0
病弱な吸血鬼の恋人は一生俺のそばにいてくれるらしい
written by 松平蒼太郎
  • カップル
  • 恋人同士
  • ファンタジー
  • シリアス
  • 純愛
  • 敬語
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 吸血鬼
  • 鬱展開
  • 現代
  • 病弱
  • 闇堕ち
公開日2022年12月17日 11:18 更新日2022年12月17日 11:18
文字数
2357文字(約 7分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼
視聴者役柄
人間
場所
某所
あらすじ
男には吸血鬼の恋人がいる。彼女は病弱で、外を出歩く時はいつも男に支えられていた。二人の仲はとても良好で、彼女の体力がついたら、二人で遠出する約束もしていたが、そんな幸せな日々も長くは続かなくて…?
本編
ふぅ…あら、眷属さん。ご機嫌よう。
本日はいかがされました?


ふふっ、ありがとうございます。
わたしのことを心配して、様子を
見に来てくださったのですね。


いえ、大丈夫です。
少しこの辺りを散歩していて、
ちょうど休憩していたところですから。


あはは…バレました?
ほんのちょっとだけ、バテちゃったの…


付き合ってくださるのですか?
わたしのお散歩に…


ありがとうございます。
眷属さんはお優しいですね。


わたしに対してだけ?
嬉しいことを言ってくれますね。
顔がニヤケちゃいます。


あ、今使ってる日傘なんですけど、
これ、とても使いやすいです。


はい。眷属さんがこのあいだ
買ってくれたものです。


わたしがよく着る服とも合わせて
くれたんですよね?この柄…


はい…いつも大事に使わせてもらっています。


眷属さんからもらったものは
全てわたしの大切な宝物ですから。


ふふ、どうしました?
顔、何だか赤いですよ?


そうですね…夕日のせい、
ということにしておきましょうか。


せっかく来てくれたんですし…
日が完全に暮れるまで、わたしの
お散歩に付き合ってくださる?


ありがとうございます。
ではお手を拝借して…


(手を繋ぐ)


相変わらず、眷属さんの手は冷たいですね…


いえいえ、ひんやりして気持ちいいですよ。
わたしの大好きな手です。


わたしがギュッてして、
温めてあげますね…


ふふ♪ どういたしまして。
恋人として当然のことをしたまでですから。


この高台から見える景色は綺麗なものですね…
今は夕陽が差していますし、余計に…


へ?今なんて…ンッ…


(キスされる)


ハァ…もぅ、キスするならすると
言ってください。ちょっとドキドキ
しちゃったじゃないですか。


いえ、不意打ちは嫌いじゃないですけど…
やっぱり心の準備はさせて欲しいといいますか…


え?あ、はい。夕陽程度の光になら
だいぶ適応できるようになりました。


日中の強い日差しはまだ厳しいですけど…


はい。とても頼りになりますよ。この日傘。


わたし、もっと体を頑丈にして、
眷属さんと遠出してみたいです。


はい。見ての通りわたし、
病弱で体力がありませんから…


今はまだ近所の散歩で
精一杯ですけど、いつかは…


大丈夫です。無理はしません。
自分のペースでコツコツと頑張りますので。


あっ、と……す、すみません。
抱き止めてもらって…


あ、あはは…お恥ずかしい限りです。
足がもつれて転びそうになりました…


いえ、血が足りないというわけでは…


え…そうですか?顔、そんなに白いですか?


あ、わ、わかりました…
では、お言葉に甘えて…ンッ…


(吸血)


ありがとうございます…
少し生き返りました…


はい…ちょっと貧血気味だったみたいです。
眷属さんに言われて気づきました。


ごめんなさい、心配ばかりかけて…
でももう大丈夫ですから。


はい。血を飲んで少し元気出ましたので。


そうですね。今日はこの辺りに
しておきましょうか。


はい…では家までお願いしますね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれ…?眷属さん、遅いなぁ…
もう待ち合わせの時間過ぎてるのに…


(発信)


うーん…携帯も出ませんし…
どうしたんでしょうか…


何かあったのかな…
こっちから迎えに行った方がいい、のかな…?


あ、噂をすれば……眷属さん!
もう、待ち合わせ時間過ぎちゃってま、す…?


え……け、眷属さん…?
どうしてそんなに血塗れ…?


えっ…はっ?い、意味がわかりません…
それってどういう…?


あ……けん、ぞく、さん…?
こんなところで寝たら風邪ひきますよ?
寝るならちゃんとお布団で…


………誰ですか、貴方たち…


眷属さんをこんなふうにしたのって
もしかして…


ふふっ…あはは、ははは…!


わたし狙いなら最初からわたしを
狙えばいいじゃないですかぁ…どうして
わざわざ眷属さんを?


そっかぁ、わたしのせいかぁ…ふふふ…


ごめんなさいね、眷属さん…
ちょっとだけゴミを片付けてきますので
眷属さんの血をいただきますね…


(地面の血を掬って飲む)


ふぅ…まだあったかい。
今のうちにたくさん飲んでおこう…


…お待たせしました。
そこにいる皆さんが
わたしの遊び相手をして
くれるのですね?


わたしの眷属さんがお世話になりました。
そのお礼、今から返させていただきますね。


貴方たちの中にあるモノぜーんぶ
ぶちまけてもらいますからね。うふふっ♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ハァ…ちょっと疲れちゃった。
休憩しよ…


眷属さん…ゴミ、ちゃんと片付けてきましたよ?えらいでしょう?


まぁその分、地面が真っ赤に汚れちゃいましたけど。ふふっ…


たくさん血を飲んだからかな…
今日はたくさん動いても大丈夫でしたよ。


あまり息切れしませんでしたし…
動悸も少しで済みましたから。


今なら眷属さんとどこへでも
行ける気がします。


前に言ってくれましたよね?
わたしの体力がついたら、どこか
遠くに旅行に連れて行ってくれるって…


わたし、楽しみにしてますからね?
いつか眷属さんと旅行するの…


眷属さんが起きるまでここで
ずっと、ずーっと待ってますからね…?


いつもはわたしが撫でられる側ですから…
今日はわたしが撫でてあげますね。


よしよーし…変な人たちに襲われて
お疲れなんですよね?今はゆっくり
休んでいいですから…


起きたらちゃんとわたしと
お話してくださいね?約束ですよ?


…今日はいい天気ですね。
絶好のお散歩日和です。


あ、でも向こうから黒い雲が…
午後からは雨が降るかもしれませんね。


午前中に散歩を終わらせて、
午後はわたしの家でのんびりしましょう。
うん、それがいい。


眷属さんの大好きなミルクコーヒー
淹れてあげますから。


…またその口でわたしのこと
「大好き」って言ってください。


今はそう言われたい気分なんです。
あとで絶対、言ってくださいね?


わたし、こう見えてけっこう粘着質ですから。
昔の約束は覚えてる方なんですよ?


もぅ…全然返事してくれないから
わたしが独り言言ってるみたいじゃないですか…


仕方ないですよね、お疲れで
眠ってるんですもんね。


安心して…わたしが一生そばについてるから…


わたしは眷属さんのご主人様で、
恋人なんですから。


ずっと、一生、そばにいますからね?
ふふふっ…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
病弱な吸血鬼の恋人は一生俺のそばにいてくれるらしい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)