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【和風ファンタジー】鬼封じの巫女は悪しき鬼には屈しない
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 罵倒
  • 巫女
  • 敬語
  • 冷徹
  • サディスト
  • 和風
公開日2024年02月29日 08:24 更新日2024年02月29日 08:24
文字数
1166文字(約 3分54秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
巫女
視聴者役柄
場所
某所
あらすじ
これまで数々の鬼を封印してきた手練れの巫女は、かつて己の手で封印した鬼童丸という名の鬼の様子を見に行く。ヘラヘラした態度を崩さない彼を黙らせようと、清めの札をその口に貼り付けるが、これが彼に逆転の一手を与えることになってしまい…?
本編
様子を見にきてあげましたよ…『鬼童丸』。また良からぬことは企んでいませんね?


もう悪さをしないって…どの口が言うんですか。貴方のこれまでの悪行は決して許されるものではありませんよ。


村には飢饉を起こし、各地で戦乱の引き金を引いた貴方は紛れもなく、極悪非道の鬼です。ゆめゆめ、お忘れなきよう。


ふん…それはどうぞご自由に。泣くなら、勝手に泣けばよろしいかと。慰めてはあげませんが。


(ため息)


貴方のような鬼ばかり相手をすると疲れます…どの鬼も、口を開けばくだらないことばかり言って…やはり鬼など、その口を開かせる前にさっさと封印するに限ります。


……本当に口の減らない鬼ですね。いい加減、黙っててもらいましょうか…!


(口に無理やりお札を貼り付けるが、自力で剥がされる)


……思った通り、面倒な鬼ですね、貴方は。清めの札を自力で剥がすなんて…


…うるさいですよ。騒がしい鬼に対しては、当然の処置です。そのまま浄化してしまいなさい。


(舌打ち)


穢らわしい男…もはや、封印など生ぬるい。完全に滅却してしまった方が世のため、人のためかもしれません。


……は?わたしが優しい?バカも休み休み言いなさい。わたしは貴方が悪さをしないか見張っているだけです。


…いい加減にしないと、本気で滅却しますよ。わたしが、貴方のような軽薄な男を好きになるはずないでしょう。


(クソデカため息)


本当に救いようのない男ですね…封印されてる状況がご褒美などと、全く理解が及びません。今すぐ滅却の術式を組んで…


…今度は何ですか?貴方の戯れにこれ以上付き合う気は……ッ⁉︎


(男が自身にかけられた封印を打ち破る)


なっ…⁉︎ どうして封印を…⁉︎


…ッ、さっきの清めの札を利用して…!悪知恵も回るなんて面倒な奴…!


…いいでしょう。封印を破られたなら、もう一度封印の術式を施すだけ。覚悟はよろしいですか?


…?何を言って……ッ⁉︎


(首を絞められる)


かっ、はっ…!こ、の…!放せっ…!


(腹パンされて、咳き込む)


かはっ!ゴホッ、ゴホッ!うぅ…!


この、鬼め…!よくも…!


穢す、だと…?わたしを…?なんで…?


…ッ!よせ、やめろ…!わたしは貴方の仲間になどならない…!


くっ…!なぜ、貴方の血を舐めなきゃ…んっ…!


(口の中に指を突っ込まれる)


ハァッ、フゥッ…!あ、アァ…!アアア…!


(鬼へと変化)


あ、あぁ…わたしが、鬼に…貴方と、同じ鬼に…でも、負けない…!


(妖術で男をぶっ飛ばす)


ハァ…屈辱です。貴方ごとき木っ端の鬼に、こんな醜い姿に変化させられるなんて…心まで鬼になってしまったではないですか…


ですが…仲間になったからといって、貴方の下につく気はありませんよ?貴方が、わたしの下につくんです。


えぇ。貴方のことは、存分に尻に敷かせてもらいます。嫁になることも特別に了承してあげますので、感謝なさい?


(名乗りを上げた男に冷たく一言)


鬼童丸…わたしを鬼にした責任は取っていただきます。そして、そのつまらない矜持は、わたしが完膚なきまでにへし折ってあげますので…どうかお覚悟を。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【和風ファンタジー】鬼封じの巫女は悪しき鬼には屈しない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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