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公開日2023年08月05日 13:09
更新日2023年08月05日 13:09
文字数
2439文字(約 8分8秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
九尾の狐
視聴者役柄
武将
場所
女大名の屋敷
あらすじ
天下統一が目前に迫った大名の女はひとり悦に浸りながら、晩酌をしていた。そこへ弟が来たのに気づき、彼を呼び寄せるが、彼は姉が九尾の狐に憑依されていることに気づいていて…?
本編
(酒をあおる)
うむ…月を見ながら、飲む酒はやはり美味じゃ。
儂の悲願達成まであと少し…そうすれば、この国も…ふふふ…
……そこで何をしておる?弟よ。遠慮せず、入って来ぬか。
(襖が開いて男が入ってくる)
どうした?こんな夜更けに…儂に何か用か?
うむ、そうじゃな。あともう少しでこの国も一つになり、戦乱の世は終わる。儂の天下統一も目前じゃ。して、それがどうした?
ほぅ…?それはどういうことじゃ?妖(あやかし)の瘴気にでも当てられたか?
くくっ…ははっ、ははは…!
いつから気づいておった?この儂が妖…九尾の狐であるということに…
ほぉ…よく見ておったな。流石は我が弟…いいや、儂が見込んだ男。
ふふ、別に何も企んでなどおらん。儂はただこの国の現状を憂いて、動いたに過ぎん。
そうじゃ。人と人が互いに争い、滅ぼし合う…そんな戦乱の世の中を終わらせようとしているだけじゃ。それの何が悪い?
あぁ、この身体か?とても便利に使わせてもらっておるぞ。お主の姉は儂にとても従順で助かるわ。
うむ。おなごの身でありながら、男衆を制するたくましさ…お主もその強さは身に染みておろう?
儂は彼女と契約し、その願いを叶えてやろうとしてるだけ。
そうじゃ。天下統一の悲願は元々、彼女自身のモノ。儂はその手伝いをしているに過ぎん。
人は愚かで未熟じゃからな…いつまでも醜い争いを同じように繰り返すばかり。
じゃから、最強の妖たるこの儂が、わざわざ人の身に憑依して、動いてやっておるのじゃ。
感謝されこそすれ、怒られる筋合いなどなかろう?
ははは…!なんじゃ、バレてしもうてたか。
すまんな。儂は少々、お主をみくびっていたようじゃ。
お主の言うとおり、お主の姉は進んで儂に身体を差し出したのではない。儂が無理やり乗っ取ったのじゃ。
うむ。一番儂との身体の相性が良さげじゃったからな。儂の崇高な目的のために、少しばかり借りておるだけじゃ。
ふふふ…それは儂に勝ったら教えてやる。
来い、我が弟よ…久しぶりに姉弟(きょうだい)水入らずで、遊ぼうではないか。な?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅむ…流石に手強いのぉ。
やはり、天下無双の武人と名高い男は、そう簡単にはあしらえんか。
そうじゃな…儂の使役する式神は全滅。生半可な妖術も効かぬようじゃし…はてさて、どうしたものか…
仕方ない…それでは、儂とっておきの妖術を披露してしんぜよう……ッッ⁉︎
(いきなり距離を詰められ、斬りつけられるが、ギリギリのところで鍔迫り合いに持ち込む)
ほぅ…⁉︎ 妖術を使われる前に儂を倒すという算段か…!
ははは…!お主は本当に儂を楽しませてくれる…!全く、面白い奴よのぉ…!
(ひと息ついて、声色を変える)
…ッ、やめろ…!この姉を本気で葬る気か…⁉︎
狐に憑かれた『わたし』を見捨てるというのか…⁉︎ お前はわたしの弟だろう…⁉︎
(声色を戻す)
ふふっ…今じゃ!ハァッ!
(斬り裂く)
残念じゃったな。今宵の勝負、儂の勝ちじゃ。
もはや、その深手では動けまい?どうじゃ?
ほぉ…まだ立ち上がらんとするか。かなり深く斬ったはずなんじゃが…
ふむ…最後まで武人として戦わんとする意志、見事じゃ。
褒美に教えてやろう…儂の目的を。
(顎クイ)
儂はな、元々この国を滅ぼすつもりでいた。
愚かな人間どもの醜い争いには辟易しておったからのぉ…儂の仲間の狐もその争いの余波を受けておったし…
じゃが…お主の姉が神社仏閣に天下統一の悲願を果たさんと、いつも神頼みしている姿がたまたま目に入ってのぉ…
そうじゃ。この女は誰よりもこの国の平和を願い、そのために国を一つにまとめようとしておった。
おまけにその身に宿す霊力は高いときた…となれば、利用しない手はあるまい?
うむ…そこで儂は女の身体に入り、それからは本格的に天下統一のための戦いに明け暮れたというわけじゃ。
この国を統一したら…儂は己の正体を国中に晒し、人間どもを儂の支配下に置く。妖(あやかし)優位の世の中にしてやるのじゃ。
ふふふ…安心せぇ。人間よりは上手くこの地を統治してみせよう。
無論、人間を滅ぼすことはせん。むしろ儂に服従を誓えば、その身の安泰は取り計らうつもりじゃ。
妖と人間…お互いにとって、悪い話ではないと思うが?
その際は姉の身体も解放してやる。もっとも、儂に忠誠は誓ってもらう予定じゃが。
そしてお主は儂に刃向かった罰…いいや、褒美として儂の婿にしてやろう。
なんじゃ?不服か?常に儂のそばにいて、儂の美しい姿を見られるんじゃぞ?
あぁ、それもそうか。儂の真の姿は見たことがなかったか。
なら今しばらく、この女の身体から離れるとしよう…
(女から憑依を解く)
ふぅ…どうじゃ?これが儂の本来の姿…妖狐としての姿じゃ。
九尾というのも嘘ではなかろう?ほれ、尻尾がしっかり九つあるじゃろうて。
ふふ…さぁ、儂の姿をその目で見てしまったからには、正式に婿入りしてもらわねばな?
まずはその傷から治さねば…少しジッとしているがよい。
(舐めて傷を治癒)
ふふふ…儂の舌が傷口からすっかり体内に入り込んでしもうたな?
うむ…傷口はすっかり塞がったようで、何よりじゃ。
顔を上げい…そう、そのまま動くでないぞ?
(ディープキス)
儂が唇を許すなど、お主にだけじゃからな…?
お主はもはや儂からは逃れられん…儂の妖力を体内に取り込んだ以上、儂のモノである宿命は今ここに確定したのじゃ。
これからもお主のことは、戦(いくさ)の最前線で使ってやる…武人としての本望は果たさせてやろう。
その代わり…戦が終わり、夜になれば我が閨(ねや)へ来るがよい。そこで存分に可愛がってやる。
そうじゃ…儂の夜伽の相手をせよ、と言っておるのじゃ。
将来は夫婦(めおと)になるのじゃ…それくらい、当然であろう?
ふふ、身体に力も入らんか?無理もない、先ほどはあれほど出血したのじゃからな…
(尻尾で抱きしめる)
ほぅれ…儂の尻尾で抱かれている心地はどうじゃ?存外、悪くないであろう?
ふふ…すっかり儂に従順になりおって。愛い奴よ…
のぅ…このまま儂に身体を預けてみんか?
どうせ結婚するんじゃ…少しくらい早くヤってしまってもよかろう?
お主の武勇…儂を満足させるためにも活かしてみよ。
これからもお主の働きには期待しておるからな…楽しみにしておるぞ?
うむ…月を見ながら、飲む酒はやはり美味じゃ。
儂の悲願達成まであと少し…そうすれば、この国も…ふふふ…
……そこで何をしておる?弟よ。遠慮せず、入って来ぬか。
(襖が開いて男が入ってくる)
どうした?こんな夜更けに…儂に何か用か?
うむ、そうじゃな。あともう少しでこの国も一つになり、戦乱の世は終わる。儂の天下統一も目前じゃ。して、それがどうした?
ほぅ…?それはどういうことじゃ?妖(あやかし)の瘴気にでも当てられたか?
くくっ…ははっ、ははは…!
いつから気づいておった?この儂が妖…九尾の狐であるということに…
ほぉ…よく見ておったな。流石は我が弟…いいや、儂が見込んだ男。
ふふ、別に何も企んでなどおらん。儂はただこの国の現状を憂いて、動いたに過ぎん。
そうじゃ。人と人が互いに争い、滅ぼし合う…そんな戦乱の世の中を終わらせようとしているだけじゃ。それの何が悪い?
あぁ、この身体か?とても便利に使わせてもらっておるぞ。お主の姉は儂にとても従順で助かるわ。
うむ。おなごの身でありながら、男衆を制するたくましさ…お主もその強さは身に染みておろう?
儂は彼女と契約し、その願いを叶えてやろうとしてるだけ。
そうじゃ。天下統一の悲願は元々、彼女自身のモノ。儂はその手伝いをしているに過ぎん。
人は愚かで未熟じゃからな…いつまでも醜い争いを同じように繰り返すばかり。
じゃから、最強の妖たるこの儂が、わざわざ人の身に憑依して、動いてやっておるのじゃ。
感謝されこそすれ、怒られる筋合いなどなかろう?
ははは…!なんじゃ、バレてしもうてたか。
すまんな。儂は少々、お主をみくびっていたようじゃ。
お主の言うとおり、お主の姉は進んで儂に身体を差し出したのではない。儂が無理やり乗っ取ったのじゃ。
うむ。一番儂との身体の相性が良さげじゃったからな。儂の崇高な目的のために、少しばかり借りておるだけじゃ。
ふふふ…それは儂に勝ったら教えてやる。
来い、我が弟よ…久しぶりに姉弟(きょうだい)水入らずで、遊ぼうではないか。な?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅむ…流石に手強いのぉ。
やはり、天下無双の武人と名高い男は、そう簡単にはあしらえんか。
そうじゃな…儂の使役する式神は全滅。生半可な妖術も効かぬようじゃし…はてさて、どうしたものか…
仕方ない…それでは、儂とっておきの妖術を披露してしんぜよう……ッッ⁉︎
(いきなり距離を詰められ、斬りつけられるが、ギリギリのところで鍔迫り合いに持ち込む)
ほぅ…⁉︎ 妖術を使われる前に儂を倒すという算段か…!
ははは…!お主は本当に儂を楽しませてくれる…!全く、面白い奴よのぉ…!
(ひと息ついて、声色を変える)
…ッ、やめろ…!この姉を本気で葬る気か…⁉︎
狐に憑かれた『わたし』を見捨てるというのか…⁉︎ お前はわたしの弟だろう…⁉︎
(声色を戻す)
ふふっ…今じゃ!ハァッ!
(斬り裂く)
残念じゃったな。今宵の勝負、儂の勝ちじゃ。
もはや、その深手では動けまい?どうじゃ?
ほぉ…まだ立ち上がらんとするか。かなり深く斬ったはずなんじゃが…
ふむ…最後まで武人として戦わんとする意志、見事じゃ。
褒美に教えてやろう…儂の目的を。
(顎クイ)
儂はな、元々この国を滅ぼすつもりでいた。
愚かな人間どもの醜い争いには辟易しておったからのぉ…儂の仲間の狐もその争いの余波を受けておったし…
じゃが…お主の姉が神社仏閣に天下統一の悲願を果たさんと、いつも神頼みしている姿がたまたま目に入ってのぉ…
そうじゃ。この女は誰よりもこの国の平和を願い、そのために国を一つにまとめようとしておった。
おまけにその身に宿す霊力は高いときた…となれば、利用しない手はあるまい?
うむ…そこで儂は女の身体に入り、それからは本格的に天下統一のための戦いに明け暮れたというわけじゃ。
この国を統一したら…儂は己の正体を国中に晒し、人間どもを儂の支配下に置く。妖(あやかし)優位の世の中にしてやるのじゃ。
ふふふ…安心せぇ。人間よりは上手くこの地を統治してみせよう。
無論、人間を滅ぼすことはせん。むしろ儂に服従を誓えば、その身の安泰は取り計らうつもりじゃ。
妖と人間…お互いにとって、悪い話ではないと思うが?
その際は姉の身体も解放してやる。もっとも、儂に忠誠は誓ってもらう予定じゃが。
そしてお主は儂に刃向かった罰…いいや、褒美として儂の婿にしてやろう。
なんじゃ?不服か?常に儂のそばにいて、儂の美しい姿を見られるんじゃぞ?
あぁ、それもそうか。儂の真の姿は見たことがなかったか。
なら今しばらく、この女の身体から離れるとしよう…
(女から憑依を解く)
ふぅ…どうじゃ?これが儂の本来の姿…妖狐としての姿じゃ。
九尾というのも嘘ではなかろう?ほれ、尻尾がしっかり九つあるじゃろうて。
ふふ…さぁ、儂の姿をその目で見てしまったからには、正式に婿入りしてもらわねばな?
まずはその傷から治さねば…少しジッとしているがよい。
(舐めて傷を治癒)
ふふふ…儂の舌が傷口からすっかり体内に入り込んでしもうたな?
うむ…傷口はすっかり塞がったようで、何よりじゃ。
顔を上げい…そう、そのまま動くでないぞ?
(ディープキス)
儂が唇を許すなど、お主にだけじゃからな…?
お主はもはや儂からは逃れられん…儂の妖力を体内に取り込んだ以上、儂のモノである宿命は今ここに確定したのじゃ。
これからもお主のことは、戦(いくさ)の最前線で使ってやる…武人としての本望は果たさせてやろう。
その代わり…戦が終わり、夜になれば我が閨(ねや)へ来るがよい。そこで存分に可愛がってやる。
そうじゃ…儂の夜伽の相手をせよ、と言っておるのじゃ。
将来は夫婦(めおと)になるのじゃ…それくらい、当然であろう?
ふふ、身体に力も入らんか?無理もない、先ほどはあれほど出血したのじゃからな…
(尻尾で抱きしめる)
ほぅれ…儂の尻尾で抱かれている心地はどうじゃ?存外、悪くないであろう?
ふふ…すっかり儂に従順になりおって。愛い奴よ…
のぅ…このまま儂に身体を預けてみんか?
どうせ結婚するんじゃ…少しくらい早くヤってしまってもよかろう?
お主の武勇…儂を満足させるためにも活かしてみよ。
これからもお主の働きには期待しておるからな…楽しみにしておるぞ?
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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