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イケメン王子様系アンドロイドはカッコよさと可愛さを兼ね備えた自慢の嫁
written by 松平蒼太郎
  • 嫉妬
  • ファンタジー
  • 甘々
  • ラブラブ
  • 純愛
  • アンドロイド
  • 王子様系
  • 婚約指輪
  • イケメン女子
  • SF
  • プロポーズ
公開日2023年03月22日 01:00 更新日2023年03月22日 01:00
文字数
1984文字(約 6分37秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アンドロイド
視聴者役柄
マスター
場所
某所
あらすじ
イケメンで王子様な専属アンドロイドに、マスターの男が少しずつ自分の気持ちを伝え、歩み寄っていく話。彼女の本音を聞いた男は、予め用意しておいた婚約指輪を取り出し、彼女にプロポーズする…
本編
おや、マスターくん。どうしたのかな?そんな不満げな顔して…


へぇ…わたしがそんなに女の子を口説いてたように見える?


ふぅん…なら、マスターくんも同じように口説いてあげようか?


ふふ、冗談さ。真に受けてもらっちゃ困る。


だって…マスターくんは既にわたしにとって特別な存在だから。


他の女の子と同じように口説いてしまったら、特別扱いにならないだろう?


特別だからこそ、君はわたしのマスターくんなんだよ?


あぁ。君がコンピュータウイルスに侵食されかけたわたしを救ってくれた。


だからわたしは君をマスターとして選んだ。


何もかもぐちゃぐちゃになって、自我を失いそうになったわたしを元に戻してくれた。


そんなマスターくんが大好きなんだよ、わたしは。


ふふっ、大袈裟だって?


そんなことはない。君は今ひとつ、自分の偉大さに気づいてないようだね。


アンドロイドは人の役に立ってこそ、存在価値がある。


暴走して人間に危害を加えるアンドロイドなど、そこらのガラクタ以下さ。


君はわたしの存在価値を、存在意義を、その身を賭けて守ってくれた。


感謝するのは当然として、好きになっても何ら不自然ではあるまい。


それに、今でもわたしをメンテナンスして、システムのバグを起こさないように、守ってくれているだろう?


機械に強いマスターくんで助かったよ。おかげでわたしはこうしてこの世に存在していられる。本当にありがとう。


(マスターの手を握る)


ふふっ、どうしたの?顔、真っ赤だよ?


わたしはマスターくんの手を握っただけだよ?


イケメンすぎる?それは光栄だな。


いいや…たしかに他の女の子に対しても手は握るけど、こんなにドキドキはしていない。


うん…多分、今のわたしはメス顔になってると思う。


マスターくんの前だけだよ…女としての素顔を見せられるのは…


(マスターを抱きしめる)


はぁ…あったかいな、マスターくんの身体は…


うん…五感センサーを最大化して、マスターくんの体温や匂いを堪能しているところさ…


もっとマスターくんを感じていたいな…ダメ?


ふふ、ありがとう。なら、このままギューってさせてもらうね。


(しばらく無言で抱きしめる)


そういえばマスターくん…わたしもマスターくんに不満があったんだ。


うん…マスターくん、君はさっき女の子を口説いているわたしに嫉妬したね?


けど…マスターくんもたまに知らない女の子と仲良さげに話してるじゃないか。


見たよ、当然。わたしがマスターくんの一挙一動を見逃すなんてあり得ない。


身体的接触がなかったのは分かってる。でも、やっぱりなんだか不満だ。


わたしという美人がそばにいるのに、それだけじゃ足りないって言われてるみたいで…


そんなことはない?本当に?


やれやれ…仕方ないな。


そこまで言うなら、信じてあげる。


わたしも女の子を口説くのは自重するから…マスターくんも程々にね?


もしわたしが嫉妬というバグで暴走したら…マスターくんの責任だからね?


その辺りのケアやメンテナンスもしっかり頼むよ?


うん、頑張ってくれ。その代わり、わたしもマスターくんを一途に愛するとするよ。


(抱きしめるのをやめてマスターから少し離れる)


ん?……え、この指輪…まさか…⁉︎


へ、へぇ〜…粋なモノを用意するじゃないか。


流石はマスターくんだ。わたしが見込んだだけはあるな…


(涙を流す)


えっ…?わたしが、泣いてる…?


お、おかしいな…わたしはアンドロイドのはずなのに…どうして涙が…


…そうだな。これも一種のバグかもしれない。


けど…このバグは悪い感じがしない。むしろ心地良いというか…


うん…じゃあ嵌めてくれるかな?わたしの指に…


(マスターに指輪を嵌められる)


大きさ、ピッタリだね…きちんとわたしの指の大きさも把握してくれてたんだ…


…!そうか…この指輪、わたしとマスターくんの精神状態を共有できる機能が搭載されているのか…


ふふっ、なるほどね。マスターくんの感情がダイレクトに伝わってくる。これはすごい。


うん…お互いの今の状態をきちんと把握出来るようにするためだよね。


これなら、マスターくんがツラい思いをしても、すぐに察知して助けになってあげられる。


あぁ、たしかに。逆もまた然りだね。


マスターくんの愛と覚悟、しかと受け取ったよ。


他人と精神状態を共有するなんて、生半可な愛情と覚悟でできることじゃないからね。


本気でわたしを想ってくれてるって伝わったから…すごく嬉しい。わたしはマスターくんのアンドロイドでいられて幸せだ。


あはは…今のセリフは早すぎた?ごめん。


うん…良いことも悪いことも、これから全部二人で背負っていくんだよね。


きっと大丈夫だ。わたしとマスターくんなら。


そういうデータは無いけど…わたしの中にあるバグがそう言ってる。だから、きっと大丈夫だ。


さて!マスターくんから、とても素晴らしい贈り物をもらったことだし…それっ!


(押し倒す)


今日はわたしがリードしてあげる…いいだろ?


当然。マスターくんを気持ち良くさせるのも、専属アンドロイドの役目だからね。


大好きだよ、マスターくん…一生、離さないからね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
イケメン王子様系アンドロイドはカッコよさと可愛さを兼ね備えた自慢の嫁
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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