サークル合宿参加をめぐり彼女と喧嘩してしまったあなた。
憂鬱な気持ちのままサークルの飲み会に出ると、後輩がやってきて話を聞いてくれます。
場所を変えて話そうとあなたを外に連れ出す後輩ですが、何か思惑があるようで…

せーんぱい！　隣、座ってもいいですか？　えへへ

飲み会、楽しんでます？　部長がこれから追加注文してくれるそうですよ

あ！　えーっと……それじゃあ私はファジーネーブルで！

先輩はどうします？　だって先輩、今日は全然飲んでないじゃないですかぁ

あーっ、カマンベールチーズフライ私も食べたい！　もう１つ追加で！

それじゃスクリュードライバー頼んでおきますね？　

飲めなかったら私が美味しくいただいちゃうんで、大丈夫でーす

はい、ファジーネーブルとスクリュードライバー１つずつでお願いします

もう、せっかく久々にサークルの飲み会が開かれたのに…

どうしてそんなに辛気臭い顔してるんです？

ていうか、本当にちゃんと食べてます？　食べないなら、先輩のフライドポテトは

私が食べちゃおーっと！　えへへ、あ、本当にいいんですか？　いただきまーす

もぐもぐ…んー、おいしっ！　まだアツアツで美味しいですよー、ほらほら

むぅ、あの旺盛な食欲はどこへ行ってしまったんですか

何かありました？　あ、そばから見てても落ち込んでるのバレバレですよ？

ふふっ、そんな強がり言っても無駄です。私には分かりますよ、先輩が悩んでるって

そうだなぁ、私が当ててあげましょうか？　先輩の悩み、ふふっ…

彼女さんのことでしょ？　あ、もしかして当たってます？　図星って顔してますよ

あはは、先輩ってば分かりやすーい、かわいー！

え、可愛くはない？　ふふ、冗談ですよぉ…あ、お酒来ましたよ。はい、どうぞ

私、今日はまだ先輩と乾杯してません。えへへ、かんぱーい！

んぐんぐ…ふぅ～…美味しっ、あー、先輩やっと飲んでくれたぁ！　あははっ

先輩の悩み、私で良ければ聞きますよ？

こう見えて私、結構色んな人に相談されるんです

だから、もしかしたら先輩の力になれるかも…落ち込んでる先輩見てるのもつらいし

あ、フライも来ましたよ。半分こしましょう？　

はい、あーん…っていうのは冗談ですけど、あはは

揚げたてでこれも…はふ、おいひっ…ふぅ～…あつあつのフライと冷たいお酒って

どうしてこんなに合うんだろ？　美味しいですよね、ふふ

それで先輩、彼女さんと何があったんですか？　うんうん…

えー、サークル合宿に行くなって…彼女さんそんなこと言ったんです？

合宿のことで喧嘩になっちゃったんですねぇ…そっかあ…

でも先輩にとっては最後の合宿じゃないですか！　ですよね！？

どうして行くな、だなんて…、理由は聞いてないんですか？

ふぅん、とにかく行って欲しくない、ですか…意味わかんない

束縛っていうか、なんていうか彼女さん、ちょっと重くないですかぁ？

そんな風には見えないんですけどねー、意外ですー

先輩たちって付き合ってどのくらいなんです？　２年ですか！　ながーい！

私も先輩みたいな彼氏が欲しいなぁ、ていうか先輩が彼氏だったらいいのに…

あ、いやいや何でもないです！　何にも言ってませーん！　えへへ

…あのあの、ここだとなんですし…もっと落ち着いた場所で話しませんか？

トイレに行くふりして、こっそり二人で抜け出しちゃいましょうよ、ね？

平気平気、お金はもう部長に払ってありますし、行きましょう！

（少し間をあける）

あ、来た来た…せんぱーい！　上手く抜け出してこれましたね、うふふっ

夜の空気を吸うと少しすっきりしますよねぇ、ふぅ～

歩きながらお話しましょうよ、さっきの彼女さんと喧嘩したって話

今も現在進行形で喧嘩したままなんですか？

へぇ、喧嘩してからお互い連絡してないんですねー…ふぅん

彼女さんも先輩の気持ちを汲んであげればいいのに…ひどいですね…

合宿以外のことでも彼女さんと喧嘩してたんですかぁ！？　えー、知らなかった！

先輩、かわいそー…色々気に病んでたから、あんまり食欲もなかったんですね

え、どこに向かって歩いてるのかって…うーんと、適当に歩いてます、ふふっ

んー？　どうしてこっちはあんまり行かない方がいいんですか？

あ、もしかして…ホテル街が近いから、ですか？

わぁ顔赤くなってて先輩、可愛い！　えー、本当にお酒のせいだけですかぁ？

先輩って意外にピュアなんですね、だって露骨に反応するんだもん

ねぇ、こっちの道に行ってみませんか？　ほらほら、こっちですこっち

こっちの道って私行ったことないので…どこにつながってるか気になって…

夜の探検、楽しくないですか？　あはは、私は全然酔ってませんよ

（少し間をあける）

…あらら、なんだかずいぶんと寂しい場所ですね…人気が全くないというか…

……ねぇ、先輩。先輩は私のことどう思います？　異性として、です！

可愛い？　うふふ、ありがとうございます…じゃあ私とキスしたいとか思います？

できるかできないか、じゃなくて！　したいかしたくないかって聞いてるんですぅ

キスっていうのはね、先輩。恋人がいてもいなくてもできるんですよ、ふふっ

ほら、こうやって…んっ…はむ…んぅ…ふぁ…、ね？　できるでしょ？

私、先輩のこと好きなんです。大好きです。私なら十分、先輩を幸せにできます

えー…、ここまで言ってもまだ渋りますか？　はぁ、一世一代の告白だったのに…

それじゃあ…先輩が渋る理由、私が消してあげましょうか？　うふふっ

私しか選べなくなる魔法、かけちゃいますね！　

口で言っても分からない先輩には、体で分かってもらうしかないようなので！

さぁさぁ、行きましょう先輩。こっちですよ、ついてきてください

どこへ行くのかですか？　やだなぁ先輩ったら、そんなこと聞くなんて野暮ですよ

ここから近くで二人きりになれる場所、先輩ももう知ってるくせに

朝起きたら、きっと私のことしか見えなくなってますからね、うふふっ

夜はまだまだ長いですよ、せ・ん・ぱ・い！

・台本（ゆるボイ！）
あなたのことが大好きなサークルの可愛い後輩に告白されて迫られる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
麦蒔ぶるこ