貴方は同級生の元カノにより、学校の屋上まで追い詰められていた。彼女の狂気に押され、貴方は隠し持っていたナイフで彼女を刺してしまう。しかし死の間際、彼女は自分が転生者だと言い張り、再び生き返ることを宣言して…？

…もう鬼ごっこは終わりかな？ここ屋上だし、逃げるとこないよね？


ふふ…なぁに、それ？果物ナイフ？それであたしを殺すつもり？


へぇ〜…そうなんだ。殺したいくらい、あたしを愛してくれてんだ。嬉しい♡


違わないよ？だって君、あたしのこと好きって言ってくれたもん。ちょうどこの屋上で、告白してくれたでしょ？


…フラれてないよ？君にフラれたなんて、微塵も思ってないから。


大体、あの女が悪いんだよね？君にあることないこと、吹き込むから…


(徐々に男に近づいていく)


嫌だよ…離れようとしないで…


転校初日に言ってくれたじゃん…「君みたいな可愛い子の隣の席になれてラッキー」ってさ…


そうだよね、思えばあれが君との運命の出会いだったんだよね。


今のクラスに打ち解けられたのも、勉強が楽しくできるようになったのも、学校行事が面白かったのも、全部全部君のおかげなの。


ここまで人を惚れさせておいて、用済みになったらサヨナラって、そんなの酷くない？彼氏としてあるまじき言動だよね？


ほら、そんな物騒なモノ捨ててさぁ…あたしともう一度、一つになr……ッッ！


(ナイフで刺される)


痛い、なぁ、もぅ…血、いっぱい出ちゃったじゃん…


ふふ…ダメかぁ。今回も死ぬんだ、あたし…


でも…これで、終わったと思わないでね？


あたしは君を諦めない…大好きな君を諦めるなんてありえない。


狂ってるのは君のせいだよ…君があたしを狂わせたの。君に恋、しちゃったから…


何度でも蘇って、さ…君の前に現れるから。


だってあたし…転生者だから…


何度殺されても、生き返るんだよ？別の世界線で、だけど…


(咳き込む)


そろそろ時間切れ、かな…？まぁ、今回は君に直接殺されたからよしとするかぁ…


転生したらまた会おうね…とりあえず一旦、さよなら…


(転生し、再び転校初日へ)


初めまして、だね…また隣の席だ。よろしく。


あ、ごめん。間違えた。「また」じゃないよね。初めましてだもんね。あはは…


ふふっ、ありがと♡ けど、いきなり可愛いって、あたしのこと口説いてる？


冗談かぁ。ビックリした…まぁそのうち冗談じゃなくなるんだけど。


ううん、何も。とにかくこれからよろしくね？


(彼の耳元に口を近づけて囁く)


あたし、ずっと前から君のこと好きでした…なーんて♪ ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ転生者により繰り返される惨劇
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎