- 監禁
- ヤンデレ
- 拘束
- ヤクザ
- 暴力団
- 拉致
- 誘拐
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年12月09日 23:01
文字数
1819文字(約 6分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
極道の娘
視聴者役柄
同級生
場所
現代
本編
...ぁ。
ようやく、お目覚めになられたのですね...。
おはようございます、貴方様。
...ここはどこだ、でございますか?
ここは、私の父が所有する、組の総本部でございます。
IDカードによるセキュリティ認証機構を導入しておりますので、安全面をお気にする必要はありません。
万が一、大規模な抗争が始まったとしても、逃走用のルートと防弾車を用意してありますので、ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。
...どうして、ここに連れてきたのか、でございますか?
話すと長くなりますが、最大の原因は、私と貴方様を取り巻く環境にあります。
貴方様もご存知の通り、私の父は、日本最大規模の構成員を有する組の長でございます。
当然、その娘である私も、カタギとは違った人生を歩まざるを得ませんでした。
登下校や外出する際は若い衆が周りを固め、組織以外の人間と接触しないように、父から厳しくしつけられてきました。
私が、その筋の人に連なる縁者とはいえ、同学年の方たちと話すことすら、ままらない状態に身を置かれたのです。
しかも、そんな私と誼を通じようとしてくださった数少ない方々も、私の素性を知ると、自然と離れていってしまいました。
でも、そんな中で、たった一人だけ、偏見もなく接してくださった殿方がおりました。
それが、貴方様でした。
貴方様は、ヤクザの娘である私を恐れることなく、友人の一人として扱ってくださりました。
私はそのお姿を見て、悩みを断ち切ることができました。
たとえ、カタギであろうがなかろうが、最終的に生き方を決めるのは自分自身である、と...。
同時に、貴方様を、愛おしく思うようにもなりました。
貴方様と出会えたのは、まるで運命であるかのように思えてならなかったのです。
...しかし、貴方様も、結局はカタギの人間...。
生きる世界が違う時点で、結ばれないことは、目に見えておりました。
足を洗って共に同じ道を歩むことも考えましたが、父がそんなことを許すはずもありません。
それに、たとえできたとしても、私が背負う業からは、一生逃れることはできないでしょうからね。
ですが、人知れず苦悩する自分をよそに、貴方様に近づく女狐が2匹現れました。
1匹は、貴方様もよく知っておられる、海外からの転校生です。
あの女も、私と同様に、一般人とは違う親を持つことに悩んでおりました。
転校当初は同じ境遇の人間として親近感を抱いたりもしましたが、次第に貴方様に対して色目を使うことが増えていき、挙げ句、貴方様に近寄るなと脅迫してくる有り様でした。
まあ、だからといって、私が引き下がるわけがありませんでしたが。
むしろ、なにがなんでも貴方様を渡さないという決意が固まったくらいです。
その点だけは、あの女に感謝しなければなりませんね。
それよりも厄介なのは、もう1匹の方です。
あの女はサツの娘だけあって、以前から私を目の敵にしてましたから。
あまりにも鬱陶しかったので、これ以上干渉すればシャブ漬けにして風呂に沈めると警告しておきましたが、まったく効いてませんでしたね。
貴方様は気がついておられないでしょうが、あの女もまた、貴方様を狙う不届き者の1人でした。
ですから、この2匹が手を出す前に、どうしても貴方様を確保しておきたかったのです。
貴方様がお眠りになられる前、私が貴方様をお茶に誘ったのも、そのためでした。
私がその席で密かに睡眠薬を盛り、貴方様がお眠りになられている間に、総本部まで護送する計画だったのです。
ただ、それまであの2匹をどうやって引き付けておくのが問題でしたが、父が組の者を貸してくれたおかげで、無事成功することができました。
ここまでくれば、あの2匹も手出しはできないでしょうね。
ふふっ...私、今すごく幸せです。
夢にまで見た、貴方様と2人きりの世界なんですから...。
貴方様も、そう思いませんか?
#悲しげな表情で
...そんな悲しい顔をなさらないでください。
私とて、こんな手段をとりたくはありませんでした。
この計画を実行した時点で、それまで私が忌み嫌ってきた血筋を、肯定したことにもなりますから。
...でも、貴方様を諦めることだけは、どうしてもできませんでした。
他の女に取られることを考えるだけで、胸が張り裂けそうな想いに囚われるほど、私にとって貴方様は大切な存在なのです。
#悲壮な決意を固めながら
...だから、私は最期まで、この力を利用させていただきます。
たとえ、一生表の道を歩けなくなったとしても、私は貴方様を離しません。
それが、極道の娘だけに許された生き様ですから...。
ようやく、お目覚めになられたのですね...。
おはようございます、貴方様。
...ここはどこだ、でございますか?
ここは、私の父が所有する、組の総本部でございます。
IDカードによるセキュリティ認証機構を導入しておりますので、安全面をお気にする必要はありません。
万が一、大規模な抗争が始まったとしても、逃走用のルートと防弾車を用意してありますので、ご心配なさらずとも大丈夫ですよ。
...どうして、ここに連れてきたのか、でございますか?
話すと長くなりますが、最大の原因は、私と貴方様を取り巻く環境にあります。
貴方様もご存知の通り、私の父は、日本最大規模の構成員を有する組の長でございます。
当然、その娘である私も、カタギとは違った人生を歩まざるを得ませんでした。
登下校や外出する際は若い衆が周りを固め、組織以外の人間と接触しないように、父から厳しくしつけられてきました。
私が、その筋の人に連なる縁者とはいえ、同学年の方たちと話すことすら、ままらない状態に身を置かれたのです。
しかも、そんな私と誼を通じようとしてくださった数少ない方々も、私の素性を知ると、自然と離れていってしまいました。
でも、そんな中で、たった一人だけ、偏見もなく接してくださった殿方がおりました。
それが、貴方様でした。
貴方様は、ヤクザの娘である私を恐れることなく、友人の一人として扱ってくださりました。
私はそのお姿を見て、悩みを断ち切ることができました。
たとえ、カタギであろうがなかろうが、最終的に生き方を決めるのは自分自身である、と...。
同時に、貴方様を、愛おしく思うようにもなりました。
貴方様と出会えたのは、まるで運命であるかのように思えてならなかったのです。
...しかし、貴方様も、結局はカタギの人間...。
生きる世界が違う時点で、結ばれないことは、目に見えておりました。
足を洗って共に同じ道を歩むことも考えましたが、父がそんなことを許すはずもありません。
それに、たとえできたとしても、私が背負う業からは、一生逃れることはできないでしょうからね。
ですが、人知れず苦悩する自分をよそに、貴方様に近づく女狐が2匹現れました。
1匹は、貴方様もよく知っておられる、海外からの転校生です。
あの女も、私と同様に、一般人とは違う親を持つことに悩んでおりました。
転校当初は同じ境遇の人間として親近感を抱いたりもしましたが、次第に貴方様に対して色目を使うことが増えていき、挙げ句、貴方様に近寄るなと脅迫してくる有り様でした。
まあ、だからといって、私が引き下がるわけがありませんでしたが。
むしろ、なにがなんでも貴方様を渡さないという決意が固まったくらいです。
その点だけは、あの女に感謝しなければなりませんね。
それよりも厄介なのは、もう1匹の方です。
あの女はサツの娘だけあって、以前から私を目の敵にしてましたから。
あまりにも鬱陶しかったので、これ以上干渉すればシャブ漬けにして風呂に沈めると警告しておきましたが、まったく効いてませんでしたね。
貴方様は気がついておられないでしょうが、あの女もまた、貴方様を狙う不届き者の1人でした。
ですから、この2匹が手を出す前に、どうしても貴方様を確保しておきたかったのです。
貴方様がお眠りになられる前、私が貴方様をお茶に誘ったのも、そのためでした。
私がその席で密かに睡眠薬を盛り、貴方様がお眠りになられている間に、総本部まで護送する計画だったのです。
ただ、それまであの2匹をどうやって引き付けておくのが問題でしたが、父が組の者を貸してくれたおかげで、無事成功することができました。
ここまでくれば、あの2匹も手出しはできないでしょうね。
ふふっ...私、今すごく幸せです。
夢にまで見た、貴方様と2人きりの世界なんですから...。
貴方様も、そう思いませんか?
#悲しげな表情で
...そんな悲しい顔をなさらないでください。
私とて、こんな手段をとりたくはありませんでした。
この計画を実行した時点で、それまで私が忌み嫌ってきた血筋を、肯定したことにもなりますから。
...でも、貴方様を諦めることだけは、どうしてもできませんでした。
他の女に取られることを考えるだけで、胸が張り裂けそうな想いに囚われるほど、私にとって貴方様は大切な存在なのです。
#悲壮な決意を固めながら
...だから、私は最期まで、この力を利用させていただきます。
たとえ、一生表の道を歩けなくなったとしても、私は貴方様を離しません。
それが、極道の娘だけに許された生き様ですから...。
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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