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公開日2024年02月29日 20:59
更新日2024年02月29日 21:06
文字数
1414文字(約 4分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
鬼姫
視聴者役柄
退治屋の男
場所
山奥の茶屋
あらすじ
妖怪の退治屋を生業としている男は、霧がよく出る山に鬼が住んでいるという噂を聞きつけ、その山を登ることにした。道中、茶屋の女主人に声をかけられ、お茶を飲んで休憩することにした。しかし、それが鬼の仕業であることは、男からすれば一目瞭然であって…?
本編
もし…そこの旅人はん。よろしかったら、うちでお茶でも飲んでいかしまへんか?
はい、かしこまりました。お団子と一緒に、すぐお持ちするなぁ。
(お茶と団子を持ってくる)
お待たせした~。どうぞこちら、当店自慢の緑茶とみたらし団子にございます。
はい。どうぞ、ごゆっくり。
……え?はい、いかがされた?
あぁ…この近辺どすなぁ。たしかによう霧が発生するんどすえ。ホンマにもう、困ったもんどす…
…えぇ。営業にも支障出とりまして…霧出ると、自然と客足も遠のくし…そうなると、商売あがったりで…
…あの?お客はん?どうかされた……ッ⁉
(刃を突き付けられる)
あ、あの…そないな物騒なモノを突き付けるのんはやめとぉくれやす…!危険どすさかい…!
あ……あ、ははっ…!ふふふ…♪
はぁ…まさか見破られてまうとは…ただの旅人やなかったちゅうわけどすなぁ。何者か、お聞きしてもよろしおして?
へぇ…そらそら。退治屋とは、これまた因果な商売をなされてるものどすなぁっ…!
(斬りかかる)
ふふ…相当な手練れとお見受けしんす。こら久方ぶりに楽しめそうどすなぁっ…!
(そのまま斬り合いに突入、少し押され気味になる)
…ッ!人間にしてはやるねぇ…どしたら、こらどないどすか…⁉
(自身の身体を霧状に変化させる)
さぁ、問題どす…うちはどこにおるでっしゃろか?正解はっ…!
(後ろから斬る)
…背後どした♪ うちの霧隠れの術は流石に初見では見破れしまへんどしたか…残念♪
さぁて…乙女の命を狙うてくれた落とし前はどないつけてくれまひょ?うちはただ、ここで平和に茶屋を営んでいただけやのに…
…あら、バレた?そうどす、ここに来た人間のお茶に一服盛って眠らして、あとはそのままパクっと…な?
しゃあないじゃあらしまへんか…人を喰らうんは、鬼として当然のこと。あんたたち人間が家畜を喰らうのと何ら変わりあらしまへん。それを一方的に罰するんは不公平やなしに?
ふふふ…そうどすなぁ、こんなんを話しとっても仕方あらしまへん。うちらは、各々生きるために最善の方法を尽くしとるだけどすさかい…そこに善悪なんて存在しまへんよね。えぇ、そやさかい、こらしゃあないことなんどす…
…うちも人間やった頃なら、きっとあんたの主張に賛成しとったやろ。鬼にさえならな、あの女がうちを鬼にせな…!
失礼、取り乱した。とにかく、うちは今からあんたのこと喰ろうて…喰ろう、て…
……なぁ。あんたもうちとおんなじ鬼にならしまへん?うちの血ぃ飲んだら、すぐにでも鬼になれますえ?
そう…どしたら、無理やりにでも飲んでいただきまひょか。顔、上げて?ンッ…
(口移しで血を飲ませる)
ふぅ…自らの舌を噛み切っても、鬼は死なしまへんさかい…まったく便利で嫌な身体になってもうたもんどす…
しんどいどすか?いける…あんたならきっと、うちの血に適合できる…ほんで立派な鬼になれる。うちとともにおんなじ生を歩みまひょ?
だって…一人は寂しおすさかい。いきなり異形の存在に変わり果て、こないな人里離れたところで孤独な暮らしを強制されて…そんなん理不尽じゃあらしまへんか。なんでうちだけ、こないな目に…!
ただ人を喰らうだけの生活は飽いたさかい…これからは、うちの正体を真っ先に見破ったあんたと、楽しゅうお話しながら暮らしていきとおす♪
ふざけてまへんよ?これでも至極、真面目なつもりなんどすけど。お身体、失礼するなぁ…
(抱きしめる)
あったかいなあ…これが男の人の温もりどすか。悪ないなぁ。
そうや…自己紹介が遅れた。うち、この山で茶屋を営んどる『霧姫』て申します。以後、うちのことはそないに呼んどくれやっしゃ…旦那様♡ うふふっ♪
はい、かしこまりました。お団子と一緒に、すぐお持ちするなぁ。
(お茶と団子を持ってくる)
お待たせした~。どうぞこちら、当店自慢の緑茶とみたらし団子にございます。
はい。どうぞ、ごゆっくり。
……え?はい、いかがされた?
あぁ…この近辺どすなぁ。たしかによう霧が発生するんどすえ。ホンマにもう、困ったもんどす…
…えぇ。営業にも支障出とりまして…霧出ると、自然と客足も遠のくし…そうなると、商売あがったりで…
…あの?お客はん?どうかされた……ッ⁉
(刃を突き付けられる)
あ、あの…そないな物騒なモノを突き付けるのんはやめとぉくれやす…!危険どすさかい…!
あ……あ、ははっ…!ふふふ…♪
はぁ…まさか見破られてまうとは…ただの旅人やなかったちゅうわけどすなぁ。何者か、お聞きしてもよろしおして?
へぇ…そらそら。退治屋とは、これまた因果な商売をなされてるものどすなぁっ…!
(斬りかかる)
ふふ…相当な手練れとお見受けしんす。こら久方ぶりに楽しめそうどすなぁっ…!
(そのまま斬り合いに突入、少し押され気味になる)
…ッ!人間にしてはやるねぇ…どしたら、こらどないどすか…⁉
(自身の身体を霧状に変化させる)
さぁ、問題どす…うちはどこにおるでっしゃろか?正解はっ…!
(後ろから斬る)
…背後どした♪ うちの霧隠れの術は流石に初見では見破れしまへんどしたか…残念♪
さぁて…乙女の命を狙うてくれた落とし前はどないつけてくれまひょ?うちはただ、ここで平和に茶屋を営んでいただけやのに…
…あら、バレた?そうどす、ここに来た人間のお茶に一服盛って眠らして、あとはそのままパクっと…な?
しゃあないじゃあらしまへんか…人を喰らうんは、鬼として当然のこと。あんたたち人間が家畜を喰らうのと何ら変わりあらしまへん。それを一方的に罰するんは不公平やなしに?
ふふふ…そうどすなぁ、こんなんを話しとっても仕方あらしまへん。うちらは、各々生きるために最善の方法を尽くしとるだけどすさかい…そこに善悪なんて存在しまへんよね。えぇ、そやさかい、こらしゃあないことなんどす…
…うちも人間やった頃なら、きっとあんたの主張に賛成しとったやろ。鬼にさえならな、あの女がうちを鬼にせな…!
失礼、取り乱した。とにかく、うちは今からあんたのこと喰ろうて…喰ろう、て…
……なぁ。あんたもうちとおんなじ鬼にならしまへん?うちの血ぃ飲んだら、すぐにでも鬼になれますえ?
そう…どしたら、無理やりにでも飲んでいただきまひょか。顔、上げて?ンッ…
(口移しで血を飲ませる)
ふぅ…自らの舌を噛み切っても、鬼は死なしまへんさかい…まったく便利で嫌な身体になってもうたもんどす…
しんどいどすか?いける…あんたならきっと、うちの血に適合できる…ほんで立派な鬼になれる。うちとともにおんなじ生を歩みまひょ?
だって…一人は寂しおすさかい。いきなり異形の存在に変わり果て、こないな人里離れたところで孤独な暮らしを強制されて…そんなん理不尽じゃあらしまへんか。なんでうちだけ、こないな目に…!
ただ人を喰らうだけの生活は飽いたさかい…これからは、うちの正体を真っ先に見破ったあんたと、楽しゅうお話しながら暮らしていきとおす♪
ふざけてまへんよ?これでも至極、真面目なつもりなんどすけど。お身体、失礼するなぁ…
(抱きしめる)
あったかいなあ…これが男の人の温もりどすか。悪ないなぁ。
そうや…自己紹介が遅れた。うち、この山で茶屋を営んどる『霧姫』て申します。以後、うちのことはそないに呼んどくれやっしゃ…旦那様♡ うふふっ♪
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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