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私だって君のこと監禁したくなかった……!
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 幼なじみ
  • 監禁
公開日2023年12月30日 18:21 更新日2024年01月07日 19:12
文字数
2638文字(約 8分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたに告白するも振られた幼馴染は、あなたが他の女と結ばれるかもしれない恐怖心からかあなたを監禁してしまう。
その罪は、あなたとの関係を引き裂く行為であることを痛感した彼女は、激しい後悔に胸を締め付けられる。

続編「私だって君に監禁されてるのと同じなんだよ……!」
当台本の後の監禁生活を描いた台本ですが、使用方法は台本使用者に一任します。

():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更

[@帰り道]
本編
あ……あのさ!
聞いてほしいこと、あるの。

私ね……君のことが、好き……なんだ。

君がよければ、付き合って……くれませんか。

……っ。

そっか、そう、だよね。

ごめんとかやめてよ。
私のせいなんだから。
告白した私の。

そっか。
そっか……

それってさ、他に、好きな人がいるとか、そういうこと?
ほら、君とか、いろんな人と話してるもんね。

ってか、君がそうじゃなくても、君のこと好きな人、きっといるもんね。

嫌だなぁ。

君がさ、私じゃない女の人とデートなんかして、楽しく話してて、手も繋いでさ、同じ時間を過ごすんだ……

私じゃない人と……
嫌だ……嫌だ……

ダメっ!
行かないで。

嫌だ。
いなくなってほしくない!

私、君がいないと生きていけない!

見捨てないでよ。
ずっと、仲良くしてきたでしょ!?

嫌だ、離れないで。
嫌だ。嫌だ。

この手は、絶対、離さないからッ!

 (男、振りほどく)

嫌っ!

絶対……
絶対、離さない……!

 (SE:殴打)

はぁっ……はぁっ……
や、やっちゃった。

 [@女宅寝室]

よかった!
目、覚ましてくれた。

 (女、抱き締める)

心配したんだよ!

ごめんね、ごめんね!
私、抑えられなかった。

痛くない?
いや、痛いよね。
倒れるくらい殴っちゃった。

でも、怖かった。
もしかして、死んじゃったんじゃないかって、さっきまで、何度も思った。
私のせいで、君の大切な命がなくなっちゃうなんて、怖くて、怖くて。

ありがとう。

私のためなんかじゃないことぐらいわかってる。
けど、無事に目を覚ましてくれて、嬉しいの。

目が、怖いな……。

そ、そうだよね、君は嫌だよね。
自分のこと殴って気絶させた女に目覚めてくれてありがとうとか言われたって。

それでも、離さないから。

ほら、ここ、わかる?
私の部屋だよ。

外で倒れたまま放っておくわけにもいかなかったから、重かったけど運んできたんだ。

私の部屋で二人きり。
なんだか、懐かしいね。

あ。
もう一つだけ、言わないといけないことがあった。

今だけは、ベッドから離れられないように縛ってるから。

どうしても、君のこと、離したくないんだ。

ひどいよね。
こんなの、わがままでさ。

私だってね、こんなのやめたいんだよ?
いけない事だってのもわかってる。

君がもっと私のこと嫌いになってるのも、もう後戻りできなくなってるのもわかってる。
本当は縛らなきゃよかったってちょっと思ってるんだ。

でもね、でもね、これが一番、安心なの。

だって、この方が私以外の人と君が一緒になる心配なんてないから。
ずっと、私と一緒にいてくれるから。

私の気持ちは、これくらいなんだよ?

君は、いつだって気付いてくれなかったよね。
私の気持ち、こんなに大きくなってたのに。

告白したとき、初めて聞いたみたいに驚いた顔してた。
ずっと一緒にいたのに、隣の女の表情一つわからないんだなって悲しくなった。

ただの仲の良い幼馴染って思ってただけなんだよね。
最初から、私のこと、女として興味を持ってくれてないんだって、そんな気はしてた。

告白したって、私のこと、そんな目で見れないって感じでさ。

こんなに近くにいるのに、どうして、気付いてくれないの?
他の子とだってよく話してて、女に興味ないってわけじゃないんでしょ?

君は、他の子のこと、平気で好きになれちゃうの?

私が、私じゃなくなるくらい狂って、自分の行動さえもよくわかんなくなるとしても?

ごめん。
迷惑、なんてレベルじゃないよね。
でも今、本当に私、そうなっちゃってるの、わかるよね。

もし他の子と付き合われたりなんかしたら、もっと、私、おかしくなっちゃうのかな。
私も嫌なんだ。

君の前では、君に好きになってもらえるような素敵な女でいたいの。
それに、君の辛そうな顔を見るのだって、私が苦しくなるの。

今、みたいに。

わかってるよ。
私のせいなんだって。
君を縛るその紐のせいなんだって。

でも、離したら、君はどこに行くかわからなくなっちゃう。
私がどうなるかわからなくなっちゃう。

このまま、こうするしかないの。
これは、君を守るためでもあるんだ。
君が欠けたらどうしようもなくなっちゃう私から。

もうダメ……。
君のこと、愛してないと壊れちゃう。

ううん、愛してるだけじゃ、やっぱり壊れちゃう気がする。
私だけ愛してるなんて、嫌だよ。

今、私が苦しいのってね、いつもみたいな、君の温かい気持ちが感じられないからだって思うの。

私、冷たい目の君と一緒じゃ、幸せになれないよ。
いつもの、優しくて温かい君と一緒だから、好きになれた。
依存、しちゃうくらいに。

私、夢見てたんだ。
これから恋人になれば、君とデートして、楽しく話して、手も繋いでさ、同じ時間をそれはそれはもう、幸せに、いっぱい過ごすんだって。
結婚して、明るい家庭を築いて、子供と一緒に、お互いを大切にしながら日常を過ごしていくって。
幼馴染よりもっと濃い、恋人として、夫婦としての愛情を、君がくれるの。

そうなりたかった。
そうなるつもりだった。
ずっと君と愛し合ってくつもりだったのに。

こんなことしちゃったら、もう、私たち、滅茶苦茶だよね。

二度と、君の気持ちが私に向かなくなったっておかしくない。
私のしたことは、そんなにもひどいこと、だから。

必死になりすぎちゃった。

振られて、君が行こうとしたとき、もう、全部おしまいになっちゃう気がして。
こうして、君が誰かのものになって、私の知らない幸せを過ごしていくんだって思った。

私を、置き去りにするんだって。

そんなの、絶対耐えられない。
というか、そう考えただけで、耐えられなかった。

だから、気付いたら君のこと縛ってて。

本当は私、出来ることなら、君のこと、自由にしたいんだ。

私のこと、愛してくれるなら。
こんな自分勝手な私だとしても、強引な私だとしても、不安定な私だとしても。

それとも、自由にしたら、好きになってくれる?

いいの。
私が縛っているうちは、好きになってくれないよね。

今は、まだ無理だよね。
急に私のこと、受け入れられないよね。

なんでだろ。
好きな人が目の前にいるのに、触れたって、触れられない気分。

ねえ、私の目、よく見て?
微笑んで。
好きって言って。
愛してるって言って。

きっと今までならさ、おふざけぐらいには言ってくれたよね。

私たちって、そんな関係だった。

だったのに、君はもう……

本当にこのまま、君は二度と私に気持ち、向いてくれなくなっちゃうの?
ずっとこのまま、そばにいるのに、片思いし続けるの?
私。

おかしいよ。

こんなの、君じゃない。

こんな君と、一緒にいたいわけじゃないの!

こんなことになるんなら……
こんなことになるんならぁっ!

私だって……私だって、君のこと、監禁したくなかった……!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
私だって君のこと監禁したくなかった……!
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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