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優しくて正義感の強い生徒会長との邂逅
written by 松平蒼太郎
  • 学校/学園
  • 学生
  • 先輩
  • 生徒会長
  • ツンデレ
  • 甘々
  • ハグ
  • 幽霊
  • 青春
公開日2023年10月21日 20:25 更新日2023年10月21日 20:25
文字数
1165文字(約 3分53秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
生徒会長
視聴者役柄
男子生徒
場所
学校の廊下
あらすじ
生徒会長である少女は、一人廊下にポツンと佇んでいた男子生徒に声をかける。彼が自分のクラスの場所がわからないというので、案内してあげようとした。しかし、彼はなぜかついて来ず、元居た場所にまた佇んでいて…?
本編
君、こんなところで何をウロウロしてるの?クラスは?


あぁなるほど…要するに、迷子なのね。


まぁ、この学校かなり広いし、毎年迷子になる新入生が出てくるって話もよく聞くわ。


いいわ。案内してあげる。迷子の新入生を無事クラスに送り届けるのも、生徒会長の仕事だから。


えぇ。これでも一応、生徒会長よ。入学式の時に演説したんだけど、忘れた?


あぁ、寝てたのね。まったく、人の話は真面目に聞かなきゃ駄目よ?眠たい気持ちは分からなくもないけど…


まぁいいわ。それより君は何組?それがわからないと案内しようもないわ。


五組ね。わかった。ついてきて。教室まで案内するから。


(新入生を連れて、廊下を歩く)


ねぇ…そういえば君って、どうしてこの高校を受験したの?


……あれ?ちょっと、もう!ちゃんとついて来いって言ったそばから…!どこ行ったのかしら…!


(彼をあちこち探し回る)


まったく、どこ行ったのよ…!こんな一瞬で離れることってある…⁉


あ、いた…!ちょっと君!探したわよ!どこほっつき歩いてるの!


もぅ…!ちゃんとついて来いって言ったでしょ!ていうか、最初のところに戻ってるじゃない!いったい何考え、て…?


…まさか君、そこから動けないの…?てことは…


…そう。ごめんなさい。知らなかったとはいえ、きついこと言っちゃって…


そう…今まで誰にも気づかれずに、ね…じゃあ、わたしの演説は聞いてなくて当然ね。


別に霊感はないけど…どうしてかしらね。君のことはちゃんとはっきり見えるわ。きっと周りから見たら、空中に話しかけてる変な女でしょうね。


いいわよ、気にしなくて。今はどうせ周りに誰もいないし。


それで?君は何が心残りで、この場所にとどまってるの?


わからない?うーん…それは困ったわ。君が分からないんじゃあ、わたしには対処のしようが…


…は?何言ってるの?そんなこと、許すわけないでしょ。


当たり前よ。わたし以外、誰にも認知されていないとはいえ、君もこの学校の立派な生徒。生徒が一生卒業しなくていいわけないでしょ?


任せて。君が卒業…正確には成仏できるように手を貸してあげる。生徒会長の名に懸けてね。


もぅ…泣かないの。男の子でしょ?


(抱きしめる)


…なんだ、ちゃんと触れられるじゃない。空を切ったら、どうしようかと思った。


えぇ。君を見つけた以上、最後まで責任は持つわ。タイムリミットはわたしが卒業するまでね。


君も運が良かったわね。わたしみたいな見える人に巡り合えて。


え?そっちじゃないって、どういうこと?


バ、バカ…褒めても何も出ないわよ…わたしが優しいだなんて…


(彼の身体から離れる)


と、とにかく!今後のことは、放課後にでも話し合いましょ!わたしもこれから生徒会関連の用事があるし!


いいわよ、それくらい。寂しかったら、いつでも抱きしめてあげる。それで君の心の隙間が埋まるなら、安いものよ。


えぇ、いくらでも頼りにして。必ず君の力になってみせるから。これからよろしくね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
優しくて正義感の強い生徒会長との邂逅
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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