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【終わらせ】妖刀に魅入られた人斬り少女を介錯する
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 敬語
  • 後輩
  • 和風
  • 人斬り
  • 妖刀
  • バッドエンド
  • 介錯
  • 鬱展開
  • 流血
公開日2024年03月08日 15:35 更新日2024年03月08日 15:35
文字数
977文字(約 3分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
少女
視聴者役柄
場所
某所
あらすじ
男と同じ流派の道場出身である元門下生の少女は、妖刀に取り憑かれ、その手を血で汚していた。人殺しへと成り下がった彼女を止めるべく、男は彼女を自身の手で終わらせることにして…?
本編
あははっ…遅かったですね?先輩…あんまり遅いから全員斬っちゃいましたよ?


愚問ですね。先輩は今のわたしの状態をご存知のはずですが。


はい…妖刀の力に魅せられた哀れな女です。誰かがわたしを殺さない限り…いいえ、妖刀そのものを破壊か封印しない限り、これから先もずっと犠牲者が増えますよ?


ふふっ…この期に及んでまだ、わたしを斬る覚悟ができませんか?たしかにわたしたちは同じ流派の道場の門下生ですが…その道場を壊滅させたのもわたしですしね。先輩以外、全滅ですよ、全滅…


…やっと覚悟を決めました?先輩ってば、いつも初動が遅いんですから…モタモタしてると悪い女に斬られちゃいますよ…わたしみたいな、ねっ!


(男に斬りかかる)


ふふっ…大人しくは斬られてくれませんか。先輩さえ殺せば、わたしもこの世に未練がなくなるんですけど。


はい…もう人を斬るのは飽きました。先輩を斬ったら、わたしも即刻自害します。この刀は新たな宿主を探して、勝手にどこかに行くでしょうが。


知ったこっちゃありませんよ…もうわたしの居場所なんてどこにもないんですから。というか、自分で根こそぎ潰しましたしね。


はい…だから、先輩を斬って終わらせます…何もかも。先輩も大人しくわたしの手で終わって…ね?


(男と斬り合う)


ハァッ、ハァッ…!やっぱり先輩は、ここぞという時はなかなか負けてくれませんね…!昔、稽古した時はわたしに全戦全敗だったくせに…!


あはっ、あははっ…!そうですか…もうわたしは生きてちゃいけない存在ですか…その通り、ですねっ…!


(自害)


ハー、ハー…せん、ぱい…くる、しい、ですか、ら…早く、介錯を…


だっ、て…先輩を、ころし、たら…介錯、して、くれる人が、いなく、なるじゃ、ないですか…


ふふ…お忘れ、ですか…?わたし、は…妖刀に、取り憑かれ、て、いるんですよ…?きちんと、トドメ、を、ささないと、またわたし、は、妖刀に、乗っ取られ、て…人を、手当たり次第に、斬り、ますよっ…!


(吐血)


ほ、ら…さっ、さとトドメ、さしてぇ、ください…じゃないとぉ、死んでも、死に切れ、ませ、ん…


はい…それで、いいんです…きちんと報いは、受け、ますよ…受けます、けど…最期に一つだけ…


先輩のこと、好き、でした…一回だけ、で、いい、から…先輩と唇、合わせたかっ、たぁ…ふふ…


(介錯される)


かっ…は…!あは、容赦、なぃ…でも、もしかし、たら…化けて、出るかも、ですね…


ふっ、ふふ…流石、先輩…そのときは、また、介錯、よろしくお願いします、ね?さ、さよう、なら…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【終わらせ】妖刀に魅入られた人斬り少女を介錯する
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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