- ヤンデレ
- 元カノ
公開日2021年07月10日 09:35
更新日2021年07月14日 14:56
文字数
2041文字(約 6分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
まだあなたが好きな元カノ
視聴者役柄
彼女のことは嫌ってはいない元カレ
場所
指定なし
あらすじ
まだあなたのことが諦められない元カノはどうにか復縁したがっている。
本編
「久しぶり。
私たち、別れてから一度も会ってなかったもんね。
私のこと、ちゃんと覚えてる……?
よかった。君は振った元カノのこと忘れちゃうのかなって不安だった。
冗談だよ。別れてまだ経ってないもんね。
うん。私だって君に別れ話を切り出された時の顔、まだずっと頭の中で繰り返されてるもの。
あの時は、泣いて君に縋って、見苦しかったかな。
……そう、だよね。ごめん。振る方だってあんな必死に迫られたら、きっぱりと別れられないよね。
ううん、薄情だなんて言わないよ。君には君の人生があるんだもん。
誰だって自分の幸せを願う中で、私は君の未来の中にいなかった。それだけだもんね。
私としては、結婚して、家庭を築いていくのかな、とか思ってたんだけどね。
私、どこで間違えちゃったんだろ……
君、別れたい理由は教えてくれたけど、具体的にどういうところが嫌って言ってくれなかったでしょ?
小さなことの積み重ね、ね……
じゃあ君は、別れるずっと前から悩んでたの?
だったら、早いうちに話してくれればよかったのに。
え? 私が君にべったり過ぎて、言い出しづらかった?
それって、私が君のことを好き過ぎたせいってこと?
そっか、恋人っていうのも難しいものだね。でも、何か悔しいかな。
君が大好きだったから、というか今も大好きだけど、それが別れた原因だったなんて、私たちにはハッピーエンドが用意されてなかったみたいで……
でも、唯一の救いは別れてもこうして会ってくれることかな。
こんな未練がましい女でも、会いたくないくらい嫌ってるわけじゃないんだもん。
恋人のその先を歩む相手じゃないっていうだけなんだもんね。
だからこそ、私は君との日々を忘れられないんだけど……
もう一度だけ聞いていいかな。君は、縒りを戻してくれるつもりは、ないんだよね?
……そっか、簡単に返事は変わらないよね。
私には、諦めることしか許されてないんだね……
ごめん。別れた彼女に会ってくれてるのに、君まで重くさせちゃったよね。
でも、諦めるから。
会うのも、君が嫌なら今日で最後にする。一切連絡もしない。
どうせ別れるんなら、最初からその方がよかったんだよ。
君の、優しい優しくなさに胸をずっと締め付けられたまま。
君だって、いつかは他の相手を見つけて結婚もするんでしょ?
それなのに、恋心の捨てられない女がいつまでも纏わりついてるのはよくないよ。
ね? お互いのために、こんな中途半端なままでいるのはやめようよ。
え、無理してる? 私が? そうだね。私、君のこと大好きだもん。無理しないでいいなら、君から離れたりしないよ?
でも、それだと君が無理することになっちゃう。それなら私が、いなくなった方が、いいんだよ……
うん。これ以上、君に優しくされたら、私、限界だよ……
……ううん、もう、限界みたい。
ごめん、私、やっぱり君から離れられないよ。
何一つ変わってない日々なのに、君がいないって思うだけで何もかもがどうしようもなく絶望的で、明日に希望を見いだせないんだ。
どうやら、私の希望は君そのものになってしまってたんだよ。
君がいる日々を歩むことでしか幸せを感じられなくなってしまったんだと思う。
責任……取ってくれる?
ううん、嫌なんて言われても私はやめない。もう、後には引けないもん。
ねえ、好きだよ。
君に幸せな将来を一緒に迎えられる自信がないって振られても、こうやって会っておきながら縒りを戻す気はないって言われても、君が好きだってことに変わりはないの。
君に片思いしてた時からずっと、何年も気持ちは変わらないよ?
ダメ?
ははっ、そんなわけないよね? 君だって、私を振る時、あんなに必死に君にお願いだから私を捨てないでって、私には君が必要だって言って、離れ行く君をどうにか繋ぎ止めようとしていたこと、覚えてるでしょ?
それなら、別れても私が君のことを想ってるままだってこと、わかるはずだよね。
それなのに、君は私と会ってくれるんだもん。君は私の気持ちを知ってなお私に会ってくれてるんでしょ?
だから、君は私の気持ち、受け入れてくれるんだよね?
仮にそのつもりじゃないとしても、気持ちは受け入れてもらうけど。
行き場をなくして溢れはち切れんばかりの愛を、行くべき君の元へ届けたい。
一度離れたその手をもう一度掴んで離したくない。
わがままだなんて言わせないよ? さっきから言ってるでしょ?
こうして君にまた会えてしまったからだって。
拒まなかった君はその時点で答えてるんだよ、また私と恋人になろうって。
どうしたの? 呆然としちゃって。今日、あんまり体調良くないのかな?
じゃあ、仕方ないから帰ろっか。
うん。無理しない方がいいよ。
あ、待って、私も行くよ!
君が心配だから、ちゃんとついて行かないと。
それに、私、君のこと離すつもりないから。
家に帰っても、お風呂も寝るときも。
君といられない時間が一秒でもあったら嫌だもの。
いいよね?
もしダメって言われたら、悲しくて私……目の前の赤信号の横断歩道に飛び出すから。
ふう、よかった。手、繋いで帰ろ?
それじゃあ彼氏さん、もう一度、よろしくお願いします」
私たち、別れてから一度も会ってなかったもんね。
私のこと、ちゃんと覚えてる……?
よかった。君は振った元カノのこと忘れちゃうのかなって不安だった。
冗談だよ。別れてまだ経ってないもんね。
うん。私だって君に別れ話を切り出された時の顔、まだずっと頭の中で繰り返されてるもの。
あの時は、泣いて君に縋って、見苦しかったかな。
……そう、だよね。ごめん。振る方だってあんな必死に迫られたら、きっぱりと別れられないよね。
ううん、薄情だなんて言わないよ。君には君の人生があるんだもん。
誰だって自分の幸せを願う中で、私は君の未来の中にいなかった。それだけだもんね。
私としては、結婚して、家庭を築いていくのかな、とか思ってたんだけどね。
私、どこで間違えちゃったんだろ……
君、別れたい理由は教えてくれたけど、具体的にどういうところが嫌って言ってくれなかったでしょ?
小さなことの積み重ね、ね……
じゃあ君は、別れるずっと前から悩んでたの?
だったら、早いうちに話してくれればよかったのに。
え? 私が君にべったり過ぎて、言い出しづらかった?
それって、私が君のことを好き過ぎたせいってこと?
そっか、恋人っていうのも難しいものだね。でも、何か悔しいかな。
君が大好きだったから、というか今も大好きだけど、それが別れた原因だったなんて、私たちにはハッピーエンドが用意されてなかったみたいで……
でも、唯一の救いは別れてもこうして会ってくれることかな。
こんな未練がましい女でも、会いたくないくらい嫌ってるわけじゃないんだもん。
恋人のその先を歩む相手じゃないっていうだけなんだもんね。
だからこそ、私は君との日々を忘れられないんだけど……
もう一度だけ聞いていいかな。君は、縒りを戻してくれるつもりは、ないんだよね?
……そっか、簡単に返事は変わらないよね。
私には、諦めることしか許されてないんだね……
ごめん。別れた彼女に会ってくれてるのに、君まで重くさせちゃったよね。
でも、諦めるから。
会うのも、君が嫌なら今日で最後にする。一切連絡もしない。
どうせ別れるんなら、最初からその方がよかったんだよ。
君の、優しい優しくなさに胸をずっと締め付けられたまま。
君だって、いつかは他の相手を見つけて結婚もするんでしょ?
それなのに、恋心の捨てられない女がいつまでも纏わりついてるのはよくないよ。
ね? お互いのために、こんな中途半端なままでいるのはやめようよ。
え、無理してる? 私が? そうだね。私、君のこと大好きだもん。無理しないでいいなら、君から離れたりしないよ?
でも、それだと君が無理することになっちゃう。それなら私が、いなくなった方が、いいんだよ……
うん。これ以上、君に優しくされたら、私、限界だよ……
……ううん、もう、限界みたい。
ごめん、私、やっぱり君から離れられないよ。
何一つ変わってない日々なのに、君がいないって思うだけで何もかもがどうしようもなく絶望的で、明日に希望を見いだせないんだ。
どうやら、私の希望は君そのものになってしまってたんだよ。
君がいる日々を歩むことでしか幸せを感じられなくなってしまったんだと思う。
責任……取ってくれる?
ううん、嫌なんて言われても私はやめない。もう、後には引けないもん。
ねえ、好きだよ。
君に幸せな将来を一緒に迎えられる自信がないって振られても、こうやって会っておきながら縒りを戻す気はないって言われても、君が好きだってことに変わりはないの。
君に片思いしてた時からずっと、何年も気持ちは変わらないよ?
ダメ?
ははっ、そんなわけないよね? 君だって、私を振る時、あんなに必死に君にお願いだから私を捨てないでって、私には君が必要だって言って、離れ行く君をどうにか繋ぎ止めようとしていたこと、覚えてるでしょ?
それなら、別れても私が君のことを想ってるままだってこと、わかるはずだよね。
それなのに、君は私と会ってくれるんだもん。君は私の気持ちを知ってなお私に会ってくれてるんでしょ?
だから、君は私の気持ち、受け入れてくれるんだよね?
仮にそのつもりじゃないとしても、気持ちは受け入れてもらうけど。
行き場をなくして溢れはち切れんばかりの愛を、行くべき君の元へ届けたい。
一度離れたその手をもう一度掴んで離したくない。
わがままだなんて言わせないよ? さっきから言ってるでしょ?
こうして君にまた会えてしまったからだって。
拒まなかった君はその時点で答えてるんだよ、また私と恋人になろうって。
どうしたの? 呆然としちゃって。今日、あんまり体調良くないのかな?
じゃあ、仕方ないから帰ろっか。
うん。無理しない方がいいよ。
あ、待って、私も行くよ!
君が心配だから、ちゃんとついて行かないと。
それに、私、君のこと離すつもりないから。
家に帰っても、お風呂も寝るときも。
君といられない時間が一秒でもあったら嫌だもの。
いいよね?
もしダメって言われたら、悲しくて私……目の前の赤信号の横断歩道に飛び出すから。
ふう、よかった。手、繋いで帰ろ?
それじゃあ彼氏さん、もう一度、よろしくお願いします」
クレジット
ライター情報
ヤンデレとか書きます。
Twitterアカウントは@yorugi_suu以外一切関与しておりませんのでご了承ください。
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