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暴君な幼なじみとの日常
written by 松平蒼太郎
  • 幼なじみ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1467文字(約 4分54秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
お邪魔しまーす。荷物はここに置かせてもらうよ。

ありがと。じゃー、着替えますか。制服のままだと落ち着かないし。

え、なに慌ててんの?隣の部屋が空いてるからそこで着替えろって、えー、めんどくさ…

別にいいじゃん、昔から同じ部屋で着替えてたんだし。というか、それされて何か困ることでもあんの?

目の毒だからって、意味わかんないんだけど…まぁいいや。君の意見なんて最初から聞いてないし、ここで着替えまーす。



へー、これなかなか面白いね。君のオススメの漫画ってハズレ少ないよね。さすが、あたしの幼なじみ。あたしの好み、よくわかってんじゃん。

てか、さっきからなにソワソワしてんの?トイレ行きたいならさっさと行ってきなよ。

へ?パンツ丸見えの格好で本を読むなって、もー、うっさいなー。パンツくらい、君に見られたところで痛くも痒くもないから。この姿勢が一番楽なの。

女子としての恥じらいはないのかって、君相手にそんなもん持つ必要ないでしょ。

そんな細かいこと気にしなくていいから。君が目瞑るか、後ろ向けば万事解決。はい、この話終わり!



ねー、シャワー借りていい?…ありがと。じゃ、いこっか。

え、なに、そのキョトンとした顔…いや、君も一緒に入らないと頭洗ってもらえないじゃん。あとついでに背中。

君、洗うのうまかったしね。ひさびさに洗ってよ。

俺が洗うのかって当たり前でしょ。昔はいつもあたしの頭と体洗ってくれてたじゃん。

はあ?俺たちもう高校生だろって、だから何?高校生になったらお風呂で洗っちゃいけない理由でもあるわけ?

あー、もううっさい!なにキョドッてるか知んないけど、あたしがやると言ったらやるの!ほら、さっさと準備する!



あー、気持ちいい…やっぱ上手いね。弟とか妹とかにもしてあげてるの?

ふーん、そうなんだ。たまにね。じゃあなんでさっき、あたしが頼んだときは断ったの?弟と妹がよくて、幼なじみのあたしはダメってどういうこと?

ふーん…たしかにね。成長して体つきは変わったよ。けどそんなの関係ない。年ごろとか思春期とか、そういうので君との壁なんて作りたくない。

実際、そんなに見られても恥ずかしくないしね。まぁ君限定だけど。

は?あたしがところ構わず、君以外の男子にこういうことしてると思ってた?はっ倒すよ。そんなわけないでしょうが!

はぁ……とりあえず、もう流していい?……ん、ありがと。



ハァ〜、おいし。お風呂上がりの牛乳ってなんでこんなにおいしいんだろうね。

瓶をあらかじめ用意しておくなんて気がきくね。やっぱそこはさすがあたしの幼なじみっていったところかな。

ん?あぁ、さっきの話の続き?なんであたしが君の前で無防備なんだって話ね。

君のこと信頼してるから。だからこうやってわがまま言ったりしてるんだよ。こう言っちゃアレだけど、親よりも信頼してる。

なんでそこまでって、君だけがあたしのこと信じてくれたから。

あたしがモノを盗んだとか、近所で落書きしてたとか、やってもいないことで責められたとき、いつもかばってくれたでしょ。

親ですらあたしのこと疑ってたし…まぁ普段の素行が悪かったからなんだろうけど…

それだけじゃないよ。あたしがちょっと無理難題を頼んでも君はいつも解決してくれた。

頼りすぎだし甘えすぎなのはわかってるけど…君ならありのままのあたしを受け入れてくれるって、思っちゃってるんだよね。

だからってお風呂一緒に入るのはやりすぎだって、それは君の気持ちの問題でしょ。あたしは別に平気だし。

はいはい、暴君でけっこう。なんとでも言って。ホントは満更でもないくせに。ま、そんなわけだからこれからもよろしくね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
暴君な幼なじみとの日常
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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