あなたにはワガママで少しＳだけどとっても優しくて可愛い自慢の彼女がいます
ある日家に帰ると彼女が手首から血を流して倒れていました
あなたは急いで救急車を呼び、病院へ搬送しました

…ん？…あれ？ここ…は？
これは…点滴…？
それに…輸血用のチューブも…
……死ねなかったんだ…私…
なんで…？なんで…死なせてくれないの…？
神様…お願いだから…私を…死なせてよ…

(ガチャっとドアが開く)
…っ！誰…？
なんだ…君か…
うん…今、目が覚めたの…
もう、大袈裟なんだから〜
こ〜ら、君が泣いてどうするの？
私はちゃんと生きてるんだから…
泣かないで…ね？
でも…じゃないの…
…そんなに心配してくれるなんて…
やっぱり…君は優しいね…

ねぇ…ちょっと…こっちに来て…
ふふ…やっぱり…可愛い…子犬みたい…
(と言って頭を撫でる)
よしよし…なでなで…
ふふ…可愛いね…
…どうしたの？
なんでそんなに悲しそうなのって…
なに…言ってるの…？
私…笑ってるじゃない…
ほら……ね？笑ってるでしょ……？
…あれ？なんで…泣いてるんだろ…？
なんで…？どうして…？
…え？私が…嘘…ついてる？
そんなこと…ない…
私は…私は…！
嘘なんて…ついてない…
……ダメだね…君には嘘…つけないね…

ねぇ…なんで私を助けたの…？
助けなくて良かったのに…
あのまま…放っておいて…よかったのに…
だって…いや…だったでしょ？
いつも…私に振り回されて…
いじられて…ちょっとした事で怒られて…
…甘えてたんだよね…君の優しさに…
だからね…嫌になったの…
独占欲が強くて…依存体質で…
ワガママな自分が…嫌になった…
君の幸せを奪う自分が…嫌になった…
だから…君の前から…この世界から…
消えてしまえばいいって…思ってね…

私は…君のことが…好き…
君には…ずっと…幸せでいて欲しい…
だから…私が…君を不幸せにするなら…
私には…生きてる…意味が…ない…

なに？…君の言うことを聞けばいいの…？
うん…君のお願いなら…なんでも聞くよ…
えそれで…君が…幸せになるなら…
なんでも聞く…

え？…そばに…いて欲しい…？
いいの？…君のそばに…いて…いいの？
私…一緒にいて…いいの？
うん…ありがとう…

もう…どこにも行かないよ…
ずっと…一緒だからね…

・台本（ゆるボイ！）
幸せのカタチ
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
零音リオリア