たらいま〜、帰ったよ〜。

へ？酒臭くなんかないって〜。ちょっと飲んできただけだってば〜。

それよりぃ〜…ギュー♪うはは〜、君の香りだ〜。いい匂い〜♪

もう〜、いけず〜。……はーい、お水、飲みまーす。

んぐっ、ごくっ…ハァー。ありがと〜、ちょっと楽になった〜。

ん〜？あ、そうだ〜。あたしの服、着替えさせて〜。

いいじゃんいいじゃん。減るもんじゃないし。ほーら、早く〜。


ん〜、ありがと〜。やっと楽な格好になれた〜♪

じゃーあ…えいっ！

(ベッドに押し倒す)

んふふ〜、どう？彼女に押し倒される気分は？

やだよ〜、離れてあげませーん。はい、ギュー♪

あー、やっぱいい匂い…君に出会えて幸せだぁ…

んー？何で今日は飲んできたのかって？

あたしだって飲みたくなることくらいあるよ〜。

えーっとね。元々友達と飲みに行く約束はしてたんだよね。

そんでさー、しばらくは昔の話とかで盛り上がったんだけどー、途中で彼氏がいるいないの話になってさー。

あ、友達は全員、あたしに彼氏がいること知ってたわけ。

そしたらさ〜、なんて言ったと思う？

今の彼氏よりもっといい男捕まえれるでしょって言われたから頭にきてさ〜。

で、君のいいとこをぜーんぶまくし立てたら、なんかひいててさー、その顔がおかしいのなんのって！あはは！

あー、思い出したらなんか笑けてきた……

で、そん時のあたしは腹立ちがおさまらなかったから、後で一人で飲み直したの。

そそ、だからちょっと帰りが遅くなっちゃったって感じ。ごめんね〜。

ん〜？なに〜？………あ、えと、うん。ありがと…

そ、そろそろ寝よっか。なんか眠くなってきたし。

うん、おやすみなさい。



う〜…頭痛い…なんかガンガンするし…絶対二日酔いだ…

ごめん…ちょっと飲みすぎたみたい。てか昨日あたしなんか変なことした？

う、うん…昨日の記憶が曖昧で…ま、まぁあたしだし？変なことなんてしてない！たぶん…

へっ？………ちょ、嘘⁉︎マジで⁉︎最悪なんだけど……

完全に酔っ払いじゃん、それ……

うわー、アンタの前でそんなことしてたなんて……死にたい…

か、可愛くはないでしょ！酔っ払いのどこに可愛げがあるんだっつの！

うぐ……まぁ飲み過ぎたのは自業自得だけど…

あー、うん…友達と飲んでたときね。あのときは笑って誤魔化したけど…

アンタのこと、なんか良く言われなかったし…マジで腹立ってたのは本当。飲まなきゃやってられなかったくらい。

なんで…アンタのこと、誰も分かってくれないんだろ…

こんなに優しくて、いざというときはこんなに男らしい人もいないのに…なんで…

ご、ごめん。二日酔いだからかな、なんか涙もろくなってるみたい。

(ハグされる)

あ………うん、そう言ってもらえると助かる。

そう…だよね。アンタの良いとこはあたしさえ知ってりゃそれでいいもんね。

他のやつにアンタの良さなんて理解できっこない。理解できるのはあたしだけ。うん、きっとそうだ。

ありがと。なんか最近アンタに励まされてばっかだね。

なんかお礼させてよ。何して欲しい？

いつもどおりでいいって、それじゃお礼にならないじゃん。なんかないの？

デ、デート？あー、そうだね。最近なんだかんだ行ってなかった気がする。

わかった、じゃあ今から行く？

あぁ、うん…今日はあたしが自宅療養ね…りょーかい。家で大人しくしとく…

じゃあ今度の休み、アンタの行きたいとこ行こうよ。

今回のお礼とお詫びを兼ねて付き合うからさ。

よし、決まり。デート、楽しみにしてるからね。

・台本（ゆるボイ！）
元ヤン彼女が酔っ払って帰ってきた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎