- 寝起き
- 耳かき
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- 不良 / ヤンキー
- 擬人化
- イヤホン
- オレっ娘
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年08月28日 16:00
文字数
2198文字(約 7分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
イヤホン
視聴者役柄
持ち主
場所
現代
本編
(体を揺さぶる、または耳元でトントンする音)
...おい、起きろ。
...起きろ。
...起きろつってんだろうが。
...ったく、仕方ねえな。
...起ーきーろー!
(主人公が慌ててかけ布団を押し退けて起き上がる音)
...ハァ、ようやく起きたか...。
あんま手間かけさせんじゃねぇよ。
...あん?
オレは誰だって?
んなことはどうでもいいんだよ。
それよりも、オマエ、昨日イヤホンしながら寝ただろ?
あれはやめておけ。
ヒトの体は寝ている間、血液の循環が遅くなるんだが、イヤホンしながら寝ていると、その音に耳の中の感覚毛が反応し続けるんだよ。
そうすると、血が行き届かないまま感覚毛が反応し続けるもんだから、感覚毛が破壊されちまうんだ。
一度壊れた感覚毛は治らねぇから、知らない間にどんどん聴覚は衰えていくぞ。
朝起きたら突発性難聴になってた、なんてことも、実際あるしな。
しかも、イヤホンはヘッドホンと違って、音を閉じ込めちまうから、より悪影響なんだよ。
オマエは安眠用にASMR音声を聴いている程度だからまだいいが、それでもしない方が安全なのは言うまでもねえ。
今は大丈夫だと思っていても、あとで困るのは自分だってことを理解しろよ。
...って、さっきからボケーとしてるけど、本当に分かってんのか?
まさか、起きたばっかしで頭が回んねぇのか?
...ああ、そうか。
そういえば、自己紹介がまだだったな。
オレの名前は、『響子』。
オマエがいつも使ってるイヤホンだ。
正確には、そのイヤホンがヒトの形になった姿だな。
とはいえ、ヒトの姿でいられるのは短けぇ間だけだけどな。
...まだ信じられねぇみたいだな。
だったら、オマエが昨日聴いていたR-18のASMR音声の内容を...。
...って、そんな慌てんなよ。
まっ、これでようやく信じてくれたみたいだな。
おっと、そういや忘れるとこだった。
今日、オレがオマエに会いに来たのには、ちゃんと理由があるんだよ。
それは...オマエに“耳かき”をするためだ。
...なんだよ、鳩が豆鉄砲食らったような顔しやがって。
...意味が分からない?
そんなの決まってんだろ。
オマエが全然耳かきしねぇからだよ。
考えてみろよ。
オレはオマエの使ってるイヤホンなんだぞ?
毎日毎日、オマエが着けてるからこそ、分かるんだよ。
それにな、耳かきって意外と重要なんだぞ?
掃除しないのはもちろんダメだが、強く擦ったり取りすぎたりすると炎症をおこすからな。
耳ってのは、それだけデリケートなんだよ。
だからこそ、耳かきに詳しいオレがちゃんと掃除するのがオマエにとっても一番なんだ。
...ハァ。
そんなにオレに耳かきされるのイヤなのかよ...。
確かに、見ず知らずのオレにいきなりやらせたくないのは分かる。
余計なお世話だって、内心思ってるかもしれない。
けどな...それだけ、オレはオマエのことを考えて言ってるんだ。
耳が痛い話を聞きたくないからって、耳を塞いだらダメなんだよ。
説教染みてるかもしれねぇが、オマエだってそれは分かってるはずだ。
だから...頼む。
...え?
ほ、本当か?
へへっ...なんだよ、このこの!
してほしいなら、最初から素直にそう言えよな!
にへへ...はっ!
な、なんだよ...その目は。
べ、別に、オマエに耳かきするのを楽しみにしてたとか、そういうわけじゃないからな!
さっき言った通り、これはあくまでオマエのことを思ってだな...!
...っ~!
あー、もうっ、分かった分かった、忘れろ!
ハァ...ったく...。
オレは少し準備するから、ちょっと待ってろ。
あと、その間に、オマエも着替えておいた方がいいぞ。
(イヤホン娘が立ち上がってどこかへ立ち去る音)
着替え終わったか?
...よし、大丈夫みたいだな。
(響子が座る音)
じゃあ...ほい。
(響子が膝をポンポンする音)
なにって...見りゃ分かるだろ。
オレの膝の上に頭をのせるんだ。
...な、なに恥ずかしがってんだよ。
オレだって...膝枕したことねぇんだからな...。
ほら...早くしろ。
(主人公が響子の膝の上に頭をのせる)
よ、よし。
とりあえず、全身の力を抜け。
オマエも知ってるかもしれないが、耳かきで耳の中の迷走神経が刺激されると、リラックス効果を得られるんだ。
だけど、体に力が入ったままだと、リラックスできるモンもできなくなっちまうからな。
...そうだ、それでいい。
じゃあ...入れるぞ。
(耳かきスタート。左右は個人の自由で。ここからはアドリブもOKです)
...ど、どうだ?
...気持ちいいか?
フゥ...よかった。
...そういえば、オマエは誰かに耳かきをしてもらったことってあるのか?
...母親に小さい頃にやってもらった、か。
...ちなみに、オレとどっちが気持ちいいんだ?
...そ、そうか。
...なら、もっと練習しなきゃな。
(片方の耳かき終了)
...よし。
こっち側はこれで終わりだな。
じゃあ、仕上げに...。
(響子が耳に息を吹きかける)
にひひ...なにビクビクしてんだよ。
そんなに気持ちよかったのか?
なら...もう一回。
(響子が耳に息を吹きかける)
...はい、おしまい。
...そんなに落ち込むなって。
反対側も、終わったらちゃんとやってるやるからよ。
そんじゃ、反対向いてくれ。
(主人公が頭を動かす)
じゃ、こっちも始めるぞ。
(反対側の耳かきスタート。こちらもアドリブOK)
...え?
...オレが人間になれた理由?
...さあて、どうしてだろうな。
(耳かき終了)
...ほいっと。
こっちも終わりだな。
じゃ、お約束の...。
(耳に息を吹きかける)
...これで全部終わり、か。
...ん?
...気持ちよすぎて寝ちまったのか。
...しょうがねぇな。
...寝てる間は、オレの膝、貸してやるよ。
...それに、どうせ起きる頃にはオレもいなくなってるだろうしな。
...短い間だったけど、楽しかったぜ。
...おやすみ。
...おい、起きろ。
...起きろ。
...起きろつってんだろうが。
...ったく、仕方ねえな。
...起ーきーろー!
(主人公が慌ててかけ布団を押し退けて起き上がる音)
...ハァ、ようやく起きたか...。
あんま手間かけさせんじゃねぇよ。
...あん?
オレは誰だって?
んなことはどうでもいいんだよ。
それよりも、オマエ、昨日イヤホンしながら寝ただろ?
あれはやめておけ。
ヒトの体は寝ている間、血液の循環が遅くなるんだが、イヤホンしながら寝ていると、その音に耳の中の感覚毛が反応し続けるんだよ。
そうすると、血が行き届かないまま感覚毛が反応し続けるもんだから、感覚毛が破壊されちまうんだ。
一度壊れた感覚毛は治らねぇから、知らない間にどんどん聴覚は衰えていくぞ。
朝起きたら突発性難聴になってた、なんてことも、実際あるしな。
しかも、イヤホンはヘッドホンと違って、音を閉じ込めちまうから、より悪影響なんだよ。
オマエは安眠用にASMR音声を聴いている程度だからまだいいが、それでもしない方が安全なのは言うまでもねえ。
今は大丈夫だと思っていても、あとで困るのは自分だってことを理解しろよ。
...って、さっきからボケーとしてるけど、本当に分かってんのか?
まさか、起きたばっかしで頭が回んねぇのか?
...ああ、そうか。
そういえば、自己紹介がまだだったな。
オレの名前は、『響子』。
オマエがいつも使ってるイヤホンだ。
正確には、そのイヤホンがヒトの形になった姿だな。
とはいえ、ヒトの姿でいられるのは短けぇ間だけだけどな。
...まだ信じられねぇみたいだな。
だったら、オマエが昨日聴いていたR-18のASMR音声の内容を...。
...って、そんな慌てんなよ。
まっ、これでようやく信じてくれたみたいだな。
おっと、そういや忘れるとこだった。
今日、オレがオマエに会いに来たのには、ちゃんと理由があるんだよ。
それは...オマエに“耳かき”をするためだ。
...なんだよ、鳩が豆鉄砲食らったような顔しやがって。
...意味が分からない?
そんなの決まってんだろ。
オマエが全然耳かきしねぇからだよ。
考えてみろよ。
オレはオマエの使ってるイヤホンなんだぞ?
毎日毎日、オマエが着けてるからこそ、分かるんだよ。
それにな、耳かきって意外と重要なんだぞ?
掃除しないのはもちろんダメだが、強く擦ったり取りすぎたりすると炎症をおこすからな。
耳ってのは、それだけデリケートなんだよ。
だからこそ、耳かきに詳しいオレがちゃんと掃除するのがオマエにとっても一番なんだ。
...ハァ。
そんなにオレに耳かきされるのイヤなのかよ...。
確かに、見ず知らずのオレにいきなりやらせたくないのは分かる。
余計なお世話だって、内心思ってるかもしれない。
けどな...それだけ、オレはオマエのことを考えて言ってるんだ。
耳が痛い話を聞きたくないからって、耳を塞いだらダメなんだよ。
説教染みてるかもしれねぇが、オマエだってそれは分かってるはずだ。
だから...頼む。
...え?
ほ、本当か?
へへっ...なんだよ、このこの!
してほしいなら、最初から素直にそう言えよな!
にへへ...はっ!
な、なんだよ...その目は。
べ、別に、オマエに耳かきするのを楽しみにしてたとか、そういうわけじゃないからな!
さっき言った通り、これはあくまでオマエのことを思ってだな...!
...っ~!
あー、もうっ、分かった分かった、忘れろ!
ハァ...ったく...。
オレは少し準備するから、ちょっと待ってろ。
あと、その間に、オマエも着替えておいた方がいいぞ。
(イヤホン娘が立ち上がってどこかへ立ち去る音)
着替え終わったか?
...よし、大丈夫みたいだな。
(響子が座る音)
じゃあ...ほい。
(響子が膝をポンポンする音)
なにって...見りゃ分かるだろ。
オレの膝の上に頭をのせるんだ。
...な、なに恥ずかしがってんだよ。
オレだって...膝枕したことねぇんだからな...。
ほら...早くしろ。
(主人公が響子の膝の上に頭をのせる)
よ、よし。
とりあえず、全身の力を抜け。
オマエも知ってるかもしれないが、耳かきで耳の中の迷走神経が刺激されると、リラックス効果を得られるんだ。
だけど、体に力が入ったままだと、リラックスできるモンもできなくなっちまうからな。
...そうだ、それでいい。
じゃあ...入れるぞ。
(耳かきスタート。左右は個人の自由で。ここからはアドリブもOKです)
...ど、どうだ?
...気持ちいいか?
フゥ...よかった。
...そういえば、オマエは誰かに耳かきをしてもらったことってあるのか?
...母親に小さい頃にやってもらった、か。
...ちなみに、オレとどっちが気持ちいいんだ?
...そ、そうか。
...なら、もっと練習しなきゃな。
(片方の耳かき終了)
...よし。
こっち側はこれで終わりだな。
じゃあ、仕上げに...。
(響子が耳に息を吹きかける)
にひひ...なにビクビクしてんだよ。
そんなに気持ちよかったのか?
なら...もう一回。
(響子が耳に息を吹きかける)
...はい、おしまい。
...そんなに落ち込むなって。
反対側も、終わったらちゃんとやってるやるからよ。
そんじゃ、反対向いてくれ。
(主人公が頭を動かす)
じゃ、こっちも始めるぞ。
(反対側の耳かきスタート。こちらもアドリブOK)
...え?
...オレが人間になれた理由?
...さあて、どうしてだろうな。
(耳かき終了)
...ほいっと。
こっちも終わりだな。
じゃ、お約束の...。
(耳に息を吹きかける)
...これで全部終わり、か。
...ん?
...気持ちよすぎて寝ちまったのか。
...しょうがねぇな。
...寝てる間は、オレの膝、貸してやるよ。
...それに、どうせ起きる頃にはオレもいなくなってるだろうしな。
...短い間だったけど、楽しかったぜ。
...おやすみ。
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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