貴方は都会を離れ、一人いつもの場所でキャンプをしていた。そこへいつも会うエルフのお姉さんがやって来て、彼女と雑談を交わす。話はエルフの集落の掟におよび、貴方がそれを知りたいと言うと、彼女は貴方を優しく押し倒してきて…？

あ、君。今日もキャンプ来てたんだ。隣いい？


ありがと。んしょっ、と…


(隣に腰掛ける)


君、この辺でキャンプするの、気に入っちゃった？


ううん、迷惑とかじゃないよ。たしかにエルフの集落の近くではあるけどね。


うん、ホントにホント。村長も「村に危害を加える様子がないなら放っておけばいい」ってさ。


あはは、それもそっか。種族的な強さが違いすぎるなら、害する気も起きないよね。


わたしも君のことは信用してるし。本当にただここにキャンプに来てるだけだもんね？


ふ〜ん…そうなんだ。やっぱり都会よりは空気綺麗なんだ。気に入ってくれてありがと。


…？今日はいつもより反応鈍いね。何かあった？顔もなんだか暗いし…


…へぇ〜。それは…なんていうか、ご愁傷様？


ま、まぁ、生きてて異性にフラれるなんて珍しいことでもないし！あんまり引きずるとしんどいよ？


かく言うあたしだって人魔合コンで良さげな人間の男の子にフラれて…


……やっぱこの話はやめよ？言ってて普通に悲しくなってきた…


(二人揃ってため息)


ね…ここ、星空綺麗だよね。都会よりも星、よく見えるでしょ？


うん…見てると疲れた心が癒されるよね。


あたしも昔は都会に住んでたんだけどさー、色々あって、こうして故郷に戻ってきて…なんやかんや楽しく暮らしてるんだー。


うん、いいとこだよ、ここは。毎日気楽に羽を伸ばして過ごせるし。まぁ、村の掟には従わなきゃダメなんだけど。


ううん。掟っていっても、そんながんじがらめのモノじゃないし。慣れたら全然平気。


あ、掟の内容気になる？じゃあ少しだけ教えてあげよっか？よい、しょ…


(優しく押し倒す)


…ふふ♪ 掟その一。気に入った独身のオスは何がなんでも自分のモノにせよってね♪


エルフって基本メスばっかだからね…子孫繁栄のためには、男の人を連れ帰って子作りしなきゃいけないの。これはそのための掟。


独身ってのがミソで、既婚者だったり彼女持ちだったりを無理やり奪ったりするのは掟でも禁止されてるから。そこは安心して？


ご、合コンで気に入った男の子は〜…あ、あれは都会での話だから別にいいの！村の掟は適用されません！はい、この話終了！


と、とにかく！君は大丈夫だよね？ちゃんと独り身のオスだよね？実はまさかの彼女持ちだったりしない？


あはは、だよねー。さっきフラれたって言ってたもんね。まぁ、念のための確認ってことで。


うん、ヤるよ？そのために押し倒してんだから。


それとも君はあたしとそういうことするのは嫌？


ふふっ、よかった。やっぱり君に目をつけたのは正解だった。


ん〜、それはね〜…やっぱりうちの集落の近くによくキャンプに来てくれるからかな？


森の見回りしてると、毎回君に会うしねー。意外と運命なんかを感じちゃったり？


あ、あと、焚き火を物憂げに眺めてる君の横顔も好きかな。年甲斐もなく、キュンってなっちゃった♡


あ、こら。未婚女性に年齢のこと言及するのは厳禁だぞ〜？


今からするのは婚前交渉…これを受け入れて、結婚してくれたら、年齢教えてあげてもいいよ？


あ〜、期待に満ちた表情してる。いけないんだ〜、エルフの前でそんな顔しちゃ…歯止め、効かなくなるよ？


ふふ、そっか。じゃあ、せいぜい頑張ってあたしの求愛を受け止めて？君の甲斐性に期待してるから♪

・台本（ゆるボイ！）
気さくなお姉さんエルフの野外婚前交渉
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎