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【純愛】最愛の妻は『災厄の花嫁』
written by 松平蒼太郎
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  • 豪雨
  • 相合傘
  • オカルト
公開日2023年06月25日 12:24 更新日2023年06月25日 12:24
文字数
790文字(約 2分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
某所
あらすじ
僕の妻は世間からは『災厄の花嫁』と呼ばれているらしい。けど、そんなこと僕には関係ない。だって、僕は妻のことを心から愛しているのだから…
本編
旦那様…お迎えに参りました。


はい…傘、忘れていったでしょう?ですから…


いえ…わたくしは旦那様のお役に立てればそれで…


どうぞ…隣、入ってください…


(相合傘)


本日も雨が酷いですね…今夜は嵐になりそう…


…はい。気にしていないと言えば、嘘になります…


川が氾濫して…多くの家が流されて…そしたらまたたくさんの人の命が失われて…


『災厄の花嫁』……世間の方々は、非常に風刺を効かせた肩書きをつけるのがずいぶんお上手なようで…


きっとこのままでは、旦那様も命を失う羽目になるでしょう…早く離婚した方がご自身の為ですよ?


(夫が妻を抱きしめる)


…?旦那様…?急に抱きつかれると驚いてしまいます…


あぁ…そんなふうに言ってくれるのですね。


相変わらず旦那様はお優しい…


ですが…わたくし、これまで数多くの男性と結婚してきましたが…その全てが命を失っています。


えぇ。このままでは間違いなく、旦那様も近いうちに死ぬでしょう。


わたくしは死神に愛された女なのかもしれませんね…


きっとその死神が嫉妬して、わたくしの夫となる人の命を片っ端から奪っているに違いありません。だから…


…旦那様は死ぬのが怖くないのですか?


そう、ですか…旦那様は変わったお方ですね…


いえ…嬉しくないわけがありません。


妻として、夫にここまで愛されて嬉しくないなどあり得ません。


はい…貴方がわたくしの旦那様でよかったと思います。


旦那様が近いうちに死ぬのが確定しているなら…そのお命が尽きるまで、わたくしは旦那様のために尽くします。


えぇ。たとえ旦那様にとって『災厄の花嫁』であったとしても…わたくしは旦那様のことを生涯、愛し続けますから。


(キスされる)


旦那様…ありがとうございます。それでは、わたくしからも…


(キス)


ふふ…そうですね。こんな土砂降りの中、抱き合っている夫婦などわたくしたちぐらいのものです。


傘…あまり雨を防いでくれませんね。


いつまでもこうしていると、二人とも風邪をひいてしまいそう…


えぇ。そろそろ帰りましょうか。わたくしたちのお家に…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【純愛】最愛の妻は『災厄の花嫁』
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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