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公開日2023年09月16日 19:17
更新日2023年09月16日 19:17
文字数
1938文字(約 6分28秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
女郎蜘蛛姉妹
視聴者役柄
侍
場所
山奥の茶屋
あらすじ
人を食らうという恐ろしい妖怪・女郎蜘蛛…彼女を倒すため、山に入った男は、とある茶屋の看板娘に誘われてそこで一服しようとするが、彼女こそ彼の標的たる女郎蜘蛛で…?
本編
A.姉蜘蛛
B.妹蜘蛛
A.もし…そこの旅のお方。よろしければ、こちらで茶でも飲んで、休憩していきませんか?
A.はい。見ての通り、茶屋にございます。美味しいお団子もありますよ?せっかくですし、ここらで一服どうでしょう?
A.はい。それではお茶とお団子をお持ちしますね。少々お待ちください。
(団子と茶を持って戻ってくる)
A.お待たせしました。こちら、緑茶とみたらし団子にございます。どうぞお召し上がりください。
A.…お客様?どうされました?匂いなど嗅がれて…
A.え、えぇ…?そのようなことはないと思われるのですが…
A.へ、変な言いがかりはおよしください。大切なお客様に対して、痺れ薬など盛ろうはずがありません。お客様の気のせいではないですか?
A.……ふふっ。お客様、店の奥に張ってある糸がお見えになられるのですか…?それはそれは……ッ!
(女郎蜘蛛の吐き出した糸を男がすべて断ち切る)
A.…あら。ただの色男ではなかったのですね。わたしの糸は普通の刀では斬れないはずなのですけれど…
A.へぇ…それは大した刀ですね。刀身に霊力を帯びているとは…さしずめ、霊刀といったところでしょうか?
A.ふふっ…お客様も人が悪い。最初からわたしの正体を知った上で、このような茶番に付き合うとは…
A.えぇ。ここは元々はただの廃屋。幻術で茶屋に見せかけていただけです。油断した人間のお客様を容易く捕らえられるようにね。
A.さて…わたしの正体を知られたからには、お客様をこのまま大人しく帰すわけにはいきませんね?どうかお覚悟を……ッ⁉
(男の一太刀で深手を負う)
A.がはっ!ごほっ、ごほっ!
A.はぁ、はぁ…や、やりますね…まさか一太刀でここまで深手を負うとは思いませんでした…
A.えぇ…ここは潔く認めましょう。わたしの負けです……わたしが一人であれば、ですけれど。
(突如現れたもう一人の女郎蜘蛛が男を糸でがんじがらめにする)
B.姉上…何を遊んでおられるのですか?いかに彼が美男子であろうと、人間相手に一太刀浴びせられるとは、情けないにもほどがあります。恥を知ってください。
A.あら、ごめんなさい。けど貴女とて、彼の容姿に見惚れていたんじゃない?いつもより助太刀に入るのが遅いわよ?
B.ちょ、変な言いがかりはやめてください。そりゃあ、人間の男にしてはずいぶん整った顔立ちをしているとは思いますが…
A.ふふ、やっぱり。まぁとにかく、せっかく捕まえたんだし、このまま食事に…
B.お、お待ちください、姉上…流石に彼は食べるにはもったいないと言いますか、その…
A.ふ~ん?貴女、もしかして彼に一目惚れしちゃった?彼、とても強くてかっこいいものね?貴女の普段語ってる好みの男まんまだもんね?
B.あ、姉上…!ここぞとばかりにからかうのはやめてください…!それより、先ほどの傷は…!
A.あぁ、これくらい平気よ。かすり傷のようなものだし、大したことないわ。話してるうちに治っちゃったし。
B.その割にはずいぶん咳き込んでいたような気もしますが…まぁいいです。おい貴様、姉上に傷を負わせるとは人間にしては存外やるな。その強さに免じて、特別にわたしの婿にしてやろう。かまわんな?
A.ちょ、貴女だけズルいわよ!あとからしゃしゃり出ておいて、どうしてわたしより先に結婚するの⁉ こんなの、どう考えても不公平でしょ!
B.何をおっしゃいます、姉上。姉上は最初から彼を捕食する気満々だったではないですか。それに対してわたしは姉上の言う通り、彼に一目惚れしました。ですので、結婚するのは当然の成り行き。ズルいも何もないでしょう?
A.もぅ!ここぞとばかりに開き直らないで!わたしだって、彼のことは最初から気に入っていたわよ!食事っていうのは、性的に捕食するっていう意味で…!
B.いえ…しかしここは、彼を直接捕らえたわたしに結婚する権利があるのでは?姉上など、ただ無様に斬られただけではないですか。
A.わたしが囮役を買って出てあげたんでしょう⁉ 貴女が接客の一つも碌にできないっていうから…!
B.ち、違います!わたしだって接客の一つや二つくらいできます!ただ、姉上のほうが役割的に向いていると思って、そう意見しただけです!わたしが人前で喋れない無能みたいに言わないでください!
A.んもぅ!埒が明かないわね!こうなったら、彼に直接選んでもらうしかないわね…!
(Aが横から男にしがみつく)
B.あ、姉上…!抜け駆けは卑怯ですよ!
(Bがもう片側から男にしがみつく)
A.ねぇ、お客様…?お客様はわたしを選んでくれますよね?あの熱~い一太刀はこの心にまでしっかり届きましたから…ね?
B.いいや、貴様にはわたしを選んでもらう。貴様を運命の赤い糸で捕らえたのはこのわたし。となれば、ここでわたしを選ぶのは自然の摂理であろう?我が婿としてこれからは共に過ごそうぞ?
A.どちらを選ぶべきかはわかっておいでですね?
B.どちらを選ぶべきかはわかっているだろうな?
B.妹蜘蛛
A.もし…そこの旅のお方。よろしければ、こちらで茶でも飲んで、休憩していきませんか?
A.はい。見ての通り、茶屋にございます。美味しいお団子もありますよ?せっかくですし、ここらで一服どうでしょう?
A.はい。それではお茶とお団子をお持ちしますね。少々お待ちください。
(団子と茶を持って戻ってくる)
A.お待たせしました。こちら、緑茶とみたらし団子にございます。どうぞお召し上がりください。
A.…お客様?どうされました?匂いなど嗅がれて…
A.え、えぇ…?そのようなことはないと思われるのですが…
A.へ、変な言いがかりはおよしください。大切なお客様に対して、痺れ薬など盛ろうはずがありません。お客様の気のせいではないですか?
A.……ふふっ。お客様、店の奥に張ってある糸がお見えになられるのですか…?それはそれは……ッ!
(女郎蜘蛛の吐き出した糸を男がすべて断ち切る)
A.…あら。ただの色男ではなかったのですね。わたしの糸は普通の刀では斬れないはずなのですけれど…
A.へぇ…それは大した刀ですね。刀身に霊力を帯びているとは…さしずめ、霊刀といったところでしょうか?
A.ふふっ…お客様も人が悪い。最初からわたしの正体を知った上で、このような茶番に付き合うとは…
A.えぇ。ここは元々はただの廃屋。幻術で茶屋に見せかけていただけです。油断した人間のお客様を容易く捕らえられるようにね。
A.さて…わたしの正体を知られたからには、お客様をこのまま大人しく帰すわけにはいきませんね?どうかお覚悟を……ッ⁉
(男の一太刀で深手を負う)
A.がはっ!ごほっ、ごほっ!
A.はぁ、はぁ…や、やりますね…まさか一太刀でここまで深手を負うとは思いませんでした…
A.えぇ…ここは潔く認めましょう。わたしの負けです……わたしが一人であれば、ですけれど。
(突如現れたもう一人の女郎蜘蛛が男を糸でがんじがらめにする)
B.姉上…何を遊んでおられるのですか?いかに彼が美男子であろうと、人間相手に一太刀浴びせられるとは、情けないにもほどがあります。恥を知ってください。
A.あら、ごめんなさい。けど貴女とて、彼の容姿に見惚れていたんじゃない?いつもより助太刀に入るのが遅いわよ?
B.ちょ、変な言いがかりはやめてください。そりゃあ、人間の男にしてはずいぶん整った顔立ちをしているとは思いますが…
A.ふふ、やっぱり。まぁとにかく、せっかく捕まえたんだし、このまま食事に…
B.お、お待ちください、姉上…流石に彼は食べるにはもったいないと言いますか、その…
A.ふ~ん?貴女、もしかして彼に一目惚れしちゃった?彼、とても強くてかっこいいものね?貴女の普段語ってる好みの男まんまだもんね?
B.あ、姉上…!ここぞとばかりにからかうのはやめてください…!それより、先ほどの傷は…!
A.あぁ、これくらい平気よ。かすり傷のようなものだし、大したことないわ。話してるうちに治っちゃったし。
B.その割にはずいぶん咳き込んでいたような気もしますが…まぁいいです。おい貴様、姉上に傷を負わせるとは人間にしては存外やるな。その強さに免じて、特別にわたしの婿にしてやろう。かまわんな?
A.ちょ、貴女だけズルいわよ!あとからしゃしゃり出ておいて、どうしてわたしより先に結婚するの⁉ こんなの、どう考えても不公平でしょ!
B.何をおっしゃいます、姉上。姉上は最初から彼を捕食する気満々だったではないですか。それに対してわたしは姉上の言う通り、彼に一目惚れしました。ですので、結婚するのは当然の成り行き。ズルいも何もないでしょう?
A.もぅ!ここぞとばかりに開き直らないで!わたしだって、彼のことは最初から気に入っていたわよ!食事っていうのは、性的に捕食するっていう意味で…!
B.いえ…しかしここは、彼を直接捕らえたわたしに結婚する権利があるのでは?姉上など、ただ無様に斬られただけではないですか。
A.わたしが囮役を買って出てあげたんでしょう⁉ 貴女が接客の一つも碌にできないっていうから…!
B.ち、違います!わたしだって接客の一つや二つくらいできます!ただ、姉上のほうが役割的に向いていると思って、そう意見しただけです!わたしが人前で喋れない無能みたいに言わないでください!
A.んもぅ!埒が明かないわね!こうなったら、彼に直接選んでもらうしかないわね…!
(Aが横から男にしがみつく)
B.あ、姉上…!抜け駆けは卑怯ですよ!
(Bがもう片側から男にしがみつく)
A.ねぇ、お客様…?お客様はわたしを選んでくれますよね?あの熱~い一太刀はこの心にまでしっかり届きましたから…ね?
B.いいや、貴様にはわたしを選んでもらう。貴様を運命の赤い糸で捕らえたのはこのわたし。となれば、ここでわたしを選ぶのは自然の摂理であろう?我が婿としてこれからは共に過ごそうぞ?
A.どちらを選ぶべきかはわかっておいでですね?
B.どちらを選ぶべきかはわかっているだろうな?
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