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幻術世界に閉じ込められていた美人な魔法使いの女を頑張って助けてみた
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 魔法使い
  • 初対面
  • 救出劇
  • ほんのり甘め
公開日2022年07月08日 07:04 更新日2022年07月08日 07:04
文字数
961文字(約 3分13秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔法使い
視聴者役柄
勇者代行
場所
幻術世界→現実
あらすじ
勇者代行の貴方は、悪魔の幻術にかかった魔法使いの女を単身で助けに向かう。
幻術世界で彼女と対面した貴方は、彼女を連れ出すべく、その手を握るが…?
本編
…あれ?ここは…?

…誰?見ない顔だけど…

勇者、代行…?何それ…

そう、なんだ…たしかに今は国中、勇者不足だもんね…代行くらいいるか…

それで?君は囚われのお姫様でも助けに来てくれた?まぁあたしのことなんだけど。

うん…しくじっちゃった。悪魔の幻術に引っ掛かっちゃって…もう自力でここから抜け出せない…

そう、ここは幻術世界…って言うのかな?あたしたち魔法使いはアンダーワールドって呼んでるけど。

あはは…簡単に言ってくれるね。どうやって出るの?ここ、あたしのトラウマを基に作られた世界なのに…

うん…完全な真っ暗闇。あたし、魔法使いになる前は普通の庶民の家の生まれなんだけど、お母さんに、ね…

…うん、真っ暗な蔵の中に閉じ込められてた。朝も昼も晩も、ずーっと…

理由はハッキリとは思い出せないけど…きっとあたしが悪い子だったから…

うん…だってあたし、魔法が使えるから。昔から魔法の才能に満ち溢れてた。

怖かったんだと思う、お母さん…幼いあたしが魔法で不思議な現象をポンポン引き起こしてたから。まぁ詳細はほとんど思い出せないんだけどね…

うん…この暗闇だけは覚えてる。真っ暗で誰もいなくて…ひとりぼっちだった。

どれだけ叫んでも誰も助けに来てくれない…あたしはずっと一人でいなきゃいけないんだって…

…へっ?な、何…?そんな強く握られると、手痛いよ?

ふふっ…できるの?代行くんごときに…

いろんな魔法試してみたけど、どれも効果なし。ここから出るなんてやっぱり無理なんだよ…

…まーた簡単に言ってくれちゃって。トラウマを簡単に克服できたら誰も苦労しないよ?

そっか……まぁいいよ。そこまで言うなら今この瞬間だけ信じてあげる。ちゃんとあたしをここから引っ張り出してね?





ん……あれ?ここって…

あ……代行くん。そんなとこでお腹出して寝てると風邪引くよ?

おーい?無視すんなー?起きろー?

(揺さぶる)

全然起きない…爆睡じゃん。魔力相当消費したからかな…

あーあ…この調子だと悪魔も退治しちゃったのかなぁ…起きたら詳細聞き出さないと…

…手、あったかかったな。本気で人のこと引っ張ってくれちゃって…

この人、何で正規の勇者じゃなくて代行なんだろ…まぁいいや。

(おでこにキス)

流石に唇はアレだから…おでこで我慢してね?

…ありがと、あたしのこと助けてくれて。

君のこと、信じてよかった。

あたし、もっと君のこと知りたい。もっと君とお話ししたい。

起きたらたくさん付き合ってもらうから…覚悟してね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幻術世界に閉じ込められていた美人な魔法使いの女を頑張って助けてみた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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