- おねショタ
- 少年
- 海賊
公開日2022年02月19日 22:31
更新日2022年02月19日 22:31
文字数
2082文字(約 6分57秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女海賊
視聴者役柄
少年
場所
船
あらすじ
嵐に遭遇したのか、海原を漂泊する一隻の貨物船。海賊たち(女性)が乗り込んでみると、船のなかにはひとりの少年がいました。女海賊はなぜか少年をもてなして……
本編
(海賊たちが船に乗り込む)
野郎ども!待ちに待った略奪の時間だ。
奪え、盗め。この船のお宝は全部おれたちのもの。積み荷は塵ひとつ残すなよ!
(しばらく略奪タイム)
……ちっ、しけた船だ。金貨はおろか、銅貨すらありゃしねぇ。積み荷はかびたパンにラム酒だけ。
メインマストは真っ二つに折れていやがるし……。さては連中、嵐にあって、船を見捨てて、慌てて逃げやがったな。
金目のものだけ、忘れずに持っていきやがるとは太え野郎だ。
……そっちはなんか見つかったか?
貨物室に子供がひとり残ってた?待ってろ、今行く!
(貨物室に移動)
……おい。てめえら、手は出していないだろうな。どうしたどうした。ひとりに寄ってたかって。ほら、てめえら刀をおろさねぇか。
こんなに相手が怯えてたら、話もできやしねぇ。身動きのとれない子供相手に情けない。それが海に生きる人間のやることか?
……血の気の多い奴らですまないね。
いま、縄を切ってやる。じっとしてろ。
(縄を切る)
これでよし。立てるかい?この船はじき沈む。このまま海の藻屑になるのは嫌だろ?
おれたちの船にくるんだ。安心しろ、悪いようにはしないさ。
野郎ども、引き上げだ!
(場所移動)
……ほら、熱いスープだ。身体の芯から温まる。毒なんて入っちゃいない。そんな顔をするなよ。
おっと、慌てて飲むと舌を火傷するぞ。山ほどあるからゆっくり味わえ。
……さっきはすまないね。うちの若い連中が脅すような真似をして。気のいい奴らなんだがどうも荒っぽくてね。
ここはおれの部屋だから、よほどのことがない限り、だれも入ってこない。
船長の特権ってやつだ。
きみに聞きたいことがある。食べながらでいいから答えてくれ。
……どうしてあんな船の底で縄に縛られて取り残されていたんだ?しかも、ひとりっきりで。
盗みでもやったのか?
旅の途中で海賊につかまって、奴隷商に売り飛ばされた挙句、見捨てられた……?まったくそいつは災難だったな。
ああいう手合いときたら、人を人と扱いやしねぇ。
安心しろ。おれたちはそんな真似はしない。こんな稼業をやっているが、礼節ってやつは一応わきまえているつもりだ。
海に生きるものの掟。言うなれば不文律だ。
どうした豆鉄砲でもくらったような顔をして。
稼業ってどういう意味ですかって……
(高笑い)
笑いすぎて腹がよじれるところだったよ。まさか気がついていなかったとは。
商人だとでも思っていたのかい?
か、い、ぞ、く。海の狼さ。
……睨んでいるつもりかい、それで?可愛いなキミは。
(怖い声で)
だが、それは命の恩人に向けるような顔じゃないぞ。
……謝ることはない。ほら、腹がすいてるんだろ?好きなだけお食べ。
おれたちはキミをさらった連中とは違うからな。掟を重んじて、キミを大切にする。
キミが飢えないように食事を賄うし、キミのために替えの服だって、部屋だって用意する。キミが望めば、略奪品の一部だって分け与えるぞ。
……お宝はいらない?欲がないんだな。
不思議そうな顔をして。衣食住はだれにだって必要だろ?丘の上でも海の上でも同じことだ。
……どれ、お代わりをついでこよう。まだ腹にはいるだろ?
おれは後で食べるから。ほら、遠慮するな。
(スープのお代わりをついでくる)
それを食べ終わったら、おれの食事がてら船のなかを案内しよう。あいつらもキミの顔を拝みたがっているだろうし。
(小声)……スープを頬張る姿まで可愛いな
そうだ。掟のことを教えておいてやろう。気になっているみたいだし、ちょうどいい。
掟はたったひとつ。命よりも宝を惜しめ。簡単だろ?
キミは積み荷ではなく、人間だが、おれたちがあの船から奪い取った価値ある宝ということには変わりはない。だから、こうしてもてなしている。
海賊のことは好きになれないけれど、おれたちのことは好きになれそうだって……?
それは寂しいな。……キミはもうじきおれたちのことを嫌いになるだろうからね。
きょとんとした顔をして、今にわかるさ。
……喰い終わったか。しかし、よっぽどお腹が減っていたんだな。鍋が空になったぞ。
まぁ、どうでもいい。それじゃ、今度はおれが食べる番というわけだ。
場所を変えるつもりだったんだが、キミの愛らしい顔を近くで見ていたら考えが変わったよ。
……スープはもう残っていないって?そんなものいらないよ。
オレがほしいのはキミだ!
(押し倒す)
怯えた顔も可愛いな、キミは。暴れるな。逃げようとしても無駄だ。キミの細い腕じゃ、オレの身体を押しのけられない。
それに万が一抜け出すことができても、部屋の外にはオレの仲間たちがいる。あいつらに脅されたのを覚えているだろ?
荒っぽい奴らだ。オレひとりにやられるよりももっとひどい目にあう。
お宝の分配の仕方は、船長に一任されている。キミが従順にさえしていれば、悪いようにはしない。
あぁ、顔をそんなくしゃしゃにして。
世のなかには、哀れみを乞いて泣く男の姿に興奮する輩もいるんだ。ぎゃ、く、こ、う、か。
長い船旅で、みんな男に飢えている。おれたちの渇きをキミの身体でいやしてもらうぞ。
野郎ども!待ちに待った略奪の時間だ。
奪え、盗め。この船のお宝は全部おれたちのもの。積み荷は塵ひとつ残すなよ!
(しばらく略奪タイム)
……ちっ、しけた船だ。金貨はおろか、銅貨すらありゃしねぇ。積み荷はかびたパンにラム酒だけ。
メインマストは真っ二つに折れていやがるし……。さては連中、嵐にあって、船を見捨てて、慌てて逃げやがったな。
金目のものだけ、忘れずに持っていきやがるとは太え野郎だ。
……そっちはなんか見つかったか?
貨物室に子供がひとり残ってた?待ってろ、今行く!
(貨物室に移動)
……おい。てめえら、手は出していないだろうな。どうしたどうした。ひとりに寄ってたかって。ほら、てめえら刀をおろさねぇか。
こんなに相手が怯えてたら、話もできやしねぇ。身動きのとれない子供相手に情けない。それが海に生きる人間のやることか?
……血の気の多い奴らですまないね。
いま、縄を切ってやる。じっとしてろ。
(縄を切る)
これでよし。立てるかい?この船はじき沈む。このまま海の藻屑になるのは嫌だろ?
おれたちの船にくるんだ。安心しろ、悪いようにはしないさ。
野郎ども、引き上げだ!
(場所移動)
……ほら、熱いスープだ。身体の芯から温まる。毒なんて入っちゃいない。そんな顔をするなよ。
おっと、慌てて飲むと舌を火傷するぞ。山ほどあるからゆっくり味わえ。
……さっきはすまないね。うちの若い連中が脅すような真似をして。気のいい奴らなんだがどうも荒っぽくてね。
ここはおれの部屋だから、よほどのことがない限り、だれも入ってこない。
船長の特権ってやつだ。
きみに聞きたいことがある。食べながらでいいから答えてくれ。
……どうしてあんな船の底で縄に縛られて取り残されていたんだ?しかも、ひとりっきりで。
盗みでもやったのか?
旅の途中で海賊につかまって、奴隷商に売り飛ばされた挙句、見捨てられた……?まったくそいつは災難だったな。
ああいう手合いときたら、人を人と扱いやしねぇ。
安心しろ。おれたちはそんな真似はしない。こんな稼業をやっているが、礼節ってやつは一応わきまえているつもりだ。
海に生きるものの掟。言うなれば不文律だ。
どうした豆鉄砲でもくらったような顔をして。
稼業ってどういう意味ですかって……
(高笑い)
笑いすぎて腹がよじれるところだったよ。まさか気がついていなかったとは。
商人だとでも思っていたのかい?
か、い、ぞ、く。海の狼さ。
……睨んでいるつもりかい、それで?可愛いなキミは。
(怖い声で)
だが、それは命の恩人に向けるような顔じゃないぞ。
……謝ることはない。ほら、腹がすいてるんだろ?好きなだけお食べ。
おれたちはキミをさらった連中とは違うからな。掟を重んじて、キミを大切にする。
キミが飢えないように食事を賄うし、キミのために替えの服だって、部屋だって用意する。キミが望めば、略奪品の一部だって分け与えるぞ。
……お宝はいらない?欲がないんだな。
不思議そうな顔をして。衣食住はだれにだって必要だろ?丘の上でも海の上でも同じことだ。
……どれ、お代わりをついでこよう。まだ腹にはいるだろ?
おれは後で食べるから。ほら、遠慮するな。
(スープのお代わりをついでくる)
それを食べ終わったら、おれの食事がてら船のなかを案内しよう。あいつらもキミの顔を拝みたがっているだろうし。
(小声)……スープを頬張る姿まで可愛いな
そうだ。掟のことを教えておいてやろう。気になっているみたいだし、ちょうどいい。
掟はたったひとつ。命よりも宝を惜しめ。簡単だろ?
キミは積み荷ではなく、人間だが、おれたちがあの船から奪い取った価値ある宝ということには変わりはない。だから、こうしてもてなしている。
海賊のことは好きになれないけれど、おれたちのことは好きになれそうだって……?
それは寂しいな。……キミはもうじきおれたちのことを嫌いになるだろうからね。
きょとんとした顔をして、今にわかるさ。
……喰い終わったか。しかし、よっぽどお腹が減っていたんだな。鍋が空になったぞ。
まぁ、どうでもいい。それじゃ、今度はおれが食べる番というわけだ。
場所を変えるつもりだったんだが、キミの愛らしい顔を近くで見ていたら考えが変わったよ。
……スープはもう残っていないって?そんなものいらないよ。
オレがほしいのはキミだ!
(押し倒す)
怯えた顔も可愛いな、キミは。暴れるな。逃げようとしても無駄だ。キミの細い腕じゃ、オレの身体を押しのけられない。
それに万が一抜け出すことができても、部屋の外にはオレの仲間たちがいる。あいつらに脅されたのを覚えているだろ?
荒っぽい奴らだ。オレひとりにやられるよりももっとひどい目にあう。
お宝の分配の仕方は、船長に一任されている。キミが従順にさえしていれば、悪いようにはしない。
あぁ、顔をそんなくしゃしゃにして。
世のなかには、哀れみを乞いて泣く男の姿に興奮する輩もいるんだ。ぎゃ、く、こ、う、か。
長い船旅で、みんな男に飢えている。おれたちの渇きをキミの身体でいやしてもらうぞ。
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