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お嬢様は今日も、あなたを手放さない。
written by ねむりはり
  • 告白
  • 職場/オフィス
  • お嬢様
公開日2026年07月13日 01:23 更新日2026年07月13日 01:23
文字数
3384文字(約 11分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お嬢様
視聴者役柄
会社員
場所
会社
あらすじ
仕事に追われ、心も体もすり減らしながら働き続けるあなた。

ある日、突然会社を訪ねてきたのは、幼い頃からの付き合いである財閥令嬢の幼馴染だった。

彼女が切り出した願いは、たったひとつ。

「あなたに、仕事を辞めてほしいの」

資産も将来もすべて支えると理路整然と説得しながらも、その言葉の裏には、誰よりもあなたを想い続けてきた一人の女性の切実な願いが隠されていた。

過去の思い出、働きすぎるあなたへの心配、そして二十年以上胸に秘めてきた恋心。

冷静な交渉は、いつしか涙交じりの愛の告白へと変わっていく──。

「守りたい」という一途な想いがあふれる、包容力たっぷりのお嬢様幼馴染との、甘く切ないシチュエーションボイス。
本編
■ 導入(目安:2分)

【SE】静かな室内、遠くに時計の秒針の音

(落ち着いた、少し得意げな声で)

ふふ

そんなに驚いた顔をしないで、あなた

(柔らかく、品よく)

ちゃんとアポを取ったじゃない

あなたの会社の受付に電話して……

「財閥の令嬢より」と伝えたら、すぐ通してもらえたわ。

(くすっと笑って)

便利でしょう、この立場

……ずっと好きじゃなかったのよ、この立場

重たくて

でも今日はちょっと、役に立ったわね

(少し真剣な声に変わって)

ねえ、あなた

座って

わたし、今日は真剣なの

【SE】椅子を引く音

(ゆっくり、一語一語確かめるように)

あなたに……仕事を、辞めてほしいの

(静かに)

……驚いた?

当然よね

でも聞いて


ちゃんと、最後まで聞いてくれる?

(少し微笑んで)

ありがとう

あなた、昔から……わたしの話だけは、ちゃんと聞いてくれるもの

---

■ パート① 理論武装編(目安:5分)

(落ち着いた声で、まるで交渉するように)

まず、お給料の話をしましょうか

あなたが今もらっているお給料……月手取りで、いくらだったかしら

答えなくていいわ

私、調べてあるから

(少し意地悪そうに、でも優しく)

ふふ。怒らないで

あなたのことが心配で、つい

……ねえ

その金額で、ひとりで生きていくのって……大変でしょう

家賃、食費、光熱費

残業代、ちゃんと出てる?

(少し間)

……

(静かに、でも確信を持って)

出てないじゃない

私、知ってるの

あなたが先週も終電で帰ったこと

先々週は終電すら逃して、会社に泊まったこと


(少し声が揺れて)

……あなたが、そんな生活をしているのに

わたしはあのお屋敷で、ぬくぬくとして……

(気持ちを落ち着けるように、小さく息を吐いて)

(感情を抑えて、理論に戻る)

……ごめんなさい

今は感情的になる話じゃないわね

(仕切り直すように)

数字の話をしましょう

私の個人資産は、あなたが一生働いても追いつかない額よ

これは自慢じゃなくて……事実の話

(少し近づいて、囁くように)

ねえ

あなたが働かなくても、わたしが全部出すわ

家賃も、食費も、医療費も……老後の蓄えだって

全部、全部、わたしが持つ。

(少しだけ甘えた声で)

そんなに嫌な話、かしら

(少し笑って離れ、正面に戻る)

あなたの「自分で稼ぎたい」って気持ち、わかるのよ
わかってる

でもね

(真剣に)

あなたが倒れた去年の冬のこと……わたし、まだ忘れてないわ

過労で病院に運ばれて

でも誰にも連絡しないで、次の日にはまた出社して

……わたしに連絡、くれなかったじゃない。

(少し声が低くなって)

幼馴染でしょう

昔から、何かあったらわたしに言ってって……

あなたが言ったんじゃない

(ぐっとこらえるように)

……ごめんなさい

また感情的になってしまったわ

(咳払いをして、気持ちを整えて)

えっとね

メリットをまとめると——

時間が生まれる

体を壊さなくて済む

お金の心配がなくなる

そして……

(少し間)

……

(小さく、でもはっきりと)

わたしと、もっと会える

---

■ パート② 本音と溺愛編(目安:6分)

【SE】静寂。遠くの時計が鳴る

(少し恥ずかしそうに)

……あなた、笑わないで

わたしね、ちゃんと考えてきたの

この話をするまでに、三ヶ月かかったわ

(少し早口になって)

(照れると少し早口になる癖)

どうせあなたは断るだろうって思ってたから、反論も全部シミュレーションしてきたの

「自分で稼ぎたい」——わかった、じゃあわたしの会社で働けばいい。お給料は今の三倍出す

「プライドが傷つく」——プライドより体の方が大事でしょう

「迷惑をかけたくない」——迷惑? 迷惑って……

(少し声が詰まって)

( 感情があふれそうになって、一旦止まる)

……ねえ

(ゆっくり、静かに)

迷惑なんて、かかってない

全然

一ミリも

わたし(私)がしたいから、するの

あなたのためじゃなくて……わたしのため

(少し笑って、でも声は潤んでいて)

エゴよ、これは

ちゃんとわかってる

(静かに)

ねえ……聞いてもいい?

あなた、今……幸せ?

(少し間)

……

答えなくていい

顔を見れば、わかるから

(少し声が震えて)

( 泣かないように必死に声を抑えている)

あなたの顔ね、昔と全然違うの

高校生の頃のあなたは……笑うと、目が細くなって

よく笑ってた

今のあなたは……笑っても目が笑ってない

(震える声で)

……それが、つらくて

毎日つらくて

わたしが何もできないのが……もどかしくて

(深呼吸して、気持ちを落ち着けて)

……ごめんなさい

泣くつもりじゃなかったのよ

ちゃんと、クールに交渉するつもりだったの

(苦笑いしながら)

( 照れと悲しさが混ざった声で)

三ヶ月、準備してきたのに

あなたの前に座った瞬間、もう全部崩れちゃった

(少し間)

……

(静かに、真剣に)

わたし……ずっと言えなかったことがあるの

(ゆっくり)

あなたのことが、好きなの

幼馴染として、じゃなくて

(少し声が上ずって)

ずっと、ずっと……ずっと好きで

だから——

あなたが苦しんでいるのが、しんどいの

あなたが消耗していくのを、見ていられないの

(近づいて、甘く、でも切なく)

ねえ

わたしのそばにいてくれたら、全部守るわ

お金も、時間も、体も

……わたしじゃ、だめ?

(少し沈黙)

…………

(小さく笑って)

あなたの顔、赤いわ

かわいい

(少しだけ意地悪く)

ふふ。今すぐ答えなくていいわよ

わたし、待つのは得意だから

でも……

(真剣な声に戻って)

仕事のことは、ちゃんと考えてほしい

これは本気のお願い

---

■ パート③ 揺さぶりと計画発表編(目安:4分)

(少し落ち着いて、また理路整然と)

ねえ、聞いてくれる?

わたし、ただ「辞めて」って言いたいわけじゃないの

ちゃんと、プランがあるの

(少し誇らしげに)

まず——

あなたが会社を辞めたとして

すぐにわたしに頼るの、嫌でしょう

わかってる

だから最初の一年は、あなたが「やってみたかったこと」に使いなさい

費用はわたしが出す

資格の勉強でも、旅行でも、ゆっくり寝ることでも……

(少し笑って)

ゆっくり寝るって、大事よ

あなた、最後にゆっくり眠れたのいつ?

(静かに)

……

覚えてないでしょう。

(静かに、真剣に)

一年後に……もし、わたしのそばにいてもいいと思えたら

一緒に暮らしましょう

(少し恥ずかしそうに早口で)

いや、別に変な意味じゃなくて……えっとその、わたしの屋敷は広いから、あなたの部屋くらいいくらでもあるし、同居したからって何か強制するわけでもないし、ただそばにいてもらえたら——

(自分でつっこんで)

……嘘ね

少しだけ、強制したいわ

(小さく笑って)

毎朝、顔を見たい

ご飯を一緒に食べたい

あなたが眠れない夜に、そばにいてあげたい

それだけ

(ゆっくりと、柔らかく)

ねえ……あなたが「疲れた」って言える場所、ある?

(少し間)

……

誰かに、弱いところを見せられる相手、いる?

(静かに、でも確かに)

わたしに、見せていいのよ

わたしは逃げないから

あなたがどんな顔をしていても、どんな弱さを持っていても……

わたしは側にいるわ。

(少し声が強くなって)

それがわたしの……お願い

いいえ……

(少し笑って)

宣言、かしら

---

■ クロージング(目安:2〜3分)

【SE】遠くの時計の音、静かな室内

(少しだけ照れくさそうに、柔らかく)

……また、難しい顔してる

あなた、考えすぎなのよ

昔からそう

何でも一人で抱えて、一人で解決しようとして

(ふっと微笑んで)

でもね

(ゆっくりと、噛み締めるように)

わたしと付き合って二十年以上でしょう

幼稚園の頃からよ

あなたが転んで泣いてた時、わたしが絆創膏を貼ってあげたこと……覚えてる?

(少し間)

……

(くすりと笑って)

覚えてないわね、きっと

わたしは覚えてるわ

全部

あなたが笑った日も

泣いた日も

ぼーっとしてた日も

(静かに)

全部、全部、見てきた

だから……

(少し声が潤んで)

(涙を堪えながら、でも笑顔で)

ちゃんと、わたしを頼ってほしい

これは——

お嬢様からのお願いじゃなくて

あなたの、幼馴染からのお願い

あなたが……大好きな、女の子からのお願い

(柔らかく囁くように)

今日はもう、答えなくていい

帰り道……少しだけ、考えてみて

(ゆっくり)

「誰かに頼っても、いいのかもしれない」って

わたし、待ってるから

(少し笑って)

……ずっとね

【SE】静かに椅子を引く音

(少し明るく、でも心はふわっと温かく)

ああ、そうそう

(少し意地悪そうに、でも愛情たっぷりに)

今日の夕飯、一緒に食べていくでしょう?

もう予約してあるから

断れないわよ

(ふふっと笑って)

……ふふ。そんな顔しないで

嫌いじゃないでしょう、わたしと一緒にいるの

(少し間)

……

(静かに、柔らかく、最後に)

ありがとう

……今日、会いに来てくれて

あなたの顔が見られて……わたし、よかった

(ゆっくりと、愛しそうに)

また、ね

(長い沈黙)

…………

【SE】静かな室内音、フェードアウト

---
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
お嬢様は今日も、あなたを手放さない。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
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使用報告いただけると聴きに行きます。
よろしくお願いいたします。
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