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告白よりも確かに繋がる永遠の誓い
written by 夜木嵩
公開日2021年08月03日 08:00 更新日2021年08月03日 07:33
文字数
2055文字(約 6分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
諦めないヤンデレ同級生
視聴者役柄
少年
場所
(始まり)学校→(翌日)あなたの家
あらすじ
告白を断ったはずのあなたのもとにまだ近づいてくる彼女。
とうとうあなたを監禁して、一生の証を刻み付ける……
本編
……わざわざ呼び出して、ごめんね。

私が何を言うかは大体わかると思うけど、ちゃんと、この口で言わせて。

き、君が好き……だから、恋人にしてほしい。

……やっぱり、ダメ、なんだね。

ううん、大丈夫。私はこんなことで泣いたりなんかしないよ。

明日からも、君と会えるんだから。

悲しいことは、引きずっちゃダメだもんね。

これからも、変に意識したりしないでよろしくね。

(翌朝)

おはよう。家まで来ちゃった。

どうしてって、おかしいかな?

君と一緒の休日を過ごしたいなって思ったから来ただけなんだよ?

君の家の玄関前まで来ちゃってるわけだし、一緒にのんびりするくらい、いいよね?

何でここを知ってるのかって、君の家くらい私が分からないと思った?

君から直接聞かないで、君を驚かせちゃったことは謝るけど、そこは気にすることじゃないよ。

それじゃ、君の部屋に上がっていいかな。

ダメ? やっぱり君に言わないで来ちゃったからかな。

もしかして、今日は用事があったりするの?

ふーん、部活?

それって、ずっと前から分かってた予定?

そうなんだ。

……嘘つき。

私、知ってるんだ。

君と友達の会話、聞いちゃった。

『顧問の先生が土日に旅行するとかで部活がオフだから、今週末は久し振りに遊び倒せる』みたいなこと、言ってたよね?

そんなことないって、君、隠し通せてるつもりなの?

君って、嘘をつくとき右腕が腰の後ろに行っちゃう癖があるって知ってた?

確かめよっか。今君の右腕はその癖のまんま腰の後ろにあるね。

やっぱり、予定なんてないんだ。

じゃあ、いいよね? お邪魔しまーす。

ダメ? なんで? 予定なんてないんでしょ?

休日を彼女に捧げるのは彼氏の使命だから、ダメなんて言わせないよ?

あれ? 私、おかしなこと言ったかな?

彼女と彼氏なら、私と君のことでしょ? 今わざわざ私たち以外のこと話したりしないんだから。

……違う? 私たちは彼女と彼氏じゃない?

……何を、言ってるのかな?

紛れもなく私たちは恋人同士の彼女と彼氏なはずだよ?

幼馴染でもないのに、朝から君の家を訪ねるような女の子が彼女以外の何だって言うつもり?

ほら、君は何も言い返せない。ね? 私たちは恋人同士なんだよ。

え? 勘違い? 誰が、何を間違えてるの?

……私? 私が君のことを恋人だと思い込んでる?

君が私のことを彼女だと思ってなかったんじゃなくて?

ああ、昨日の告白ね。

確かに断られたかもね、私。

でも、私、そんなこと忘れちゃった。

(スタンガン)

起きた。

おはよう。私の愛しい彼氏くん。

もう、まだ違うって言うの?

諦めが悪いんだから。

私、君が認めてくれないみたいだから、君のこと縛っちゃった。

認めてくれれば二人で幸せな恋人生活が出来たのにね。

でも、おかげで君に私のものっていう証拠を刻むことが出来たんだ。

首筋、見ればわかるよ。

そこ、キスマーク残ってるでしょ?

簡単に消えないように、強く吸ってみたらちゃんと赤くなったね。

私、キスマークを付けるの初めてだったから、上手くいって興奮しちゃった。

大好きな君の身体に、私のものって証拠を刻む感覚ってこんなにも気持ちいいんだって、初めて知ったよ。

学校中に自慢して回りたい。君が私のものだって見せつけたい。

次の月曜日、一度だけ連れてってあげよっか。

君が逃げたりしないように、首輪をはめて、私がリードを引っ張って回るの。

あ、それならキスマークなんてなくても私のものだってわかっちゃうか。

それに、どんなに強く吸い付いて残しても、死ぬまで消えないわけじゃないからね。

だから私、それ以外に一生残る証拠を作ったんだ。

君のお腹、見てみなよ。

わかる? 君からだとお腹の文字が逆に見えちゃうかな。

記念に撮った写真があるから、見せてあげる。

ほら、はっきりと(演者の名前)って書いてあるでしょ?

君が気絶してる間に傷付けちゃった。

これ、深い傷だから跡が消えずに残っちゃうんだ。

君の身体に傷を付けるのかと思うと流石に迷ったけど、これで私のものだって保証できるって思ったら、気付いたら刺しちゃってた。

でも、普通これくらいしないとダメだよね?

子供の時、よく言われたでしょ?

自分のものには欠かさず名前を書きなさいって。

だから君のお腹に名前を書いたんだ。

これで他の人のものにはならないはずだよ。

だって、お腹に違う人の名前が入ってる君の身体なんて抱けないでしょ?

君だって私以外に身体を見せられなくなるしね。

えへへ、これで君もわかってくれたかな?

私たちは決して別れることの出来ない関係だって。

もはや恋人も夫婦すらも他人に見えるような契りを交わしてしまったんだもの。

あ、そうそう、これだと君にだけ一方的に鎖で繋いでいるように見えるけど、私の身体にだってちゃんと刻んだんだからね?

ほら、君と同じ場所に君の名前。

君を私以外の誰かのものにするつもりもなければ、私だって君以外の誰かのものになるつもりもないし、どちらかがもう一方を捨てることさえも許されない。

ね? この方が告白なんて不確かなものよりもいいでしょ?

もう、選択の余地はないけど言わせてもらうね。

私と、一生を共にしよう?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
告白よりも確かに繋がる永遠の誓い
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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