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人外娘 捕食短編集
written by シガ爺
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2767文字(約 9分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
ーーー「カマキリ娘とのピロートーク」ーーー

ん…、はぁ。
きもちよかった。たくさん出たね。
これできっと、私とあなたの子供たちが出来るよ。楽しみだね。
さ、終わったんだからさっさと私から離れて。
え?まだ抱き合ってたい?
いやいや、私は君のために言ってんの。
しばらくして落ち着いたらまた会ってあげるから。
ほら私の意識がしっかりしてる間に速く。
速くしないと…

死んじゃうよ?

あ、寝ちゃだめ。寝ちゃだめだってばー。
……あーあー。もう、だめかなこれは。
んっ……。あぁ、時間切れ、だぁ。

……ん?わたし何してたんだっけ…?
ま、なんでもいっか!
あはっ!ちょうど良いエサ、はっけ〜ん。
えいっ……!ん?起きちゃった?
あはは〜、でも手遅れだよ〜。
もう捕まえちゃったもん。
離せ?
何言ってんの、せっかく捕まえたエサを逃がすほどわたしお馬鹿じゃないよ。

あ、だめだめ。暴れないで。
鎌の棘が食い込んで痛いよ?
あーもう、言わんこっちゃない。
血まみれじゃん。
裸で私に捕まってんのに暴れる君が悪いんだよ?
…てか、なんで君裸なの?

私を……抱いた??
わたしと君が恋人…?
へー。そうなんだ。
だからわたしの体に子供が宿ったわけだ。

で?

いやいや、君とわたしが恋人だろうがなんだろうが知らないよそんなこと。
恋人のわたしに言われなかった?
逃げろ、とかなんとか。

言われたのに逃げなかったの〜?
バカだねぇ。
今のわたしはもうこの、お腹の子供たち以外興味ないの。

あなたが誰だろうと関係ない。
今はお腹が膨れればいいの。
じゃ、分かったでしょ?
大人しくわたしと、子供たちの血肉になってもらうね。
それじゃ、いただきます。
わたし、ちょっとずつしか齧れないからめちゃくちゃ痛いと思うけど、この子達のお父さんだって言うなら、子供のためにも頑張ってね、パ〜パ♡

ーーー「ムカデ娘とのキス」ーーー
あ、あの、えっと。
さっきはありがとうございました……!
その、私…こんな見た目だから。
他の亜人の子達にもよく思われてなくて…。
友達も居なくて……。

今日も…足が気持ち悪い…とか。
顎が…怖い…とか言われて…。
いっぱい…その、殴られたり…してて。
あっ私、丈夫なので。
あれくらいなら平気、なんですけど。
でも、沢山の人に囲まれるとやっぱり怖くて…抵抗出来なくて。

……でも今日はあなたが助けてくれたから。
すごく、嬉しかったです…。
こんな、醜い私を助けてくれる人が居るなんて、思いませんでした。
あの、もしよろしければ何かお礼をさせてください。
私にできることなら何でもしますから。

……付き合って欲しい…?
ほ、本気ですか??
私と…?え、えへへ。
そんな事で良いんですかぁ?
私のこと、好き…なんですか。
ど、どうして?みんなが言う通り、私の体なんて気持ち悪いだけなのに……。

そんな事ない、足も顎も可愛い?
そ、そういうフェチ…なんですか??
あ、ごめんなさい!人間の方にそんなこと言われたの初めてでびっくりしちゃって…!
そうですか…可愛いですか!

えへへぇ…だめだぁ。
ニヤニヤして口角上がっちゃいます。
ひぇっ…あの、肩掴んでどうしたんですか?
キ…キスしたい?

あ、あの。いきなりの事でまだ心の準備が…!ちょっと…待ってくださいね。
し、深呼吸だけさせてください。

すー……はぁ〜……。
……よ、よし!私、がんばります!!
よろしく、お願いします。
目、つむりますね。

んっ…ちゅ……。

ふぁ…、あなたの味がしますぅ。
とっても……とっても…。

美味しいです♡

離れたらだめですよぉ。まだまだキスしましょう?
ほら、逃げないで。
んもぉ。言うこと聞かないなら私の体で巻き取っちゃいます。
えいっ…!えへへ、痛くありませんか?

女の子に力づくて押し倒された気分はどうです?
ねぇ、もっとキスしましょうよぉ。
私、さっきのキスで虜になっちゃいました。
あなたを味わいたい。一つ残らず全部私のものにしたい。
その気持ちが抑えられないんです。

ふふっ、ごめんなさい。実は私嘘ついてたんです。
さっき私を殴っていた子達が、私を怖がっていたのは本当。
でもそれは私の見た目のことじゃないんです。
実はですね……。
私、彼女達の彼氏さん食べちゃったんです。

あ、えっちな意味だけじゃないですよ?
こう、むしゃむしゃと食べる方もです。
いいえ、殺してなんかいませんよ。
ちょっと指とか、舌とか、耳とか。
そういう感じでちょこっとずつ食べさせてもらったんです。

ええ。彼らもとっても美味しかったですよ。
でもあなたはもっと美味しそう。
私を助けに来てくれた時からそう思っていました。
なので、もっと時間をかけて、じっくり味わうつもりです。
まずはキスから。
そのあとはもっと深く繋がって…あなたの全部を受け止めたら……。
最後に少し、あなたをください。

そしたらあなたは私と混ざり合って、一緒に生きていくんです。
うふふっ、なんだかロマンチックですね。
出来ればあなた本人とも末長く一緒に居たいですけど…、これまでの人は全員逃げちゃったんですよねぇ。
だから、あなたには期待してますよ。
ずっと私の彼氏でいてくださいね♡

ーーー「クモ娘との夜」ーーー
やぁ少年。今夜はいい月だねぇ。
綺麗な満月だよ。
……で、今夜はここに来ては行けないと、そう言ってあったはずなんだが……。
なぜ来てしまったんだい?

あぁ、また親に殴られたのか。
それは可哀想に。
…君はさ、生きているのが辛いかい?
周りから蔑まれて、暴力を振るわれて。
心も体もズタボロなのかな。
…そうか。そんなに辛いんだね。

出来ることなら君を救ってあげたいよ。
君を苦しめる奴らを皆殺しにしてやりたい。
でも私は巣から出て争うような魔族じゃないからね。
来たものを捕らえるのは得意でも、こちらから捕らえに行くのは専門外なんだ。

だから、もしどうしても辛くて、苦しくて、耐えられないと言うなら。
あと一歩、こちらへおいで。
そしたら、私が君を楽にしてあげよう。

……そうか、君は私を選ぶんだね。
分かった。幸い今日は満月だ。
私の食欲も滾っている。
血の一滴まで残さず食べ尽くしてあげる。
君の死は、無駄にはしないよ。

まずはほら、抱きしめてあげる。
ぎゅぅ……今までよく頑張ったね。
えらいえらい。
もう、苦しまなくていいようにしてあげるからね。

……少し、痛むよ。
あぐっ……んむっ。
んぁ……、何をしたのかって?
私の毒を君の体に流したのさ。
あぁ、苦しむ類のものじゃない。
痛覚を麻痺させるためのものだよ。
あと、快感を感じやすくなる。

ふふっ、君の死は無駄にしないと言ったろ?
君をいただく前に、私と交わろうじゃないか。
君の子を私が孕んで、君の栄養で育てる。
きっと強い子が産まれてくるよ。

私は強いが巣から出られない。
君は弱いが、自由だ。
だから、私と君の子はきっと私くらい強くて、君みたいに自由な子になるはずさ。
それこそ、君を苦しめた奴らを皆殺しに出来るくらいにね。

だから、安心してゆっくりおやすみ。
次生まれてくる時は私と同じ種族に生まれておいで。
そしたら君と私は本当の夫婦になれるから。
…それじゃあ、最後で最高の夜の始まりといこうか。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
人外娘 捕食短編集
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シガ爺
ライター情報
 シガ爺と申します。
 ゆるゆるとフリー台本を書いている、しがない物書きです。
 ヤンデレ、人外娘、いちゃらぶ、年上ものが好きでよく書きますが、最近は他にも書けるように色々試してみてます〜。
 ご縁のあった方はお楽しみくださいませ。
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