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彼氏はあなたのわがままを受け止めたい
written by 夜木嵩
  • ソフトM
  • M系彼氏
  • 恋人同士
  • 甘々
公開日2022年12月04日 18:15 更新日2022年12月04日 18:15
文字数
2323文字(約 7分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ソフトM彼氏
視聴者役柄
肉食彼女
場所
おうち
あらすじ
自分のことを恋人として愛してくれているのか、あなたに不安を抱いた彼氏。
そんな、ちょっとかわいい彼を、もっと愛したくなるお話。
本編
 (彼女、彼氏を押し倒す)

あっ、いや……彼女さん?
僕、そういうつもりで、「あなたのわがままを受け止める」って、言ったわけじゃないんですけど。

そ、そりゃ、嘘言ったわけじゃないですし、こういうのも、受け止めなきゃとは思いますよ?

ただ、でも……

あなたの愛が強すぎて、受け止めきれないんですよ……

もちろん、愛してくれるのは嬉しいんです。
恋人だから、いつだって、好きって気持ちは欲しいですし。

これだけわかりやすく愛してくれると、疑う必要ないくらい好きだってのは伝わりますよ?
でも、でも、限度ってものが、あるじゃないですか……

男だからって、何してもいいってわけじゃないんです。
体力無限でも無敵でもないので、疲れるものは疲れるし、怖いものは怖いんです。

あ、いや、あなたのことが怖いっていうか……普段のあなたと、まるで違うじゃないですか。
目つきとか、息の荒さとか、いつものあなたからは考えられないくらい力に満ちた、獣みたいな……

今だって、ちょっとそんな雰囲気出てますよ?
っていうか、この体勢にされたら、感じずにはいられないです。

ね、だから、一旦落ち着いてください。
元に戻って、さっきみたいに、ちゃんと話をさせてください。

 (二人、起き上がる)

ふう、まだ自制が効いているうちでよかったです。
結構、何言ってもやめてくれない時ありますし。

それでですね?
僕が言いたいのは、そんなあなたの獰猛さのことじゃないんです。

むしろ、そのへんは十分受け止めてる……というか受け止めさせられてるはずですし。
って、物足りないみたいな顔するのやめてください!

と、とにかく、そっちの心配はまた別で話しましょう。

僕はですね、それ以外で、あなたの役に立ててるのか、なんて思ってるんですよ。
彼氏たるもの、彼女のことをあらゆる面で支えなくてはなりませんから。

ですが、あなたはしっかりしてるのか、僕の事を頼ったりしようとしないし、心配しなくていいからとか、僕の事を必要としてないのかな、なんて考えてしまうことがよくあって……
ちょっと、不安です。

あ、いえ、違います。
だから別れようだとか、そういうことは思ってないですよ。

ほぼ毎日僕のこと好き勝手してくるあなたが、別れてもいいなんて言うのは考えられませんし。
むしろ、別れ話をしたら縛り付けてきそう。

安心してください。
あなたから言い出さない限り、僕は一緒にいますよ。

ただ、もし、あなたが本当は心のどこかで、つらいものや不安とかを抱えているのなら、ここで彼氏としてはあなたのために何かをしたい。
そう思ってるのに、一向に身体以外は求めてくれないから、ちょっと、彼氏としての自信を失ってるだけです。

もっと、僕にあなたを愛させてください!

当たり前じゃないですか。
あなたのこと、嫌いになんかなってませんよ。

恋人なんて、当然全部が望み通りに行くわけじゃないですけど、絶対的に繋がってるところがあるんです。

あなたのこと、恋人になる前から、好意を持つのと同時に尊敬もしてるんです。
そんなあなたと一緒に時間を過ごしている。
それだけでどれだけ幸せを感じられるか。
意外な一面すらも愛おしいくらいで、やっぱり一緒にいたい恋人なんです。

だからこそ、自分の手であなたを幸せに出来ている実感が欲しいし、一方的に恋人の幸せをもらうだけなのはよくないって思うんです。

あなたは、僕と恋人でいて、幸せですか?
僕は、ちゃんとあなたの彼氏でいられてますか?

……えっ、かわいいって、何ですか。
今、僕はあなたに質問をしたのに、かわいいって。
むー。

そういうの気にするところって、そりゃ、彼氏なんですから、気にするのは当然じゃないですか。

私は気にしてない?
確かに、気にしてたら、毎日、せめて優しくはしてくれますよね。

だけど、それでも僕は、あなたのことが好きなんですもん。
気にするだけ、無駄なのかもしれませんね。

じゃ、じゃあ、あなたは、今の僕のままでも、いいってことなんですよね?
それなら、安心です。
自分では、カッコいい彼氏には、なれてる気がしませんが……

このままが、好きなんですか?
そう言われてしまったら、仕方ありませんね。
これ以上、彼氏らしさとか、変に考えないようにします。

(子供っぽく喜んで)だって、それがあなたの好きな僕なんですもんね!
えへへ。

え、一つだけ、お願い……ですか?
そりゃ、もちろんです。
あなたのためなら、何だって叶えてあげるんですから!
言ったでしょ?
あなたのわがままを受け止めるって。

素直に、なってほしい?
は、はて……。
ぼ、僕には、何のことを言ってるのか、わ、わからないんですけど……

い、いえっ!
まさか、あなたに滅茶苦茶に愛されるのが、本当は嬉しくて嬉しくてたまらないだとか、思ってなんかないんですから!
愛してくれるのはいいですけど、控えめにしてほしいって、い、今まで、何度も言ってるじゃないですか。

男の力なら抵抗できるはずって……た、確かに、そうかもしれませんけど……

んあぁぁっ、わかりましたよ!
認めればいいんですよね!?

だって、その方があなたに喜んでもらえるし……
あなたの愛、わかりやすいくらいに感じられるし……
そんなの、本気で拒んだりなんて、できません。
幸せすぎます。

あっ、待ってください。
あなたはいつもそうやって、僕をすぐ押し倒そうとするんですから……

いくら何でも、加減というものはありますからね?
倒れるまでとか、そういうのは流石にNGです。

今まで通りくらいなら、本当は口ほど嫌じゃなかったりは、しますけど。

はい。
わかってます。

僕だって、このまま眠ってしまうのは、変な感じがしますし。
あーあ、あなたの好きにされすぎて、身体が慣れてしまいましたよ。

この責任は、ちゃんと取ってもらいますからね?
だから……

あなたのわがままな愛、しっかりと受け止めさせてください。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
彼氏はあなたのわがままを受け止めたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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