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【フリー台本】アシダカ軍曹の耳かき&オイルマッサージ任務【擬人化】
written by 平 朝臣
  • 耳かき
  • オイルマッサージ
  • 寝落ち
  • 人外 / モンスター
  • 擬人化
  • アラクネ
  • アシダカグモ
  • 女軍人
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2022年03月22日 01:26
文字数
3672文字(約 12分15秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
擬人化したアシダカグモ
視聴者役柄
家主の男
場所
男の家
あらすじ
続編はこちらです。
本編
...む?

ようやく、お目覚めか...。

起きたばかりで思考が鈍っているかもしれないが、心配はいらないぞ。

就寝中の見回りは、夜行性である私には、苦にならないからな。

...どうした?

いくら寝起きとはいえ、そんなに呆けていると黒いアイツに奇襲されかねんぞ?

まあ、その時は私がお前を守ってやるから、杞憂かもしれないが...。

...君は誰、だと?

...あ。

いや、すまん!

つい、いつもの癖が出てしまった...。

#慌てふためきながら

あぁ、どうしたら...!

い、言っておくが、私はお前に危害を加えたりはしないから、安心しろ!

その、なんていうかだな...。

と、とりあえず、落ち着け!

まず、私の話を聞いてくれ!

それからでも、遅くはないはずだ!

だから...って、な、なんだ、どうした?!

ま、まず、君が落ち着け...?

え、あ、うん...そ、そうだな...。

お前の言う通りだ、すまん...。

#咳払い

コホン...。

#元の冷静沈着さを取り戻して

...そういえば、自己紹介がまだだったな。

私は本日付でお前の家に着任した、アシダカグモだ。

お前には分かりにくいかもしれないが、私達の世界における階級では、軍曹に相当する。

まぁ、軍曹でも何でも、お前が好きなように呼べばいい。

それでは、以後、よろしく頼む。

...さて、挨拶も終わったことだし、本題に入るとしよう。

私が人間に擬してお前の前に現れたのには、理由がある。

なぜなら、どうしても成功させなければならない特別な任務が、私にはあるからだ。

それは......お前への耳かきだ。

#首をかしげながら

...うん、どうした?

私が予想していた反応とは違うのだが...。

も、もしや、耳かきでは不服なのか?!

くっ...この展開は想定外だったな...。

耳かき音声動画を毎晩視聴しているという情報は、事前に掴んでいたはずなのがだが...。

仕方ない...こうなれば、最終手段として、押し倒すしか...。

...って、どうした、そんなに慌てて...。

...驚いただけで、耳かき自体は嬉しい、だと?

#顔を赤らめながら

な、ならば、早く言え!

危うく、お前を押し倒すところだったんだぞ!?

はぁ...まったく...。

...で、どうする?

して欲しいのか、欲しくないのか、どっちだ?

...ふっ、そうか...。

ならば、私もその期待に応えなければいかんな。

よし...まず、私の太ももの上に、頭を置け。

SE:衣服が擦れる音

#右耳、至近距離に移動、以降は囁きで

...そうだ、それでいい...。

では、次に、体全体の力を抜いて、リラックスした状態を作り上げるぞ...。

私に合わせて、深呼吸をするんだ...。

準備はいいか...?

...よし...。

では、いくぞ...。

#深呼吸、吐いた息が耳にかかるくらいの距離感でお願いします

すぅー...はぁー...。

すぅー...はぁー...。

すぅー...はぁー...。

(深呼吸の回数やテンポはおまかせしますが、ゆっくり三回繰り返せば十分だと思います)

...どうだ...?

身体の力みや強ばりが、取れただろう...?

...ふふっ、どうやら効果覿面だったようだな...。

なら、そのまま耳かきに移るぞ...。

お前も、大丈夫か...?

...よし...。

では、いくぞ...。

#右耳の耳かきスタート、浅く、優しく

#開始後から20秒程度経ったら、耳かきしながら台詞挿入

耳かきは初めてなんだが、感触はどうだ...?

痛くなければいいんだが...。

...気持ちいい、のか...?

そ、それなら、いいんだが...。

#台詞読了後、再び耳かきのみ

#上記の台詞読了後から25秒程度経ったら、耳かきしながら台詞挿入

そうだ...。

ずっと、こんな調子だと、お前も飽きてしまうだろう...?

だから、ちょっと深く、耳かきを入れてみたいんだが、それでもいいか...?

...ふふっ、ありがとう...。

ならば、いくぞ...。

#再び耳かきのみ、耳かきは少し深く、強めに

#上記の台詞読了後から15秒程度経ったら、耳かきしながら台詞挿入

痛くは、ないか...?

少しでも、不快だったら、遠慮なく言ってくれ...。

...むしろ、もっと気持ちよくなった...だと...?

そ、そうか...。

それなら、安心だな...。

#再び耳かきのみ

#上記の台詞読了後から30秒程度経ったら、耳かきを止める

ふぅ...。

こっちの耳は終わったな...。

では、頭の向きを変えてくれ...。

SE:衣服の擦れる音

#左耳、至近距離に移動、以降は囁きで

...よし...。

なら、こちらもいくぞ...。

#左耳の耳かきスタート、浅く、優しく

#開始後から25秒程度経ったら、耳かきしながら台詞挿入

...なぜ、耳かきをしてくれるのか、だと...?

そ、それはだな...。

あ、いや...別に、深い意味はないぞ...?

まぁ...恩返しみたいなものだな...。

#再び耳かきのみ

#上記の台詞読了後から30秒程度経ったら、耳かきしながら台詞挿入

こう見えて、私は綺麗好きなんだ...。

いつも、自分の消化液で、脚の手入れを行っているくらいにはな...。

だから、お前の耳かきにも、自然と力が入ってしまうな...。

#再び耳かきのみ

#上記の台詞読了後から15秒程度経ったら、耳かきしながら台詞挿入

また、深めに掘ってもいいか...?

...そうか、分かった...。

では、いかせてもらうぞ...。

#再び耳かきのみ、耳かきは少し深く、強めに

#上記の台詞読了後から35秒程度経ったら、耳かき終了

ふぅ...これで、耳かきは終了だな...。

だが、もう一つ、やり残していることがある...。

それは、オイルマッサージだ...。

私は未経験だから分からないが、これをすることで、深い眠りに落ちるほどの気持ちよさが、味わえるとのことだ...。

それに、さっきも言った通り、私は、普段から消化液による脚の殺菌を頻繁に行っている...。

つまり、それだけ、オイルマッサージのテクニックも長けているというわけだ...。

ふっ...どうだ...?

お前も、興味あるだろう...?

...ふふっ...そうか...。

よし...じゃあ、まずは、オイルを手に馴染ませて...。

SE:オイルを手に馴染ませる音

...これで、準備万端だな...。

それじゃ、いくぞ...。

#左耳のオイルマッサージスタート、加減は好みで

#開始後から35秒程度経ったら、オイルマッサージしながら台詞挿入

お前も知っているかもしれないが、ゴキブリにとっての私は、天敵以外の何者でもない...。

一説によると、2、3匹のアシダカグモを投入することによって、家中のゴキブリを半年で駆逐するといわれている...。

しかも、奴らがいなくなれば、新たな獲物を求めて、その戦場からは撤退することが多いな...。

#上記の台詞読了後から40秒程度経ったら、オイルマッサージしながら台詞挿入

まぁ、そもそも、私とて、好き好んで、人家に侵入しているわけではない...。

そこに餌があるからこそ、危険を承知で、わざわざ赴いているのだからな...。

逆にいうと、ゴキブリが繁殖しないように気をつけてさえいれば、私も入ってこなくなるということだ...。

#再びオイルマッサージのみ

#上記の台詞読了後から45秒程度経ったら、オイルマッサージを止める

...ふぅ...これで、終わりだな...。

なら、また、頭の向きを変えてくれ...。

SE:衣服の擦れる音

#右耳、至近距離に移動、以降は囁きで

...よし...。

では、反対側も、いくからな...。

#右耳のオイルマッサージスタート、加減は好みで

#開始後から40秒程度経ったら、オイルマッサージしながら台詞挿入

そういえば、人間界では、私のことを『ニューサンス』...『不快害虫』と呼ぶ輩もいるらしいな...。

正直、私からすれば、人間の方がはるかに恐ろしく見えるのだがな...。

尤も、これは、私に限ったことではない...。

私の知り合いにも、同じ境遇の虫が何匹かいるが、皆一様に口を揃えて、何故嫌われているのか分からないと、言っているな...。

#再びオイルマッサージのみ

#上記の台詞読了後から45秒程度経ったら、オイルマッサージしながら台詞挿入

そういえば、お前が、私のことをどう思っているか、気になるな...。

もちろん、今の私じゃなくて、普段の私に対する正直な感想を聞かせてくれ...。

#顔を真っ赤にしながら

...か、かわっ、可愛い...?!

にゃっ、にゃに、言ってるんだ...!

私は、そんな冗談、真に受けないからな...っ!

#再びオイルマッサージのみ

#上記の台詞読了後から50秒程度経ったら、オイルマッサージ終了

こ、これで、オイルマッサージも完了だ...。

はぁ...最後に、お前が変なことを言ったせいで、情けない醜態を晒してしまったな...。

今は、人間の姿に似せているとはいえ、私は、アシダカグモなんだぞ、全く...。

ちなみに、お前は、蜘蛛の捕食方法を知っているか...?

よく誤解されがちだが、蜘蛛は獲物の肉を喰うのではなく、消化液をかけながら、その体液を吸い込むんだ...。

だから、蜘蛛が食事をした後には、獲物の食べ殻しか残らないというわけだな...。

まぁ、人間サイズになると、どういう風になるかまでは分からんが...。

#脅すような口調で

...だが、もし、お前がまたあんなことを言い出したら、その時は...。

#一転して、悪戯っぽい笑みを浮かべながら

...ふっ、冗談だ...。

まあ、別の意味で、本気になりかけてしまったがな...。

...そういえば、お前は覚えているか...?

昔、一匹の小さいアシダカグモを、助けたことを...。

...そうか...。

それも、仕方あるまい...。

蓼食う虫も好き好きとはよく言ったものだが、お前は、いわゆる蓼を好む側の人間かもしれないしな...。

...でも、私はそうは思わない...。

お前と二人で話してみれば、それがよく分かる...。

お前が、命を大切にする優しい心の持ち主だってことがな...。

#微笑みながら

おっと、すまない...。

つい、変なことを口走ってしまったな...。

#モジモジしながら

な、なぁ..お前...。

私は、お前のことが...っ。

#訝しむ

...って...ん...?

なんだ...もう、寝てしまったのか...。

ふふっ...まあ、いい...。

起きた時には、私も元の姿に戻っているだろうしな...。

...でも、これだけは忘れないでくれ...。

私が、いつもお前を見守っているということを...な...。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【フリー台本】アシダカ軍曹の耳かき&オイルマッサージ任務【擬人化】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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