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クーデレ彼女の勘違い
written by シガ爺
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2443文字(約 8分9秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
指定なし
本編
ん、おかえり。
今日はバイト早く終わったんだね。
ご飯は?外で食べてきたの?
そう、一人で食べてきたんだ。私?私はもう食べたよ。
君がバイトの日はいつも晩御飯なんて別々で食べてるでしょ。

ねえ、お風呂入る前にちょっとこっち来て。いいから、こっち来て。
そこ、座って。すぐに終わらすから。
あのさ、私たち付き合ってるんだよね?
私はそういうの疎いし、きみに好き好き~ってするタイプじゃないからあんまり君も私の彼氏だって自覚無いのかなって思ってさ。
どういうことかって?うーんと、私、同じ講義取ってる子に聞いちゃったんだ。
君がバイト先の女の先輩と仲良くしてること。
仲良くっていうか、浮気?してるって聞いた。この前の休みの日に2人で出かけてたの見かけたんだってさ。
それで、なんか仲良さそうにしてたって、ふざけるみたいに小突かれて嬉しそうにしてたって。

私さ、恋愛とかよくわからなかったから君より前に彼氏とか居たことないし、今だって、付き合ったのも君が告白してきたからじゃん。
だから、浮気する人の気持ちも全然わからなくてさ。結構まじめに考えたんだよね。
私の何がいけなかったんだろって。
私は感情が表に出ないし、人とか物への執着も薄い。だから君を必死になって繋ぎとめようとしなかった。
それが君にとっては辛かった?愛されてないんじゃないかって不安だった?
でもさ、君最初に言ってくれたよね。どれだけ無表情でも俺なら君の気持ちが分かるからって。
俺がたくさん愛を伝えるから、君は君なりのやり方で愛してくれれば良いって。
私、意外とあれうれしかったんだよ。
あぁ、私は私でいいんだ、そう思えたから。
今までそんなこと言ってくれる人いなかったから、この人なら一緒に居られるかもしれないって思った。
今思えば、その時から君のことが好きだったんだよね。
そんなこと言っても遅すぎるのにね。
君はその女の人が私のことよりも好きになっちゃたっていうのに。
ごめんね、君をちゃんと愛してあげられなくて。

ーーー勘違いを解かない(ドMヤンデレルート)ーーー
それでね、私考えたんだ。どうやったら君が私をそばに居させてくれるか。
今までは私が愛を伝えるのが足りなかったのが悪いんだもんね。だからね、私の愛がちゃんと伝わるように、私の全部を受け取ってもらえるように、私、君の奴隷になるよ。
君のいう事なら何でも聞く。どんな痛いことでも、辛いことでも我慢する。
君に辛いことがあった日は無視してもいい、罵ってくれてもいい。
……死んじゃわないくらいなら殴ったり、蹴ったりしてもいいよ?
それとも君は痛いことをするより、気持ちのいいことするほうが好みかな。
それなら私の体、君の好きなように使ってくれていいからね。最初はへたっぴかもだけど、君を満足させれるようにがんばるから。
それで、君に余裕がある日だけでいいから、その時はいっぱいいっぱい愛して?
いい子いい子って頭撫でながら抱きしめて欲しいし、たくさんキスもしたいなぁ。
もちろん、私は君の奴隷だから私の願望なんて叶えなくてもいいんだよ。
私が君の役に立てた日にご褒美をくれたらうれしいなってだけだから。
あぁそれとも、君は優しいから。奴隷、って響きが嫌かな?なら雌猫でもなんでもいいよ。
にゃ、にゃーん。にゃーお……。私は君だけの都合の良い雌猫ですにゃ。
君にしか懐かない、君になら何をされても喜ぶ雌猫にゃよ。

でも私は君が思ってるより弱いからさ。
君に捨てられて、一人になったら死ぬよ。
雨に濡れて、寒さに震えながら一人でさみしく死んでいく。
もしそんな私を少しでも哀れに思うなら、私を捨てないでね。
私が生きていくには君がいなきゃダメなの。だからお願い、私をそばに居させて?
(男が彼女を抱きしめる)
んふふ、ありがと。でもそんなに抱きしめられたら苦しいよ。あ、違う違う。苦しいにゃ。かな?
えへへ、私はずっとずっとそばにいるにゃ。
だから君も、私が少しでも長く生きていられるように、いつまでも私のこと飼い続けてくださいにゃ。

ーーー勘違いを解く(ノーマルルート)ーーー
え?誤解……??浮気なんてしてない??
私が恋愛ごとに疎いからってだまそうとしてない?
だって君、他の女の人とデートしてたんでしょ。
……デートじゃない、私には秘密にしたかったけどってどういうこと???
ってどこ行くの、待って。すぐ戻るって……ああ、行っちゃった。
……お帰り。君の部屋に行ったから引きこもっちゃうかと思った。
??それ、なに??
まだ早いけど誕生日プレゼント???私に???
まさか、その女の人に選んでもらったとか言わないよね。
え?選ぶの手伝ってくださいって言ったら、店の中でシバかれたの??多分私の友達が見たのはそれ?
あははっ、なにそれ!
あ、なんかすごい久しぶりに笑ったかも。

君はすごいね、私が勝手に勘違いしたのに優しくしてくれるし、その上私を笑わせてくれるなんて。ほんとにすごいよ。
ねえ、プレゼント開けていい?
うん、ありがと。
えっと、このリボンを解いて……わあ、すごいおっきなくまさんだぁ。
私がぬいぐるみ好きなの覚えててくれたんだ。うれしいなぁ。
……それなのに私は君に全然好きとか伝えれてなかったし、勝手に不安になって突っ走っちゃたり。
ほんとだめな彼女だね……。
うん、私もこのままじゃだめだよね。
えっと……えい。ぎゅー……えへへ、抱き着いてみました。
……好き、大好き。私は君が好き。愛してる。他の誰もいらない。君さえいれば他に誰もいらない。
こ、こういう感じであってるかな?
なんで慌ててるの??……もしかして嫌だった??
違う?うれしいけど恥ずかしい?
そっかうれしいんだ。……ならやめてあげない。
今まで足りなかった分を埋め合わせれるくらい、君に愛が伝わるまでやめない。
君が好きだって気づいちゃったからさ。もう今までの私じゃいられないんだ。
君が好きで好きでたまらないから、べたべたくっついたり甘えたりしちゃうかも。
ううん、しちゃうかもっていうか、する。
いっぱいいっぱい、私の出来る限りで君を愛してあげるから。これからもず~っとよろしくね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
クーデレ彼女の勘違い
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シガ爺
ライター情報
 シガ爺と申します。
 ゆるゆるとフリー台本を書いている、しがない物書きです。
 ヤンデレ、人外娘、いちゃらぶ、年上ものが好きでよく書きますが、最近は他にも書けるように色々試してみてます〜。
 ご縁のあった方はお楽しみくださいませ。
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