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子供の頃に一緒に遊んでいた近所のお姉ちゃんにプロポーズする話
written by 麦蒔ぶるこ
  • 告白
  • 純愛
  • お姉さん
  • 幼なじみ
  • OL
公開日2022年05月26日 16:29 更新日2022年05月26日 16:29
文字数
2418文字(約 8分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
年上のお姉さんOL
視聴者役柄
大学生
場所
夜景の綺麗な森、公園
あらすじ
実家に帰省したタイミングで、近所に住む少し年上のお姉さんと再会した大学生のあなた。
お姉さんは地元でOLをしています。帰省最終日、子供の頃に挑戦したUFOを呼ぶ儀式をもう一度やるために、星空が綺麗な場所へ出かけます。
二人きりになるとお姉さんが胸の内を語りはじめ、悩みを知ります。
あなたは子供の頃の約束を果たそうとお姉さんにプロポーズをします。
本編
うはぁ! すっごい星空! 人も全然いないし、これならやれるね!

本気に決まってるじゃない、UFOをここに召喚しようって昔やったじゃん

あの時はUFO来なかったけど、今回は期待していいよ!

UFOを呼ぶ方法を調べ上げたからね、会社のパソコンで!

仕事もちゃんとしてるってば! 仕事をやった上でなお時間が有り余るのよ…

シティボーイの大学生の君には分からないだろうけど、田舎のOLって暇だよ

子供の頃はさ、ネットがなかったから情報も集められなかったけど、今は違う!

文明の利器を駆使してUFOを呼び寄せる! というわけで、君も協力してよね

あぁ、この派手な蛍光色の服ももちろんUFOに見つけてもらいやすくするためだよ

まっさか! 普段からこんな服でうろうろするわけないでしょう!

近所の人に見られたらすぐにヒソヒソ言われて、あとで家族に嫌味言われるだけ

まぁそんな話はさておき、UFO絶対呼ぼうね! なんか呪文があるらしいよ

ベントラ、ベントラ……アポプ……えぇ、なにこれ? あう、アウグ……?

アウグトッペ? うーん、長い…とりあえずベントラって言えばいい気がする!

いやだって長くて言えないし、覚えられないよこんなの!

そして踊りもやるんだよ、こう…天を仰ぐように…ベントラ、ベントラ…

っておーーい、何を一人で帰ろうとしているんだね!?

君もやるって言ったじゃん! 懐かしいねって言ってたじゃん! もう!

久々に夜景や星空が見たかっただけ? むー…まぁ景色見るのもいいけど…

せっかくなら、なんか子供の頃みたいに君と遊びたいなって思ったからさ

……ふふ、そうだよ。私は何にも変わってないよ。気持ちは子供の頃のまま

体だけ大人になっちゃったって感じ。でも君は、なんか…変わったね…

やっぱり都会の大学に通ってるからかな? 垢ぬけた感じがするよ、大人になった

背も伸びたし、服もおしゃれだし、雰囲気からしてもう違うから!

私はずーっとこの狭い田舎にいて、毎日毎日会社に行って、お茶くみして、掃除して

パソコンでネットサーフィンして、お局に嫌味言われたりしてそれでおしまい

このままここで暮らして、おばあちゃんになっていくのかな…なんて思っちゃう

ふふ、綺麗になったなんて言ってくれるの君だけだよ

私ね、実はお見合いとかしてんの。ちょっ、内緒にしてたわけじゃないってば!

なんとなくそういう話するタイミングがなかっただけっていうか…

それに、お見合いしてるのは親がうるさく言うからであって、私の意志じゃない

お見合いなんかしたいわけないじゃん! だって田舎のお見合いだよ?

平気でわけわかんないおじさんの写真を親が持ってくるんだよ、信じられる?

このままじゃあんた行き遅れになるよとか、恥ずかしいからとか言って

まぁ断りまくってたら、お見合いの話も減ってきたけどね

でもそろそろ私も諦めて結婚しないとだめかなぁなんて思ったり…

あーあ、私は君がうらやましい。都会って素敵な人もいっぱいいるんでしょ?

イケメンもいっぱいいて、よりどりみどりで…あはは、これは冗談

でも、君も可愛い彼女とかいるんでしょ? だってシティボーイだもん

えー、いないの? なんか意外。まぁ、色々難しいよね、大人になると…

ごめんごめん、しんみりしちゃった!

UFOは来ないけど、星空は綺麗だよね…星空は子供の頃と変わんない…

あ、そうだ。明日一人暮らしのアパートに帰るんだよね?

それなら遅くなったらだめだよね、それじゃあそろそろ帰ろうか

私が家まで車で送り届けます、安全運転で! ん? あぁ、このキーホルダー?

懐かしいでしょ、子供の頃、君と一緒に行ったお祭りの景品で取ったやつ!

未だに現役で、車のカギと一緒につけてるの。君、お祭りのこと、覚えてる?

えー、どしたの慌てて…ってうわ! 嘘! そのキーホルダー…!

そっか、君もまだ持ってたんだ…そっか…えへへ、なんか嬉しいなぁ…

実はさ~ってまた打ち明け話になっちゃうんだけど、私ね…

ずっと君のこと好きだったの。子供の頃からずっと…

君が大学生になってこの街を出ていくって聞いた時は、すごく寂しかった

だって都会には可愛い女の子とか綺麗な子もいっぱいいるだろうし?

いつか彼女とか連れて来るのかなって想像して一人で失恋した気持ちになってた

(少し涙ぐんだ感じで)
もう何回も…諦めようって、思ったんだけど…このキーホルダーだけは捨てられなくて…

う、ひぐっ…ってあぁもう、ごめん! わ、私ってば何言ってんだろ!

あーあー、私の馬鹿! 変な空気にしてごめん!

君と話してたら、なんだか子供の時の思い出が急に甦っちゃって…はぁ

(しんみりした感じで)
でもさ、私たちもうあれから大人になっちゃったんだもんね…あはは…

ごめん、帰ろっか。今の話、恥ずかしいから忘れて! ほら、行こ?

うわっ!? いきなり手掴むからびっくりしたじゃん! な、何?

へっ…? いや、ちょ……ちょっと……な、何言ってるの?

け、結婚しようって…えぇ…いきなり何…? あぁ、えと…その…

UFOが来なかったから、励まそうとしてくれて…る…?

ですよね…そんなわけない、よねぇ…あは、あはは…ごめん

でも気持ちは嬉しいから…えぇっと…あ、ありがとね?

えぇっ!? ほ、本気なの? 卒業したら結婚しようって…でも…そんな…

え、子供の頃の約束? 何それ? なんかあったっけ?

ご、ごめんってば! でもほんとに覚えてない! お祭りの帰りにした約束?

あっ!? もしかして…このキーホルダーは結婚指輪の代わりねってやつ…?

な、なんでそんな大事なこと忘れてたんだ私…思い出したよ…そうだったね

子供の頃、大人になったら結婚するって約束してたね、私たち…

あ、改めて聞くけど…こんな私だけど、君のお嫁さんになってもいいですか?

……ふふっ、はぁー…もう、大好きっ! ぎゅーってしちゃう!

このまま君を家に帰したくなーい! 連れ去っちゃいたい! あははっ!

……えっ? どこどこ? 空に変な光? あれって…も、もしかして…UFO?

ぷっ、あははっ…なんだか今日は奇跡みたいなことばっかり起きるね

そうだね…うん、私も。私もこの日を忘れないよ。ずっと…ずっと、約束だよ
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
子供の頃に一緒に遊んでいた近所のお姉ちゃんにプロポーズする話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
麦蒔ぶるこ
ライター情報
シチュエーションボイス台本の執筆をしているライターです!
主に男性向けのシナリオが多いです。お気軽にご利用ください。

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