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イケメン系お姉さんの担当アイドルが恋をしていたのは意外だった
written by 松平蒼太郎
  • 告白
  • 甘々
  • 純愛
  • お姉さん
  • アイドル
  • ボーイッシュ
  • イケメン系
公開日2022年03月20日 06:58 更新日2022年03月20日 06:58
文字数
1613文字(約 5分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アイドル
視聴者役柄
プロデューサー
場所
車内
本編
プロデューサー、お待たせ。

うん、用事は済んだ。事務所に戻ろうか。




【車内での会話】

すまないね、わざわざ車をまわしてもらって。

うん、ありがとう。そう言ってもらえると助かるよ。

…ん、そうだよ。今日は母の命日。

仕事の忙しさにかまけて、お墓参りを怠るわけにはいかないからね。

ん?んー、そうだなぁ…母は立派な人だったよ。

小言は多いし、なにかと厳しかったけど、女手一つでわたしをここまで育てたんだ。

わたしが君にスカウトされて、アイドルになるって決めた時も応援してくれたし。

まぁ晩年は病気がちで、晴れ舞台を直接見せられなかったのは残念だけど…

なに、一個人の家庭の事情だ。君は気にしなくていい。

ん?……ふふっ、そうだね。母もきっとあの世から見守っていてくれてるだろう。

あぁ、そういえばもう一つ、母に対して心残りがあったんだ。

孫の顔を見せられなかったこと、だよ。

ははっ!君はわたしをそういうふうに見てたのか?

わたしだって女だ。

結婚願望の一つや二つくらいは持ち合わせている。

お相手、か……割と身近にいる男性、かな?

あははっ、ハズレ。ファンではないよ。

事務方や警備の人…ううん、全部ハズレだ。

困ったものだよ。最近は色々とアプローチをかけているというのに、全く気づいてもらえない。

んー…まぁ彼が鈍感だというのもあるんだろうけど、わたしも少々奥手すぎる気がするんだ。

あぁ…早く告白しないと、他の女性とお付き合いしてしまうかもしれない。

うん、素敵な男性だからね。

周りの女性も放ってはおかないだろう。

ふふっ、こう見えても焦ってるんだよ?わたし。

ねぇ、君はどう思う?

自分から待ってるだけでは、やはり何も進展はないのかな?

そう、いい加減告白した方がいいかなって話。

…!ああ、なるほど。実に君らしい意見だ。

ふふっ…あぁ、ちゃんと納得したよ。ありがとう。

ちょっとすまない。車をそこの路肩に停めてくれるかな?

うん、自販機があるだろう?飲み物を買いに行きたくてね。

(路肩に停車)

ありがとう…プロデューサー、ちょっとこっちを向いて。

(キス)

では、改めて告白しようか。

プロデューサー…わたしは君のことが好きだ。

うん、もちろんLOVEの方だよ。

理由、か……特にはない、かな。

いつも支えてもらってるというのも、あるだろうけど…

強いて言うなら…きっと君がプロデューサーとしても男性としても素敵な人だったからだ。

ふふふ…理由になってない?

申し訳ないが、明確に君を好きになった理由は分からないし、言語化できない。

漫画やアニメのように、分かりやすく恋に落ちる瞬間なんてのはそうそうないよ。

ただいつのまにか好きになってたんだ。仕方ないじゃないか。

プロデューサーはどうかな?

わたしのことを、一人の女性としてはどう見ている?

…ん、そうか。ありがとう。

そうやって褒められるのはすごく嬉しいよ。

けどわたしの求めていた答えとは少し違う。

君が今褒めてくれたのはすべて、アイドルとしてのわたしだからね。

思い返してみてほしい。

わたしが君に見せてきたのは、アイドルとしての姿だけだったかな?

ずっとそばで見てきてくれただろう?どうなんだ?

…うん、とりあえず今はそれで合格点としようかな。

女性関係に不慣れだね、プロデューサーは。

けどそういうところも好きだよ。とても魅力的だ。

ふふっ、いいじゃないか。

うちの事務所は別に恋愛禁止でもないんだし。

仕事はこれまで通り頑張るし…君だってそうだろう?

わたしが引退するまで、ずっと一緒にいてくれるだろう?

おっと、この言い方だとアイドルを辞めたときに君と別れることになってしまう。訂正させてくれ。

わたしが引退するまで、プロデューサーとして共に頑張ってくれるだろう?

なんだ、そこは即答か。

告白の返事もそれくらいスピーディーだったら、良かったんだが。

それじゃあ、プロデューサー。君の返事は……

ふふっ、はははっ!

ありがとう。今の言葉は心にズドンときたよ。

(抱きしめる)

これからもよろしく頼む。

プロデューサーとしても、わたしの恋人としても、な?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
イケメン系お姉さんの担当アイドルが恋をしていたのは意外だった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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