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罪の監禁、愛の監禁
written by 夜木嵩
  • 監禁
  • 恋人同士
  • ヤンデレ
公開日2021年07月10日 10:15 更新日2021年07月14日 14:58
文字数
2206文字(約 7分22秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
心配する彼女
視聴者役柄
攫われた少年
場所
指定なし
あらすじ
攫われたあなたが帰ってきた夜、彼女は不安ゆえにあなたを……
本編
(ドアを蹴破る)

「大丈夫!? 今私が助けるから!
……っ! お前らが私の彼を攫った犯人ね!」

(殴る、犯人倒れる)

「ふう、何とか倒せたわ……。
もしまた私の彼を攫うことがあれば、お前らの命はないと思え!」

(踏みつける)

「どうやら、他に犯人はいないようね。
こいつらをとっとと警察に突き出さんとな」

(電話)

「もしもし、警察ですか? 誘拐犯を捕まえました! 連行してください!」

(切)

「安心して。犯人は全員動けなくしておいたから。
私が今から拘束を解いてあげる」

(彼が抱きつく)

「わっ、ビックリさせないでよ!
でも……それくらい怖かったんだよね。
目隠しされて、身動きも取れなくて、殺されちゃうんじゃないかって思ったんだよね。

私だって不安だったよ。
君が今何をされているのかがわからない状況で、夜は眠れなかった。
信じていたい時なのに、君が殺されてしまった想像ばっかりして、心が壊れそうになってた。

……本当に、よかった。

いいよ。今は私の腕の中で泣きたいだけ泣いて。
……むしろ、私が君のことを感じていたい。
このまま、抱き合ってていいよね?」

(サイレン)

「あ、もう警察が来たのね。
もっと抱き合っていたかったのに」

(警察官駆け付ける)

「お巡りさん! こいつらです! 襲ってきたので、倒しちゃいました。
あと、被害者は無事だと思います。 そこに座っているので保護をお願いします!

君は大事を取って病院で検査とかすると思うから。
終わったら迎えに行くね」

(サイレン)

(翌日)

「……ふう、よかった。
君に傷ひとつなくて。
……でも、心には消えない傷、出来ちゃったよね。

許せない……犯人どもも、私も。
君の隣にいた私は何をしていたんだろうね。
守るべき君を目の前にして何も出来ないくせに、君の隣を独占しようなんて、最低な彼女だよね……

え? そんなことはない?
ごめん。君に気遣わせちゃったね。

でも、私は……

いや、やめよう。
今、こうして君が私の隣で笑ってくれている。
それだけで十分だよ。
もう、事件のことで誰が悪いって言うの、やめよっか。
君も、それでいい?

うん。じゃあ、今日は君が帰ってきた記念に私が振る舞うから、一緒にお家に帰ろうね。
手、離れないように繋ご?

この温もりも、幸せなんだね……」

(玄関のドアを開ける)

「ただいまー!

……おかえり。
私たちの愛の巣に、君が戻って来てくれて嬉しいよ!

……あ、うん。嘘。
記憶はちゃんとあるみたいだね。
騙すことは出来ないか。

別に、怪しいこと企んでるわけじゃないからね!?
私が君を騙しても、いつか本当のことを知って苦しくなるだけだよ。

さて、今日はご馳走を作るから私はキッチンに行ってるね。
じゃあ、期待してね!」

「はーい、お待たせ、これで全部だよ!
今日は本当に、君の好きなものしか作ってないね。

ありがとうって、もう、こちらこそありがとうだよ。
何に対してだろう。
君のすべて……かな。

さあ、冷める前に食べちゃおう?
いただきます!

君に料理を振る舞うのは久しぶりだね。
この前は君が作ってくれたから、一緒にご飯を食べるのは最近だけど。

おいしい? よかった。
君にそう言ってもらえるだけで作ってよかったなって思う。
毎日食べてほしいくらいだよ。

え? それなら僕も作りたい?
そっかー、おいしいって言ってもらえるのもいいけど、君が作ってくれるのもいいんだよね。

じゃあ、明日はお願いね。
今夜は泊まってよ。
私、今日は特別に君を感じていたいんだ。
君も、ひとりは不安じゃない?

うん。お風呂も一緒に入ろっか。
え? それは嫌?
それは違う話なんだ。

ねえ、今の君、疲れてるように見える。
でも、それも当然か。

食べたら、もう寝ちゃおっか。
って、もう食べ終えちゃってたか。

ごちそうさま。
いいよ、後は全部私に任せてくれれば。
君は無理しないでおやすみ。

はーい。あとで行くからね。


……ごめんね」

(朝)

「おはよう。
疲れは取れた? いい夢見れた?
あ、もしかして、私にギュッとされてたせいでエッチな夢でも見てた?
まったくもう。

でも、それならよかった。
やっと安心して眠れる夜が来たんだもんね。

え? 身体がおかしくてよく眠れなかった?
ごめんね。それだけはどうにもできないや……

どういうことって、見ればわかると思うけど、ベッドに縛らせてもらったの。
君が、どこにも行かないように。

悪いことをしてるんだっていうのはわかってるんだ。
出来ることなら、君を縛りたくないもの。

でも、これが一番なんじゃないかって、思ってしまったの。
君に会えない間、不安で不安で仕方なかった。
やっと君を見つけて助けられたから、今は大丈夫ってわかってる。
けれど、犯人たち、君のことを殺すべき時が来たら迷わず殺すつもりだったって言ってたんだって。

それを聞いて、そんな危険な状況から救い出せた安心と、もう二度と君をこんな危険な目に遭わせたくないっていう気持ちが湧いてきたの。

あの時の私は何もできなかったけど、今度こそは君の彼女として守りたい。
でも、君とずっといられるわけでもなければ、一緒にいても守れるほど強くない。

だから、君を危険に曝させないようにここで守るのが一番なんだよ。

……大丈夫? 僕はもう二度と危険な目に遭わない?

そんなの、確証なんてないじゃない。
君に、万が一のことがあってからじゃ、取り返しがつかないんだよ……

ねえ、お願い。
私の気持ち、わかってくれるかな。
大丈夫。私は君をここで幸せにするから。
約束するよ。

もう、誰にも私たちの幸せを引き裂かせない。
ここで、確かな二人の幸せを築き上げていこう」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
罪の監禁、愛の監禁
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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