あ、おはよ……どしたの？
スマホで何見てたかって……別に？ なんでも良いじゃん。
そんな事よりさ、今日の帰りどっかで飯でも──ってちょっと！
いや別に変なもの見てる訳じゃないから！ だから無理やり見ようとすんのはやめ……あぁ!?
えっと、あの……それは、その……女装用の服の注文履歴……ですねぇ……
まぁ、はい……その、けっこうしてますねぇ……お願い！
僕が出来ることなら何でもするから、この事は誰にも言わないで！

（数日後）

お、お待たせ……どうかな？
うぅ……よりによって、一番バレたくない奴にバレるとか……マジで死にたい。
それにさぁ、なんでもするとは言ったけど……これは……
うぅ、恥ずかしい……
似合ってる？ ほ、本当に？
ありがと……
でもさ、その、スカート……これ、いくらなんでも短すぎじゃない？
風が吹いたりしたら、その、中が見えちゃうんじゃ……
確かにこの服、前から着てみたいって思ってたけど……それはその……部屋の中で着て独りで楽しみたかったっていうか……
女の子の恰好で外に出るとか……そんなつもり、全然なかったもん！
えっと、どうしたの？
話し方……？
えっと、女の子の恰好してる時は、話し方も変わっちゃうっていうか……
とにかく！ 今日一日、この恰好でお前に付き合えばいいんでしょ。

それなら、どこに行くかは分かんないけど……早く行こう？

・台本（ゆるボイ！）
【男の娘】友達の秘密を知ってしまったが何でもしてくれるというので……
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・台本制作者
霜月鷹