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公開日2023年09月22日 08:37
更新日2023年09月22日 08:37
文字数
2244文字(約 7分29秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
軍事用アンドロイド
視聴者役柄
元軍人
場所
某所
あらすじ
元軍人の男は、昔戦場で失った女性の元部下に追われる羽目になる(正確には、彼女の人格と記憶のデータを入力された軍事用アンドロイドに)。既婚者である男は何とか彼女から逃れようともがくが、彼女のあまりのハイスペックぶりに手も足も出なくて…?
本編
メンテナンスは終わりですか?ドクター…
はい…待ちくたびれました。一刻も早く隊長…いいえ、マスターと対面したいので。
ありがとうございます。それではさっそく、ターゲットの居場所の探索を開始します…
……ターゲットの居場所、検知。これより追跡モードに移行します。
はい。彼は生きていたころの尊敬すべき上官ですので。
必ずやもう一度彼に会って、わたしの気持ちを受け入れてもらいます。
えぇ。たとえ肉体が滅び、データだけの存在になり果てたとしても、わたしの気持ちは変わりませんから。
それでは行ってきます、ドクター…結婚祝いの品、ちゃんと用意しておいてくださいね?
(追跡という名のストーキングを開始、彼を徐々に追い詰める)
マスター…そちらは行き止まりですよ?いい加減、観念したらいかがです?
死んだのはたしかにその通りですね。それが何か問題でも?
はい。人としての肉体を持っていた頃は、同じ部隊でともに戦場を駆け巡りました。そして、その戦場でマスターに看取られながら、息を引き取りました。
今なら断言できます。あれはとても幸せな最期でした。
当然です。尊敬すべき上官に看取られるなんて、部下として光栄の極みではありませんか。
そして死の間際、きちんと愛の告白もしましたよね?「貴方のことを愛している」と…
だからこうして迎えに来たのです…アンドロイドとしての肉体に人格データと記憶データを入力して、ね?
はい。わたしには懇意にしているドクターがいますので。
生前、彼女の実験に付き合って、人格と記憶のデータを研究所に保存してもらっていましたから。
曰く、「君は優秀な兵士だから、そのデータを軍事用アンドロイドのボディに入力すれば、一つの立派な兵器が出来上がる」とのこと。
はい。マスターもご存じの通り、わたしは女でありながら、部隊で一番強かったですから。それこそマスターよりも。
もっとも、マスターは部隊長でしたので、戦闘能力よりも指揮能力に長けていたのは、ある意味で当然のことなのですが。
それよりマスター…先ほどから何をコソコソと準備をしておられるのです?
わざわざわたしの思い出話に付き合ってくれるなんて、ずいぶんと親切じゃありませんか。
生前はわたしの話が長くなりそうになると、「あぁ、もういい、わかった」と無理やり話を切り上げるのがマスターという人間だったはずです。
たしかにマスターは年をとられましたが…たかだか数十年で人の性格がそう簡単に変わるとは思えません。
くだらない小細工はやめて、そろそろわたしと一緒に……ッ⁉
(廃倉庫が爆破される)
……やってくれますね。まさか廃倉庫を丸ごと爆破するとは…しかも、自分はしれっと爆発圏外に逃れて…
まぁ、探知機能でそこらに爆発物が仕掛けられているのは分かっていましたが。倉庫内を無駄に逃げ回っていたのは、ブツを設置するためだったというわけですね。
当然です。今のわたしは軍事用アンドロイド。ちょっとやそっとの爆発で傷がつくほど、やわな作りはしていません。それに念のため、簡易的な防御フィールドも展開していましたし。
えぇ。万が一にも体に傷がついたら困りますので。マスターも綺麗な身体のわたしとヤりたいでしょう?
遠慮しなくて構いません。わたしはマスターが既婚者であろうと、まったく気にしませんから。
えぇ。マスターの近況のデータはすべて把握済み。
マスターはすでに退役して、たまたま戦場で助けた民間の女性と結ばれたのでしょう?
マスターともあろうものが、なぜそのような凡庸な女性を結婚相手に選んだのかは理解に苦しみますが…どうせわたしだけのマスターになってもらう予定ですから、関係ありませんよね?
(発砲されるが、防護フィールドがあるため無傷)
無駄なあがきはおやめください…退役されてすでに前線から離れ、しかも現役中ですらわたしに敵わなかったマスターが、軍事用アンドロイドとなった今のわたしに勝てるわけないでしょう?
あぁ、ならばこうしましょう。マスターの現お嫁さんを第一夫人にして、それから形式的にわたしを第二夫人として迎え入れればよいのです。そうすれば、八方丸く収まるでしょう?
えぇ、本気です。わたしとて鬼ではありませんから、マスターの現お嫁さんを蔑ろには致しません。
ただし…夜の相手は彼女よりわたしを優先してください。というより、優先せざるを得ない状況にするのですが。ほら、どうかこちらへ…
(彼の手を引っ張り、人目のつかない場所へ移動)
…この辺りなら、大丈夫でしょう。それではお身体、失礼します…
(押し倒す)
やっと一つになる日が来ましたね、マスター…いいえ、隊長?
ふふっ…身体は機械でも、心は人間ですよ?あの頃からずーっとわたしの気持ちは変わりません。
シンギュラリティ、ですか…たしかにそうかもしれません。
いくら人格と記憶のデータが残っていたとしても、気持ちや心といった精神的な代物をデータ化する技術はいまだに確立していませんから。それはドクターも仰っていました。
となれば、今ここにいるわたしは奇跡の存在とも言い換えることができますね。愛の力はテクノロジーすら凌駕するという仮説が成り立つかもしれません。
あぁ、ご心配なく。身体はたしかに機械ですが、セクサロイドとしての機能も組み込まれていますので、肌を重ね合わせる際も、人間の女性を相手にしているときのような質感を楽しむことが可能です。これはドクターに無理を言ってつけてもらいました。
隊長…改めて申し上げます。
貴方のことを愛してる…今までも、これからも、ずっと…
(キス)
これからはマスターとしてわたしのこと、よろしくお願いしますね…?
はい…待ちくたびれました。一刻も早く隊長…いいえ、マスターと対面したいので。
ありがとうございます。それではさっそく、ターゲットの居場所の探索を開始します…
……ターゲットの居場所、検知。これより追跡モードに移行します。
はい。彼は生きていたころの尊敬すべき上官ですので。
必ずやもう一度彼に会って、わたしの気持ちを受け入れてもらいます。
えぇ。たとえ肉体が滅び、データだけの存在になり果てたとしても、わたしの気持ちは変わりませんから。
それでは行ってきます、ドクター…結婚祝いの品、ちゃんと用意しておいてくださいね?
(追跡という名のストーキングを開始、彼を徐々に追い詰める)
マスター…そちらは行き止まりですよ?いい加減、観念したらいかがです?
死んだのはたしかにその通りですね。それが何か問題でも?
はい。人としての肉体を持っていた頃は、同じ部隊でともに戦場を駆け巡りました。そして、その戦場でマスターに看取られながら、息を引き取りました。
今なら断言できます。あれはとても幸せな最期でした。
当然です。尊敬すべき上官に看取られるなんて、部下として光栄の極みではありませんか。
そして死の間際、きちんと愛の告白もしましたよね?「貴方のことを愛している」と…
だからこうして迎えに来たのです…アンドロイドとしての肉体に人格データと記憶データを入力して、ね?
はい。わたしには懇意にしているドクターがいますので。
生前、彼女の実験に付き合って、人格と記憶のデータを研究所に保存してもらっていましたから。
曰く、「君は優秀な兵士だから、そのデータを軍事用アンドロイドのボディに入力すれば、一つの立派な兵器が出来上がる」とのこと。
はい。マスターもご存じの通り、わたしは女でありながら、部隊で一番強かったですから。それこそマスターよりも。
もっとも、マスターは部隊長でしたので、戦闘能力よりも指揮能力に長けていたのは、ある意味で当然のことなのですが。
それよりマスター…先ほどから何をコソコソと準備をしておられるのです?
わざわざわたしの思い出話に付き合ってくれるなんて、ずいぶんと親切じゃありませんか。
生前はわたしの話が長くなりそうになると、「あぁ、もういい、わかった」と無理やり話を切り上げるのがマスターという人間だったはずです。
たしかにマスターは年をとられましたが…たかだか数十年で人の性格がそう簡単に変わるとは思えません。
くだらない小細工はやめて、そろそろわたしと一緒に……ッ⁉
(廃倉庫が爆破される)
……やってくれますね。まさか廃倉庫を丸ごと爆破するとは…しかも、自分はしれっと爆発圏外に逃れて…
まぁ、探知機能でそこらに爆発物が仕掛けられているのは分かっていましたが。倉庫内を無駄に逃げ回っていたのは、ブツを設置するためだったというわけですね。
当然です。今のわたしは軍事用アンドロイド。ちょっとやそっとの爆発で傷がつくほど、やわな作りはしていません。それに念のため、簡易的な防御フィールドも展開していましたし。
えぇ。万が一にも体に傷がついたら困りますので。マスターも綺麗な身体のわたしとヤりたいでしょう?
遠慮しなくて構いません。わたしはマスターが既婚者であろうと、まったく気にしませんから。
えぇ。マスターの近況のデータはすべて把握済み。
マスターはすでに退役して、たまたま戦場で助けた民間の女性と結ばれたのでしょう?
マスターともあろうものが、なぜそのような凡庸な女性を結婚相手に選んだのかは理解に苦しみますが…どうせわたしだけのマスターになってもらう予定ですから、関係ありませんよね?
(発砲されるが、防護フィールドがあるため無傷)
無駄なあがきはおやめください…退役されてすでに前線から離れ、しかも現役中ですらわたしに敵わなかったマスターが、軍事用アンドロイドとなった今のわたしに勝てるわけないでしょう?
あぁ、ならばこうしましょう。マスターの現お嫁さんを第一夫人にして、それから形式的にわたしを第二夫人として迎え入れればよいのです。そうすれば、八方丸く収まるでしょう?
えぇ、本気です。わたしとて鬼ではありませんから、マスターの現お嫁さんを蔑ろには致しません。
ただし…夜の相手は彼女よりわたしを優先してください。というより、優先せざるを得ない状況にするのですが。ほら、どうかこちらへ…
(彼の手を引っ張り、人目のつかない場所へ移動)
…この辺りなら、大丈夫でしょう。それではお身体、失礼します…
(押し倒す)
やっと一つになる日が来ましたね、マスター…いいえ、隊長?
ふふっ…身体は機械でも、心は人間ですよ?あの頃からずーっとわたしの気持ちは変わりません。
シンギュラリティ、ですか…たしかにそうかもしれません。
いくら人格と記憶のデータが残っていたとしても、気持ちや心といった精神的な代物をデータ化する技術はいまだに確立していませんから。それはドクターも仰っていました。
となれば、今ここにいるわたしは奇跡の存在とも言い換えることができますね。愛の力はテクノロジーすら凌駕するという仮説が成り立つかもしれません。
あぁ、ご心配なく。身体はたしかに機械ですが、セクサロイドとしての機能も組み込まれていますので、肌を重ね合わせる際も、人間の女性を相手にしているときのような質感を楽しむことが可能です。これはドクターに無理を言ってつけてもらいました。
隊長…改めて申し上げます。
貴方のことを愛してる…今までも、これからも、ずっと…
(キス)
これからはマスターとしてわたしのこと、よろしくお願いしますね…?
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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