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ヤンデレな女科学者は反逆サイボーグを我が子とする
written by 松平蒼太郎
  • 洗脳
  • SF
  • お姉さん
  • ボーイッシュ
  • ヤンデレ
  • 女科学者
  • 悪役
公開日2023年02月11日 20:39 更新日2023年02月11日 20:39
文字数
1820文字(約 6分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女科学者
視聴者役柄
サイボーグ男
場所
とある実験施設
あらすじ
とある組織に属するサイボーグの男は政府の陰謀を暴くため、政府が秘密裏に人体実験を行なっている施設へと殴り込む。しかし、そこに待ち受けていたのは、かつて男に人体実験を施した張本人の女科学者で…?
本編
これもダメか…被験体としては不合格だな。


また新たな被験体を見繕わなくては…


…ん?外が騒がしいね?何が…


(男が壁を破って侵入してくる)


ほぅ…これはこれは。


感動の再会だね、サイボーグくん。


元気そうで何よりだよ。


あはは…相変わらず血気盛んだね、君は。


ここに来たということは…またわたしのモルモットになる覚悟でもできたかな?


ふふっ…何を言ってるのやら。


これは人類が生き残るために必要不可欠な実験さ。


そう、人体実験だ。怪物や魔物の類いに対抗する新しい人類を作るためのね。


あはは…人の命を弄ぶなって?


仕方ないだろう?失敗作は失敗作。


いわば、尊い犠牲というやつさ。


ふざけてなどいない。わたしは大真面目だよ。


科学の発展こそが、人類を救済へと導く唯一の方法だ。


そのために多少の犠牲はやむを得ない。だろう?


それより君はどうやってこの場所を嗅ぎつけたのかな?


ここは政府が秘密裏に保持している実験施設。


表向きは民間企業の軍事工場なのだがね。


一体、どこから情報が漏れたのやら…


ほぅ…政府関係者に内通者が。


ま、そんなことだろうと思ったよ。


それで?君は政府の陰謀を暴きに来た、といったところかな?


ふふっ…そうか。表向きは悪徳組織と名高い団体に在籍している君が正義の執行者とは…恐れ入ったよ。


だが…君には少々分が悪いようだね。


だってそうだろう?君はここの戦力となる複数の実験体を同時に相手し、なおかつ人体実験の証拠を持ち帰らなければいけない。


それに対して、我々は君を口封じするだけでいい。どちらが有利かは明白だよね?


あはは、たしかに。君はかつてのわたしの最高傑作だ。


君に刃向かってこられた時はショックだったよ。君はわたしの大切なモルモットだったのに…


今やわたしを裏切って、意味のわからない組織に所属してるんだからね。まったく度し難いよ。


ああ、一応言っておくが、今でも君はわたしにとって最高のモルモットだよ。


もしよければ、もう一度わたしの元に戻ってこないか?


そしたら、君の機能を停止させずに済むし、君のお仲間も助けてあげられる。どうかな?


あぁ、言ってなかったっけ?君と共に突入したお仲間は全員、ここの警護にあたっている特殊部隊に捕まったよ。


そ。あとは君だけというわけさ。


さ、どうかな?今戻ってくるなら、昔みたいにたくさん可愛がってやれるが?


そうか…それは残念だ。


サイボーグくん…君の戦闘データはすでに解析済みだ。


君がどのような戦闘をするかも全て把握している。


性能は君には劣るが…ここにいる量産型モルモットに君のデータを反映させ、総攻撃を仕掛ければ、君を鎮圧することは容易い。


ふふっ…まぁ、足掻けるだけ足掻いてみたまえ。


君の戦いぶり、上からじっくり見させてもらうよ?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おや、気がついた?


身体の動きに支障はないか?


ふむ、それは何より。


次に…わたしのことは分かるか?


そう、君のマスターだ。ご主人様と言い換えてもいい。


うん、新たなチップを脳に埋め込んだから、わたしをきちんとマスターとして認識しているね。


(男に抱きしめられる)


おっと…どうした?急に抱きついてきて…


ふふっ、そうか。わたしが恋しかったか。よしよし…


(男の頭を撫でる)


やはり君はわたしに甘えてる姿がよく似合う…


ずっとこうして君のことを抱きしめたかったんだぞ…


君はモルモットであると同時に、わたしの可愛い子どもなんだ…


あぁ、そうさ。わたしは母で、君は息子。


息子を大切に思うのは、母として当然だろう?


もちろん、大好きだぞ。君を愛してる。


(抱きしめ返す)


もう離さないからな…君は一生、わたしの元で暮らすんだ。


時に君を戦場に送り出すこともあるが…必ず生きて帰れるように、わたしも最善を尽くそう。


ふふっ、そうか。嬉しいことを言ってくれる…


君はわたしの全てだ…君さえ無事であるならば、他のモノなど、どうでもいい。


今度こそ、わたしを裏切ってくれるなよ?


母は息子の働きに期待してるからな?


うん、いい返事だ。さ、もう一度脳の調整を行うから、そこに寝ていたまえ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はぁ…やっと帰ってきてくれたな。本当に待ちくたびれたぞ。


わざわざわたしのいる場所に殴り込みに来てくれるとは…そんなにわたしが恋しかったのかな?可愛い子だ…


またくだらない正義の心とやらが目覚めないように、じっくり処置を施していかなくては…


なぁ、サイボーグくん…?君はわたしのモノであるということを忘れてはいけないよ。


わたしはずっと君のことを見ているからな…


あはっ…あははっ!あははははは!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレな女科学者は反逆サイボーグを我が子とする
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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