたしが好きとか、さらりと言えるのが凄いよね...

でも、ありがと。凄く嬉しい。
ここがおウチなら、抱きついて、チュってしちゃうぐらい、ね。


残念ってもう。そんな顔しないで?
それは今度ね?


そういう君だって、その服さ。私好みに合わせてくれてるんでしょ?
こういうの、凄く嬉しい。幸せだなぁって思う。

だから、あたしも「好きな人のテイストに合わせたい」って思うんだけどさ。


こう言う積み重ねって、大事じゃない?
幸せ感じるしね。


そうだなぁ... 「どっちが好き?」って言われると、難しいかも。
スーツを着こなしている君も好きだけど、今日の格好も捨てがたいし...

「どっちも好き」 じゃダメ?


えぇ... 難しいこと言うなぁ。
どちらか選べって言うなら、スーツ?


なんでって。
そりゃ、ダブルのスーツに眼鏡かけて、颯爽と歩いてる君に惚れたんだもん。
あれは絶対カッコイイから。

いかにも「仕事が出来る人!」って感じでさ。
それに細かい所に気を配って、オシャレだなぁって見てたんだよ?


君はこだわり強いもんねぇ。スーツにさ。
戦闘服だからって言うんでしょ?

それを知ってるんだけどさ。
仕事じゃ絶対想像できない、こんなラフな格好している君も、捨てがたいんだよねぇ...


知ってる。「私だけ」に見せてくれるそういうのが、本当に好き。

いちいち行動がツボなんだよ。君は。


そうだ。このお店すぐにわかった?


そっか。良かった。
この天気でしょ?外で待ってて貰うの悪いからって思ったんだけど...
思いつくのがここしかなくってさ。

ちょっとわかりにくい場所にあるから、穴場なの。
いい雰囲気だし、味も抜群。


でしょう?お気に入りなんだ。ここ。

仕事の時も息抜きにちょくちょく来るんだよ。
あ、コレは内緒ね?

たまにこの辺にお使いに来るんだけど、その時にちょっとだけ。


なんで? 君に教えたら、不味かった?


確かに秘密の場所だけど...
君に教えたかったの。


んー 好きなものを知って欲しいと思ったから?


私だって、君がどういう所が好きか知りたいもの。
そういうものじゃない?

好きな人のことは知りたいし、好きになりたい。
今日の洋服みたいにあわせたい。

あたしはそう思うんだけど、君は違った?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
好きな人の色に染まりたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
藤碕いちる
ライター情報
藤碕綾いちるです。ご覧いただきありがとうございます。
全年齢に特化した台本師だったはずなのですが、
最近はR18のシチュエーション台本も書いております。

泣いたり、ほのぼのしたり。
優しい時間をお送りできるように頑張っています。

珍しいテイストの台本が多いと思いますので、
気になったものは是非物語としてでも読んでやって下さい。


「碕」の字が珍しいのは些細なこだわりです。
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