- 耳かき
- ファンタジー
- 人外 / モンスター
公開日2025年11月29日 15:52
更新日2025年11月29日 15:53
文字数
3160文字(約 10分32秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
人の精神力を糧にする魔物
視聴者役柄
世界各地を回る旅人
場所
どこかの街
あらすじ
世界をめぐる旅人であるあなたが着いたのは、にぎやかな街として知られる地域。
……の、はずが、辺りには人っ子一人おらず、静けさばかりが広がっていた。
困惑するあなたに、声をかける一人の人物。
それは実は魔物で、人間に耳かきをし、その気持ちよさで堕落させることで、気力を奪って糧にしていたのだ。
あなたは、他の住人と同じく、魔物の耳かきの餌食になってしまう……。
……の、はずが、辺りには人っ子一人おらず、静けさばかりが広がっていた。
困惑するあなたに、声をかける一人の人物。
それは実は魔物で、人間に耳かきをし、その気持ちよさで堕落させることで、気力を奪って糧にしていたのだ。
あなたは、他の住人と同じく、魔物の耳かきの餌食になってしまう……。
本編
あの~……どうされましたか?
そこのお店なら、今はお休み中ですよ。
いえいえ! なにかお困りのように見えたものですから。
……あぁ、旅のお方なんですね! それなら、戸惑ってしまうのも仕方ないですね。
そうですね~……確かに少し前までは、ここは人通りも活発で、にぎやかなところだったんですけど……。
今はもう、ずっとこんな感じで、誰も外を出歩かないですね~。
はい。みんな、外に出なくなったんです。
理由、はですねぇ……ん~……じゃあ、一緒にこのお店の中を見てみましょうか。百聞は一見にしかずっていいますし。
あーいえ、ドア、開いてるはずなので、こっそり開けて見てみるんです。
大丈夫大丈夫。ほら、開けますねー。
あ、いましたよ。こっちに来てみてください。
ほら、あそこ! あそこで耳かきされながら、ぼーっとした表情で寝転がっているのが、ここの店主……いえ、"元・店主"さんです。
あの方は、先週からずっと耳かきされてるんですよ?
ん? ですから~、
先週から、ず~っと、耳かきされっぱなしなんです。
そんなに難しく考えなくても、言葉通りの意味ですよ?
ああ、耳かきをしているほうですか?
そ・れ・は~……。
と、隙あり!
(耳かき開始)
ふふっ、お耳がお留守ですよぉ?
こんなに無防備なお耳を見せられたら……耳かきしてくださいって、言ってるようなものじゃないですかぁ♪
まぁまぁ、そうおっしゃらずに。
ちょっとお耳をお借りするだけ、ですから♪
ほらほら、体から力が抜けてきたんじゃないですか?
無理して二本の足で立っている必要なんてありません。ゆっくり、横になりましょうね?
はい、膝をついて~、私が支えてあげますから、そのまま横向きに~……そうそうそう! そしたら、私の膝の上に、頭を載せますね~。
……うん! じゃあ、このまま耳かき、続けていきま-す。
そんな、何もしませんよ~。本当にただ、耳かきをしてあげるだけなので、大丈夫ですって。
……ふふ、そんなに気になりますかぁ? しょうがないですねぇ、じゃあ、教えてあげましょうか。
実は、私や、向こうで耳かきをしているのは、人間ではありません。
あなた方の言葉でいうところの、魔物です。
でも誤解しないでください。魔物といえど、人間さんにそんなにひどいことはしませんから。
こうして耳かきをしてあげる代わりに、あるものを頂きたいというだけです。
それは、あなた方の「やる気」や「気力」といった類のもの。
私たちは、それを糧として生きているんです。
人間は、耳かきをされている間、こう思います。
「このまま動きたくない」「ずっとこうしていたい」。
それはまさしく、体から気力が抜け出ている証。その、こぼれ落ちてきた気力こそが、私たちにとってのごちそうなんです。
……はい。もちろん、今も頂いてますよ? 旅人さんの生きる気力を、ちょっとずつ……♪
ほーら、そんなに怖がらなくてもいいんですよ~?
そしたら、安心できるように、梵天、しましょうか。
(梵天開始)
はい、ふわふわ~。
これでより一層、何もしたくなくなっちゃいますね~?
ぜーんぶ、私にお任せくださいね~。
ふふ、さっきから、何をしているんですかぁ? どうにかして、耳かきから逃れようとしているんですか?
無駄ですよ。自分でもわかっているはずです。ちょっと身をよじらせようとするのですら、億劫になっていることが。
それ、気力が漏れ出ちゃったことで、だんだんと怠惰になってきているんです。
万一、膝枕から脱出できたとしても……立ち上がって、走って逃げようだなんて、到底できませんから、またすぐに捕まえちゃいます。
ふふ……。ちゃんと説明してあげたのに、まだ無駄な抵抗をしてて、可愛い……♪
先ほどご覧になりましよね? 耳かきをされている店主さんの、あのぼんやりとした表情。
あれは、余計なことはなーんにも考えず、ただただ、耳かきされる幸せに浸り続けている状態です。
そう考えてみると、自分もそうなってみたいなーって思えてきませんか?
あなたはもう、これから何もしなくていいんです。
動く必要すらありません。
ただ、耳かきされるだけでいい。もし眠たくなってきたら、目をつぶって眠りにつけばいい。
まさに、夢のような生活ですね。
はい、そしたら、反対側に移りましょうか。
私が動かしてあげますね。ごろーん。
(反対側の耳かき開始)
ええ。お察しの通り、ここの住人はみーんな、私や、私のお友達に耳かきされてます。
この街はとても良かったですよ。お店がたくさんあって、人と活気に溢れていて……。
それはそれは、目移りしそうなほどどれも美味しそうでしたねぇ……。
えー? そう言われても、私たちにとっては人間さんが食べ物ですから、これが率直な感想なんですけど。
人間さんも、野菜や果物が並んだ棚を見たら、そう思いません? 同じことです。
それにしても……ここは大体耳かきされ尽くしちゃったので、そろそろ他の街に移ろうかなーって思ってたところだったんですが、ちょうど旅人さんを見つけられたのはラッキーでしたねぇ。
もしかして、よそにはまだ、ここの現状が伝わっていないんですかね? だとしたら、もう少しここに残ってみようかなぁ……。
んー? 気力を取り尽くしたら? そしたら、なんにもする気がなくなるだけですよ。ずっと寝転がってるだけになるでしょうね。
でもご安心を。そうなったら、あなたを夢の中の世界へと送り飛ばしてあげます。そこではなんと、文字通り永遠に耳かきしてもらえるんです。
ふふっ、耳かきの虜にしてあげるからには、ちゃんと責任を取って面倒を見てあげるなんて……私たち、とっても優しいと思いませんか?
なので、旅人さんはなにも心配しなくていいんです。
お耳をいじくられて幸せ。それ以外には何もありません。
ね? 簡単でしょう?
ふーん……まだ完全に堕落しきらないんですね。旅人さん、素直じゃないんですねぇ。
でも、それ、嫌いじゃないです。私、こういう強情な方を、まだ会話ができるうちに敗北宣言させたいな~って思ってるので。
あと、強い意志とか、何かしらの執着を持っている方って、それだけお腹いっぱい味わえるんですよね。なので、むしろ歓迎です♪
旅人さんは、気力がぎっしり詰まっていて、とても食べ応えがありますね。
特に、世界中を旅してるというだけあって、好奇心とか、野心みたいなのの味が強いです。
これだけボリューミーなら、1ヶ月以上はお腹を満たせるかも?
じゃあ~、こちらも梵天、していきますよー?
(梵天開始)
ん~♪ 流れ出る気力の量が、最初と比べて結構多くなってきましたねぇ。私に委ねてくれる気になっちゃいました?
いいですよー、その調子です。このまま、楽~になりましょうね~。
もー。そんなこと言ってる割に、現在進行形で美味しい気力を出してくれてるじゃないですかー♪
耳の中に触れる度に、全身から染み出てきてますよ?
何を言おうと、自分の気持ちはごまかせませんね~。
いいじゃないですか。旅の締めくくりがここで。むしろ、ぴったりだと思います。
旅人さんの最期は、今まで訪れてきたどんな場所よりも居心地のいい、私の膝の上。
そこで、今まで体験してきたどんなことよりも幸福な、耳かきを味わった……と。
うん、何も後悔することなんてないですね!
おやおや、否定しなくなりましたね~。
否定するのも億劫になってしまったのか、それとも、いよいよ自分に嘘をつけなくなったのか……。
まぁ、ひとつ確実に言えるのは、
旅人さんは今とっても幸せだから、こうして私が気力を堪能できている、ってことですね。
ふふ、だいぶ眠たくなってきてるようですね。いいですよー。欲望には、流されるままに従っていきましょう。
目が覚めたら、また耳かきから始めてあげますから。あなたは好きなようにしていいんです。
……ほら、無理して目を開けないで、そのまま……。
……はい、おやすみなさい。
これからも、狂おしいほどに心地よい、怠惰な日々を過ごしましょうね……♪
そこのお店なら、今はお休み中ですよ。
いえいえ! なにかお困りのように見えたものですから。
……あぁ、旅のお方なんですね! それなら、戸惑ってしまうのも仕方ないですね。
そうですね~……確かに少し前までは、ここは人通りも活発で、にぎやかなところだったんですけど……。
今はもう、ずっとこんな感じで、誰も外を出歩かないですね~。
はい。みんな、外に出なくなったんです。
理由、はですねぇ……ん~……じゃあ、一緒にこのお店の中を見てみましょうか。百聞は一見にしかずっていいますし。
あーいえ、ドア、開いてるはずなので、こっそり開けて見てみるんです。
大丈夫大丈夫。ほら、開けますねー。
あ、いましたよ。こっちに来てみてください。
ほら、あそこ! あそこで耳かきされながら、ぼーっとした表情で寝転がっているのが、ここの店主……いえ、"元・店主"さんです。
あの方は、先週からずっと耳かきされてるんですよ?
ん? ですから~、
先週から、ず~っと、耳かきされっぱなしなんです。
そんなに難しく考えなくても、言葉通りの意味ですよ?
ああ、耳かきをしているほうですか?
そ・れ・は~……。
と、隙あり!
(耳かき開始)
ふふっ、お耳がお留守ですよぉ?
こんなに無防備なお耳を見せられたら……耳かきしてくださいって、言ってるようなものじゃないですかぁ♪
まぁまぁ、そうおっしゃらずに。
ちょっとお耳をお借りするだけ、ですから♪
ほらほら、体から力が抜けてきたんじゃないですか?
無理して二本の足で立っている必要なんてありません。ゆっくり、横になりましょうね?
はい、膝をついて~、私が支えてあげますから、そのまま横向きに~……そうそうそう! そしたら、私の膝の上に、頭を載せますね~。
……うん! じゃあ、このまま耳かき、続けていきま-す。
そんな、何もしませんよ~。本当にただ、耳かきをしてあげるだけなので、大丈夫ですって。
……ふふ、そんなに気になりますかぁ? しょうがないですねぇ、じゃあ、教えてあげましょうか。
実は、私や、向こうで耳かきをしているのは、人間ではありません。
あなた方の言葉でいうところの、魔物です。
でも誤解しないでください。魔物といえど、人間さんにそんなにひどいことはしませんから。
こうして耳かきをしてあげる代わりに、あるものを頂きたいというだけです。
それは、あなた方の「やる気」や「気力」といった類のもの。
私たちは、それを糧として生きているんです。
人間は、耳かきをされている間、こう思います。
「このまま動きたくない」「ずっとこうしていたい」。
それはまさしく、体から気力が抜け出ている証。その、こぼれ落ちてきた気力こそが、私たちにとってのごちそうなんです。
……はい。もちろん、今も頂いてますよ? 旅人さんの生きる気力を、ちょっとずつ……♪
ほーら、そんなに怖がらなくてもいいんですよ~?
そしたら、安心できるように、梵天、しましょうか。
(梵天開始)
はい、ふわふわ~。
これでより一層、何もしたくなくなっちゃいますね~?
ぜーんぶ、私にお任せくださいね~。
ふふ、さっきから、何をしているんですかぁ? どうにかして、耳かきから逃れようとしているんですか?
無駄ですよ。自分でもわかっているはずです。ちょっと身をよじらせようとするのですら、億劫になっていることが。
それ、気力が漏れ出ちゃったことで、だんだんと怠惰になってきているんです。
万一、膝枕から脱出できたとしても……立ち上がって、走って逃げようだなんて、到底できませんから、またすぐに捕まえちゃいます。
ふふ……。ちゃんと説明してあげたのに、まだ無駄な抵抗をしてて、可愛い……♪
先ほどご覧になりましよね? 耳かきをされている店主さんの、あのぼんやりとした表情。
あれは、余計なことはなーんにも考えず、ただただ、耳かきされる幸せに浸り続けている状態です。
そう考えてみると、自分もそうなってみたいなーって思えてきませんか?
あなたはもう、これから何もしなくていいんです。
動く必要すらありません。
ただ、耳かきされるだけでいい。もし眠たくなってきたら、目をつぶって眠りにつけばいい。
まさに、夢のような生活ですね。
はい、そしたら、反対側に移りましょうか。
私が動かしてあげますね。ごろーん。
(反対側の耳かき開始)
ええ。お察しの通り、ここの住人はみーんな、私や、私のお友達に耳かきされてます。
この街はとても良かったですよ。お店がたくさんあって、人と活気に溢れていて……。
それはそれは、目移りしそうなほどどれも美味しそうでしたねぇ……。
えー? そう言われても、私たちにとっては人間さんが食べ物ですから、これが率直な感想なんですけど。
人間さんも、野菜や果物が並んだ棚を見たら、そう思いません? 同じことです。
それにしても……ここは大体耳かきされ尽くしちゃったので、そろそろ他の街に移ろうかなーって思ってたところだったんですが、ちょうど旅人さんを見つけられたのはラッキーでしたねぇ。
もしかして、よそにはまだ、ここの現状が伝わっていないんですかね? だとしたら、もう少しここに残ってみようかなぁ……。
んー? 気力を取り尽くしたら? そしたら、なんにもする気がなくなるだけですよ。ずっと寝転がってるだけになるでしょうね。
でもご安心を。そうなったら、あなたを夢の中の世界へと送り飛ばしてあげます。そこではなんと、文字通り永遠に耳かきしてもらえるんです。
ふふっ、耳かきの虜にしてあげるからには、ちゃんと責任を取って面倒を見てあげるなんて……私たち、とっても優しいと思いませんか?
なので、旅人さんはなにも心配しなくていいんです。
お耳をいじくられて幸せ。それ以外には何もありません。
ね? 簡単でしょう?
ふーん……まだ完全に堕落しきらないんですね。旅人さん、素直じゃないんですねぇ。
でも、それ、嫌いじゃないです。私、こういう強情な方を、まだ会話ができるうちに敗北宣言させたいな~って思ってるので。
あと、強い意志とか、何かしらの執着を持っている方って、それだけお腹いっぱい味わえるんですよね。なので、むしろ歓迎です♪
旅人さんは、気力がぎっしり詰まっていて、とても食べ応えがありますね。
特に、世界中を旅してるというだけあって、好奇心とか、野心みたいなのの味が強いです。
これだけボリューミーなら、1ヶ月以上はお腹を満たせるかも?
じゃあ~、こちらも梵天、していきますよー?
(梵天開始)
ん~♪ 流れ出る気力の量が、最初と比べて結構多くなってきましたねぇ。私に委ねてくれる気になっちゃいました?
いいですよー、その調子です。このまま、楽~になりましょうね~。
もー。そんなこと言ってる割に、現在進行形で美味しい気力を出してくれてるじゃないですかー♪
耳の中に触れる度に、全身から染み出てきてますよ?
何を言おうと、自分の気持ちはごまかせませんね~。
いいじゃないですか。旅の締めくくりがここで。むしろ、ぴったりだと思います。
旅人さんの最期は、今まで訪れてきたどんな場所よりも居心地のいい、私の膝の上。
そこで、今まで体験してきたどんなことよりも幸福な、耳かきを味わった……と。
うん、何も後悔することなんてないですね!
おやおや、否定しなくなりましたね~。
否定するのも億劫になってしまったのか、それとも、いよいよ自分に嘘をつけなくなったのか……。
まぁ、ひとつ確実に言えるのは、
旅人さんは今とっても幸せだから、こうして私が気力を堪能できている、ってことですね。
ふふ、だいぶ眠たくなってきてるようですね。いいですよー。欲望には、流されるままに従っていきましょう。
目が覚めたら、また耳かきから始めてあげますから。あなたは好きなようにしていいんです。
……ほら、無理して目を開けないで、そのまま……。
……はい、おやすみなさい。
これからも、狂おしいほどに心地よい、怠惰な日々を過ごしましょうね……♪
クレジット
ライター情報
名義変更しました。(普段のHNと表記変えてたけどややこしくなるだけだったので統一します)
くるっくぅ→くるっくー
耳かきで負ける、屈服させられるシチュエーションが大好きです。
・台本を使用される場合について
ご不明点等あればお気軽にご連絡ください。
トラブル回避目的で、有償販売はとりあえず△にしています。
PixivID:28917751
注意!R18のSSも投稿しています
Twitter、bluesky:@kurukkuuuu
DM開放してます。
くるっくぅ→くるっくー
耳かきで負ける、屈服させられるシチュエーションが大好きです。
・台本を使用される場合について
ご不明点等あればお気軽にご連絡ください。
トラブル回避目的で、有償販売はとりあえず△にしています。
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